ニソギ
微ホラーです。
『はい、みなさんこんにちは! もしくはこんばんは!』
『毎度おなじみ「女子大生野湯探訪記」の野湯ハンターことサヤと!』
『相棒のマリです! 今回はなんと、J県Q市にやってきました~!』
『『いぇ~い!』』
動画サイト『ムーチューブ』。
現存する中では一番メジャーなそのサイトで配信し、アフィリエイトや投げ銭で金をかせぐムーチューバーであるサヤとマリ……本名を阿波木沙耶と原茉莉という女子大生二人が、カメラに向かって大きな声で挨拶をする。
場所は、マリがさっき紹介したJ県Q市。
さらにいえばそのはずれにある▼▽山の山道の入口前だ。
『ねえねえマリ、今回はどうして▼▽山にやってきたの? 野湯があるからなのはチャンネルの趣旨からして分かるけどさ、Q市に温泉の水脈があるなんて初耳なんだけど?』
『ふっふっふっ、よくぞ訊いてくれました!』
そう言うとマリは、数枚の紙を取り出した。
カメラをズームすると、それらの紙には同じ場所――現在私達がいる▼▽山周辺の衛星画像が、印刷されているのが分かる。
『ここを見て!』
マリはその衛星画像の内、サーモグラフィ画像をカメラに映るように持ち直し、ある一点を指差す。私は指差す先をカメラの中心に据え、少し拡大する。
そこには、温泉の水脈の存在を示唆する温度分布が……画像を拡大すれば、なんとか分かる程度には見られた。
『いつものように衛星画像でまだ見ぬ野湯を探してたらさ、三日前に偶然この温度分布を発見したんだよねぇ~。これ絶対、野湯があるでしょ!? もしもなくても掘れば絶対湧くでしょ!?』
『あぁ~。なるほどね』
サヤは訝しげな顔をした。
そりゃそうだ。
もし湧かなかったらいろいろ減るからだ。
『それにそれに! さらに調べてみるとこの地点さ、どうもオオクニヌシとスクナヒコナが辿ったとされるルート上にあるんだよね』
『…………んんっ!? え、ちょ、まさか!?』
オオクニヌシとスクナヒコナ。
彼らは日本神話に登場する義兄弟な神様で、日本各地で多くの温泉を発見したと伝えられているコンビでもある。
『だったらさ、途中のルートで温泉を掘り当てた……そんな伝承が残ってるけど、今や忘れられてしまった野湯がある可能性もあるワケじゃん!?』
『な、なるほど。これは……行ってみる価値がありそうかも?』
『というワケで、野湯探索にさっそく~?』
『『しゅっぱ~~つ!!』』
そして、ようやく二人は本格的に動き出した。
それに伴い、カメラを持っている私も動き出す。
ただただ、マリが見つけた地点を目指して。
※
マリが見つけた地点は、山道を途中ではずれる方向にあった。
だから途中までは、ある程度ちゃんとした山道を通っていたけれど、やっと山の五合目にさしかかるって所から、道なき道を進む事になった。
ちなみに二人は、ちゃんと登山用の装備を用意している。
さらにはそれに加えて、二人の登山用リュックの中には未知の野湯に向かう時には絶対に必要な硫化水素検知器やガスマスク、野湯用のケロリン桶に、野湯に入るシーン用に着る水着セットが入っている。
ちなみに水着は、視聴者を増やすために……女性にカッコ良く、男性にはエロく見えるタイプの新品のギャル水着だ。
『いやホント、見つけられて良かったよ~』
マリは意気揚々と前を歩きながら言う。
『野湯を衛星のサーモグラフィ画像で探してる途中でさ、なんか一部だけ、衛星の不具合なのか見れない地域……つまりここを見つけて、イラついてさ。そんで何度かその衛星画像を更新連打した事で、偶然見つけたんだよねぇ。私じゃなかったら見逃しちゃうね☆』
『はぁ? 更新連打? ちょっと待ってよマリ? もしかしてこの画像、バグって写ったヤツってセンは?』
『いやいやないない! 私もそれを考えたけどさ、試しに一分経ってからもう一度更新したら、ちゃんとこの温度分布が出たから、間違いないって!』
サヤの質問に、マリは笑顔のまま答える。
のんきなもんだと、私は思う。今までも似たような勘違いがあったのに、それがなかったかのように記憶を改ざ――。
次の瞬間。
私は転倒した。
