寿司が食べたい。
あるところに柿田という気が狂った男がいた。柿田はどこにいっても、つまはじきものにされいじめられていた。理由は至極簡単で頭が悪いからである。そのくせ態度が悪いから、好かれるはずがないのである。しかし柿田は一つだけ夢があった。最高に旨い寿司を食べるという夢である。一食で数万はするであろう寿司を食べてみたい。その夢だけが柿田を生かしていた。しかし金がなかった。柿田は気が狂っているのでもはや職にはつけない。そこで柿田は金を作るために、自分の臓器を売ることにした。柿田は臓器を買ってくれる人を探すために全国を回る旅に出た。柿田はある田舎で臓器が必要な人を見つけた。腎臓を二百万で売ることにした。柿田はうまいことして金を手に入れるとさっそく寿司屋に出かけた。しかし柿田は気が狂っていたので寿司屋に行く途中で警察に通報されて刑務所に入れられた。そして柿田は刑務所で死んだ。