あとがき
この度は「恋はしょうがない。~職員室の新婚生活~」をお読みいただき、本当にありがとうございます!
読者の皆様に楽しんでいただけたか、甚だ心配なのですが、とりあえず何とか一つの作品として完結させることができました。
〝恋愛〟というのは、両想いになるまでの過程が面白いのであって、その後はつまらないでしょう?
という考えが私の中にあって、電子書籍化されている「恋はしょうがない。」の続編を書こうにも、つまらなくなるんじゃないかと思っていました。
ところが、真琴も古庄先生も本当にイキイキと私の中で泣いたり笑ったりしてくれて、楽しみながら書き進めることができました。
この「職員室の新婚生活」のエピソードたちは、続編を書くにあたっていろいろなアイディアを思いつき、「職員室の秘密」をまとめる際に使わなかったエピソードを寄せ集めています。
ただ私が思いつくものは、エピソードのほんの断片的なもので、その時の主人公たちの境遇や季節感、関わってくる脇役たちの言動…などで物語は如何様にも変化してきます。
この物語は絵に描いたようなハッピーエンドで終わりましたが、それは真琴と古庄先生の二人が、お互いを信じ合い深い愛情を育み、常に最善の道を模索して、自分たちで〝幸せ〟を見つけてくれたからに他なりません。
読者の方の中には、「え、これで終わり?!」と、お思いの方もいらっしゃるでしょう。
そうです。生徒たちが計画している「結婚式」の場面が、まだありませんでしたね。
結婚式で終わる予定にはしていたんですが、結婚式の場面が思っていたよりも長くなってしまい、最後に入れてしまうと作品としてのまとまりがなくなるかなぁ…と思うに至りました。
結婚式はショートストーリー「恋はしょうがない。~幸せな結婚式~」として、引き続き更新していく予定です。
どうぞ、もうしばらく真琴と古庄先生の幸せな場面をご堪能下さればと思っております。
この作品を読んでくださったことで、皆様の心がほんのりキュンと切なく、そして最後は清々しく暖かくなってくれていれば、私も嬉しいです!
皆様とも、またご縁があることを願っております。
あとがきも最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
皆実 景葉




