始まりの原因
6話位の予定です。
ここは神々の領域、住まうものは神と部下のみの場所。
部下は神々とは異なり、地上での生を終えた後にこの領域に呼ばれ本人が承諾すれば部下となる。
普段は静かな会話位しか聞こえてこない神の住まいの今日は少し違うようだ。
「あ~~もう! もうったらもう!!」
まるで欲しい物が手に入らずに癇癪を起こす子供のように、黒く長い髪を振り回しながら叫んでいる子供を暖かく見つめる様な目の持ち主達が、それぞれ宥めようと声を掛ける。
「エリーや、ここで騒いでも下には何の意味もないのじゃ。落ち着いたらどうじゃ?」
「そうよ、そんなんじゃ大きくなれないわよ?」
髪は真っ白で、腰は曲がり木の杖を突いたどこか寂れた山のふもとから出てきた、優し気な茶色い瞳をした仙人のようなおじいちゃんが落ち着くようにと声をかけ、次に光を浴びたエメラルドの様な腰まである髪に宝石のように透き通るピンクの瞳、背中には小悪魔の様な小さな羽根と腰からは細い尻尾の生えたお姉さんが自分の方に向けるのにエリッサの頬を挟んで声をかける。
もっとも、小さくても神なので大きくなることは無いのはエリッサ以外は承知の上である。
「エリッサ!うるせーぞ!騒いだってなんも変わんねーだから騒いでないでおめーのお気に入りでも見とけや!」
最後に真っ青な瞳が半分以上瞼に閉ざされ、睨んでいるがごとくエリッサに声をかけ怒りの矛先を変えて落ち着かそうとする、額から1つの角を生やし短い水色の髪をツンツンにしたお兄さんが大きな声で叫ぶ。
「これ見てよ!ひどいじゃない!あっちを見てもこっちを見ても、ついでに反対まで回して見てもこんなのばっかり映るのよ!本当に嫌になっちゃうわ!ラルトスも見るに耐えないからそんな顔してるんでしょ?」
エリッサは机の上で浮いている丸い星の模型を机に乗りかかるような体制になりながら回して指を|
指しながらラルトスに顔を向けてながら言う。
ちなみに水色の髪の ラルトス は睨んでるつもりなんてなく目つきが悪いだけなのだが・・・
「顔は関係ないだろ!?つか、厳つい顔は元からからだからお前と意見が同じって訳じゃないぞ?」
「むぅーそれじゃガイルやオレーヌはどうなの?ひどいと思うよね?」
肩より少し長く、くせ毛なのかふわふわしている黒い髪を先ほど振り回したせいで、金色の瞳の前にまでかぶさっているが邪魔なのか、頬を挟んでるオレーヌの手と一緒に払いのけ、尖った耳に掛け直しながら他の二人にも同意を得ようと話を振ってみた。
「ひどいって言ってもなー、地上の事をいまさらわしらがとやかく言ってもしょうがないじゃろ」
「えりーだって分かってるでしょ?ここは主にこの星を見守る為だけの場所であって、星に住む生き物を含む全てを時々見て、星が本当の意味でダメになる前に星を掃除する場所なんだから」
おじいちゃんは困った顔をしながらも器用に笑って答え、普段は優し気な雰囲気でほほ笑んでいるお姉さんは真面目な顔で答えた。
「まーこのままの調子なら俺たちが何もしなかったら大体の人種も魔族もただの人形だな」
笑いながら地上を評価するラルトスを睨みながらエリッサは悲しみ耐えれなくなったのか大きな目いっぱいに涙を溜めながらぶつぶつと何かを言いだした。
初めまして。
寝る前に沢山の妄想設定を考えるのが日課なのですがすぐに忘れてしまい、また新たなことを考えと繰り返していましたが、最近忘れた妄想の続きで頭の中で考えたりしようにも次の日には消え・・・
結局進まないしぐちゃぐちゃなるしその上に主人公は変わるので初めの頃の面影も消えてしまうしまつ。
それなら書いて置いておけばよくね?
そんな訳で文章に起こすのは初めてでグダグダなると思いますが、暇なときにでも読んでもらえると嬉しいです。