3 覚醒
お待ちしていた方、待ってねーよな方、やっと続き投稿できましたー!
辺りを見渡すとそこは半球状のドーム型の部屋だった。その部屋には縦横1.5m、高さ1mの石台があり、その上には私が今まで入っていたらしい糸の塊が石台の上に固定されるように糸が部屋の床や天井に伸びていた。
(なんだこれ、繭か?、てゆうかなんか光ってる?)
繭や糸は淡く輝き、辺りをぼんやりと照らしていた。そこで私は見た・・・
(うん、てゆうか手が膝に乗せてる感覚と地面を触ってる感覚があるもんね。なんか違和感あるもんね・・・)
私は自分の腕を目の前に動かしてみた。
なんか・・・。2組多いよ・・・?
腕増えとるーーーー?!なんでじゃーーーー?!
その時、部屋がぐらりと揺れた。
揺れがだんだん大きくなり、ゴゴゴ・・・と何かがこっちに向かって来る音がする。
(あれ・・・。何・・なんかくる・・・)
背中がぞわぞわする。
とうとう何かが壁 の外側にぶつかり部屋が一度激しく揺れた。
まだ何かが部屋の外で蠢いている音がする。
自分が死ぬ瞬間を思い出したり、いろんな記憶を思い出して気持ち悪いし、お腹が空いて調子が出ないし。現状を把握するにも急展開すぎるでしょ。不安どころか恐怖しかない!!目が覚めて早々これはついてないよぉ。
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
部屋の一箇所が爛れてきた。何かが壁を溶かしてるんだ。
「あ”あ”ぁ”・・・(なんなんだよ一体!)」
声がかすれてる。息がしにくい。ただこれから出てくるものに備えて立ち上がった。
足を広げ、腰を落とし、腕を広げた。
(・・・先ず逃る算段が先じゃない?)
いいさ、どうせ逃げ場はない。
凝り固まった身体に血が巡る。
動悸がする。
胸を震わせるのは歓喜だ。
口に涎が滴ってくる。
爛れた壁が落ちた。
ああ、お出ましだ。
部屋に踊り出てきたのは巨大な口しかないような頭部、壁を溶かしてた液で光る口内、牙が体内に向かって蠢いているミミズのような体。
(いいいやあああああああ!!!!!!!でかぁぁぁぁぁぁ!!!?気持ち悪うぅぅぅぅぅ!!!!!)
(でも・・・)
獲物だ
仕留めろ
己の糧とせよ
(お腹すいた・・・)
理性は本能の彼方に、飢餓感が身体を支配する。
私は衝動のままにそいつに飛びかかった。
仕留め方だって知らないのに。
そんなことよりも
(あれ、おいしいのかな…)
そっちの方が重要だろう?
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その世界は5つの大陸で成っていた。
その中で最も大きい大陸と周辺の島々は主に人族が占めていた。
その日大陸が鳴動した。正気の者でも一瞬違和感を感じる程度の些細な振動だったが、それを予期していた者にとっては災いの前兆であった。
(邪神の心臓が動いた)