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腕が増えたーーー?!(仮)  作者: 奥野細道
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 あったかいな。


 まるで布団にくるまれているみたいに程よい暖かさに気がついた。


 あれ、私助かったのかな。


 目は固まってるみたいに開かなかった。


 気持ちいいから、もう少し寝てよ。



__________________________________




 気持ちのいい目覚めだった。

 ポカポカしてあったかい。無意識に体を伸ばして伸びをした。


 パリパリ、ズルッ


 うぉ⁈、落ちる⁈


 突然の浮遊感にヒヤリとし、すんでのところで手を地面につけた。体も寝ていたところにまだ引っかかていたから。最後まで落ちることはなかった。


 ああ、ビビった、ここどこだ。お腹空いたなー。


 目を開けてみたけど視界はぼやけててよく見えないが、周囲は広そうだ。

 ズルリと体をずらして、地面に着地した。


 ああ、あれ、なんだっけ。私、どうしたんだっけ。でも、とにかく……


 お腹空いたぁ……


 その瞬間、頭の中で情報の洪水が起きた。

 自分が日本という国の大学生だったこと。親や弟妹がいたこと。自分が子供が庇って交通事故で死んだこと。

 頭が痛い、目が回る、当たり前だ。20年分の記憶が一気に流れ込んできたんだ。しかも自分が死んだ瞬間を覚えてるんなんて最悪だ。


 気持ち悪いよぉ


「うう…ひっく…うえぇ…」


  なにがなんだかわからない。

 さっきはあんなに気分が良かったのに。

 とにかく状況確認だ。ここはどこだ、自分の身体は今どうなってる?

 涙を拭い、もともとぼやけていた眼を凝らし辺りを見回した。




 どこだここ…。


もう何も言うまい…。

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