周囲に生えてる木々の枝が、頭上どころかいろんな箇所で絡まり合い、森全体が人間を捕らえる網のようになっていて……そしてそれは、膝よりも高い丈の下草も同じだったようで。私はそれにつまずいてしまったのだ。
おかげでカメラが私の手から落ちる。
おまけに私の装備の一部が地面に散らばる。
『…………おいこらデブス!!』
『何ぶちまけてんだよ!!? 私らの私物が壊れたら弁償だぞ!!?』
突然、二人は足を止め豹変した。
顔を歪めて唾を飛ばし、私を罵る。
でも私は、もう何も感じない。
これはいつもの事――動画編集中になかった事にされる事だから。
『ご、ごめんなさい』
私は謝った。
でも二人はそう簡単に許さない。
その後も私に、絶対に編集の際は削除されるようなさまざまなNGワードを連発し、さらには軽く殴ったり蹴ったりなどの暴力を、私が自力で立つまで続ける。
『クソが! 時間ねーしそろそろ行くぞッ』
『おい、ちゃんと全部持てよ? そんで今度落としたら……分かってるよな?』
そして、私がどうにか、殴られたり蹴られたりしながらも立った後。
二人はそう言って……サヤは脅しも入れて元の位置に戻り、探索を再開した。
※
私は二人にいじめられていた。
小学校の時から大学に進学した……今までずっと。
最初は、些細な事がキッカケだったかもしれない。
とにかくそのせいで、私は二人に目をつけられ……そして物を隠されたり壊されたり、汚物を私物に入れられたり、今回のように脅されたり殴られたり蹴られたりを何度か繰り返され。
私はいつしか、二人に反抗する気力をなくしていった。
そして今回も。
私は、見た目がデブだからそれなりにパワーがあるだろう、という偏見に満ちた理由だけで、スコップとかの重い荷物を押しつけられ――。
※
地面に差し込む木漏れ日だけが光源の森の中を、私達はひたすら進む。
山に入った時点からずっと変わらず、周囲には、ただただ光が当たる場所を求め縦横無尽に伸ばされた枝や下草でできた網、と呼ぶべき物があり、私達は時々それに捕まったりしたけれど、それらをナイフで切ってどうにか進む。
まるで木々が、私達に「進むな」と言ってるみたいだとふと思ったけど……すぐにその考えを頭から消した。
考えるのが嫌になったワケじゃない。
ただ、私は――。
『ん? ちょっと待って?』
するとその時。
地面の高低差のせいでサヤが危うく捻挫しかけた後の事だった。
そのサヤが、マイフォンのGPSアプリを使って場所を確認しつつ……マリの手にある衛星画像を確認し、訝しげな声を出した。
『方向はこっちで間違いないよね?』
『?? そうだけど? どうかしたのサヤ?』
『……いや、なんでもない。マイフォンの画面が一瞬バグったような気がしただけだから』
『えっ? ちょっと待って? もしかして磁場が狂ってんのかな?』
『いや、気がしただけだから。たとえ狂っていたとしても、青木ヶ原樹海みたいな感じでしょ。地面に近づけたらアウト、みたいな?』
『…………まあ、今までもそんな事があったから大丈夫か』
こっちの存在など忘れたかのように会話する二人。
私はただ、そんな二人を撮影した。少しでも関係ないところを撮ったりしたら、二人がまたキレるから。
それからまた、再び歩き出し――。
ピシッ
何かにヒビが入るかのような音がした。
私は一瞬、それが気になったけど……枝が折れた音だと思い前に進んだ。
サヤもマリも気づいていないっぽいし。
さっきも説明したけど、カメラが関係ないのを映したら二人がキレるから。
※
『ん? 森を抜け……たけど』
『何これ? 木どころか下草もないんだけど』
それから、何度か変な音を聞いたけど。
それを無視してしばらく進むと、二人の言う通り森を抜け……まるで森林限界であるかのように開けた、黒い土しかない空間が、目の前に広がっているのを見た。
『は? ちょっと見てよ、開けた大地の先にまた森がある』
『え、ちょ、これホントに行っていいヤツなの? ていうか、衛星画像にこんなのあったっけ?』
サヤが衛星画像を確認する。
私はそれを、後ろから撮影し……うっすらとだが、黒い線のようなものが目的地の周りを大きく囲っているのが見えた。
『行っていいかどうかは分かんないけど、少なくとも硫化水素検知器の反応はないしぃ……おいデブス、お前先行け』
