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腕が増えたーーー?!(仮)  作者: 奥野細道
1/4

1 死んじゃいました。

 それは大学からの帰り道のことだった。


 ああ、なんでこんな時間に子供が歩いてんの?冬場は18時にもなったらあたりは暗くなるわ。つーか今23時過ぎてるよね。

なんでこんなことに。いや、道路に飛び出した子供をトラックから庇ったら当然だよねー。結構ギリギリだったし。

ギリギリだったけど、あの子供トラックの進行方向からは外せたから大丈夫だったかな。無事だといいなぁ。

いや、こんな時間に一人で外歩いてんなよ、親は何してんだ。

運転手よ、いくら眠かろうと貴様も許さん。


 痛いなぁ


 何も聞こえないせいか、トラックにぶつかった衝撃で頭がエラーを起こしているせいか、不思議と冷静になってきた。


 私は普通の大学生だった。一浪して今の大学に入って、特に成績は良くはなかったけど、必修科目や選択科目の他に資格の勉強とかして、自分で言うのもなんだけど、真面目に頑張ってるごく普通の大学生だった。


 あーあ、親には何も恩を返せてないなぁ。あたし一浪してるし、その時の学費や大学の学費も全部負担してもらったのに、何も親孝行できなかったなぁ。弟妹どうしってかな。


 あーあ、大して気の利く奴でも役に立つ奴でもなかったけどさ、もっと役に立ちたかったなぁ。


 もっと楽しいことして生きたかったなぁ。


 もっと生きたかったなぁ。





















 あああ  腹減ったぁぁ




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