マリが低い声で私に命令する。
さっきのように、視聴者には絶対見せないような鋭い目をして。
またしても、あとで消されるシーンだ。
『あ、そりゃいいね♪ 炭鉱とかじゃ毒ガス検知器代わりにカナリアが使われてたらしいし☆』
『まあ残念ながら、今回はカナリアじゃなくてブタだけどさ』
『え、そ、それは――』
『悪いけど拒否権ねぇよ』
『また痛い目に遭いたいの?』
『ッ! …………はぃ……』
『ったく、素直にそう言やいいんだよ』
『じゃあ、よろしくね~』
私は、逆らえなかった。
そう言われたら、今まで……さっきも受けた暴力の痛みが……どうしても脳裏をよぎってしまって。
もう、あんなのは嫌だから……どうしても、逆らえない。
一歩、私は黒い大地に足を踏み入れる。
二歩、もう片方の足も、その黒い大地に降ろす。
何も起こらない。
私は安堵して……だけど、次の瞬間に何が起こるか分からないし、それに二人が見ているから。止まった瞬間に、何をしてくるか分からないから。私は、かすかに震える体のまま、ただただ前に進み、
ピシッ
ピシピシッ
今度は連続で、何かにヒビが入るかのような音がした。
私は思わず足を止めた。
木の枝の割れる音かと思いきや、その木の枝が一本もない場所でそんな音がするなんて……どう考えても不気味で、そして異常で、殴られたり蹴られたりするのとはまた違う、身の危険を感じて。
『ん? 何の音?』
『枝が割れる音?』
今度は、サヤとマリにも聞こえたみたい。
でもマリの『枝が割れる音』で納得したのか……それ以上何も言わなかった。
私は、少し気になったけど……それでも進む。
二人がまたキレるといけないから。
私が今してる事が破滅的な事なのかそうでないのか……どっちなのか分からない事よりも、確定している二人の行動――意に沿わない事をした時に振るわれる暴力をまず考慮しないと。下手をすると私の身が危ないから。
私は、進む。
すると、進む度に、
ピシッ
パシッ
連続で、ヒビが入るかのような音がする。
枝なんか一本もない、黒い大地の上を歩いてるだけで。
私は、さらに気になった。
サヤとマリも、気になった……と思いきや、何も言わない。
もしかして、後ろの森で動いてる生き物が立てている音かもしれない、と思っているのだろうか。
分からない。
でも、それを気にしていられず……また暴力を振るわれたくないから、ただただ前へと、ヒビが入る音を聞きながら進む。
そして、一分……いや五分くらい進んで。
私はようやく、黒い大地を越え、その先にある別の森に辿り着いた。
私の体に、異常はない。
今のところは、だけど。
『おぉ~。どうやら無事っぽい?』
『デブスの硫化水素検知器も無反応っぽいし、このまま行くか~♪』
『おいデブス、私らが前に行くまでそこで待ってろ』
『逃げたらまた殴るかんな?』
そんな声と、大地を踏む音が後方から聞こえる。
同時に、またしてもピシピシッパシッと何かが割れる音がする。
そして、しばらく待つと、サヤとマリが私の前にようやく現れて……二人は再び視聴者向けのスマイルになって、前に進んだ。私も、あとに続いた。
※
ピシッ
ピシピシッ
なんだか、空の明るさが減った気がする。
時間は、まだ夕刻になりたてだっていうのに……木々がそれだけ光を遮っているのか。どっちにしろ、これ以上の探索は危険だった。
『あぁ~あ。方向と距離的に、あと少しだってのに』
『まあいいじゃん。明日には着けそうなんだし』
私がおこした火がパチパチと音を出し。
周囲から、相変わらずピシッパシッとヒビが入る音が響く中。
時々、私がいれたお茶を飲み。
あくびをどうにかこらえながら……サヤとマリは言う。
二人はそれぞれ、GPSアプリの入ったマイフォンと衛星画像を手にしていた。
私を巻き込み、今まで野湯をいくつも見つけ出した実績がある二人だから、その見立ては正しいだろう。
私も、これまで何度も巻き込まれたせいで、それなりに登山や野湯に関する知識を身につけてしまったけど……二人にはまだ及ばない。
『じゃあ、続きは明日という事で~』
『もう眠ぃ……今夜はもう、おやすみなさぁ~い』
ピシッ
パシッ
今日の分のロケが終わる。
二人はすぐに、私が張ったテントに入った。
私は、そんな二人を見届けて、カメラを止めて。
そして……ヒビが入るような音が響く中で、明日のための準備を始めた。
また、殴られたくないから。
※
パシッ
ピシピシッ
日が昇っているのかどうか。
それが分からない明るさだけど。
それでも、起きて早々……サヤとマリは準備し、歩き出す。
私はそんな二人を、ただただ撮影した。またしても何かにヒビが入るかのような音が、連続して聞こえてくるけど…………二日目ともなれば、それなりに寝て頭がすっきりしたおかげなのか、生き物がいる森の中なんだから、そういう音がする事もあるだろうと、考えられるようになり…………気にしなくなった。
音が映像に入る可能性についても、そこだけを消せばいいだけの話だし。
『にしても、異常に暗くね?』
『だよねぇ。私の目が変になったかと思ったけど、どう考えても異常だよね』
『森が、日光を歪ませちゃう、粒子っぽいのを出してるってセンはないよね』
『ちょ、怖い事を言わないでよマリ』
『言ってみただけだって。ていうかそんな性質の粒子なんて聞いた事ないって』
『どっちにしろ脅かさないでよ……高いところ出れば正常に見えるかな、日光』
『だといいねぇ』
サヤとマリは、周囲を警戒しているものの、ただただ前に進む。
もはや周囲は、下手をすれば同じところをグルグルと回っているんじゃないかと思わせる、同じような形の木ばかりが連なっていて……マイフォンのGPSアプリがなければ、絶対に迷うだろうに、それでも、ただただ前に進む。
パシッ
ピシッ
すべては、この先にある野湯のため。
ムーチューブどころか漫画でも流行っているそれを見つけて、アフィリエイトや投げ銭でかせぐために。
だけど、私はもう限界だった。
だから、もう…………いいよね?
『ガハッ』
私の口から赤い液体が溢れる。
反射的に、手で押さえようとするけど。
その手の隙間からそれはこぼれ、地面に飛び散る。
『…………は? おいドブス?』
『こ、こんな時に冗談はやめて、よ……?』
突然の事に、サヤとマリは驚愕し……そのまま私を凝視した。
だけど私は、ずっと一緒に歩き続けたのもあって…………もう限界だった。
次の瞬間。
私の手からカメラが落ちた。
直後、私は地面に倒れ……なんとか呼吸をしようとした瞬間、液体の中に空気が入ったのか、赤い泡ができて――。
『『きゃぁああああーーーーッッッッ!!!!』』
叫び声がした。
同時に走り去る音も。
ピシッ
ピシピシッ
私には、まだ意識があるのに。
まだ、生きていたいのに……手を、貸してほしぃ…………――。
なぁ~~~~んて、誰が思うかバァァァァァァアアアアアアカッ!!!!
私はそのまま、地面に寝転がり足音を、さらには気配を探った。
だけどサヤとマリが戻ってくる気配がなかったから、私はすっくと立ち上がり、そのまま服とほっぺの詰め物を取り出し、カツラを取った。
『ああもう、重いったらありゃしない』
思わず文句を言うけど、すぐに次の行動に移る。
登山用リュックの中から別に用意していた小さい登山用リュックを取り出すと、他の荷物を地面にまき、詰め物とカツラを、今回の探索で出たゴミを入れてるゴミ袋に入れて、入念にまぜてから森に捨てる。
次に、小さいリュックに入れていた別の登山用の装備――痩せてる人用のそれに着替え、顔色が悪いように見える化粧を落とし、着ていた服は、さっき吐いたのと同じ血のり――普通の血のりに、本物の血のニオイに近いさまざまなものを混ぜたそれを付着させ、ナイフを使い破き、少し離れた場所に放る。クマなどの危険生物に襲われたと、誰もが誤認するように偽装する。二人が戻ってきた場合に備えて。
最終的にこの場にいるのは、サヤとマリがドブスやブタと罵った女――溝呂木晶であると初見では気づけないほど、別人としか思えないような顔の女だ。
※
小学校から始まり、そして大学でも、サヤとマリの二人と……おそらく私を追いかけてきたのだろう。とにかくまた再会してしまった後。再び、二人からイジメを受けると予感した私は、二人から確実に逃げるために、準備を開始した。
まずは住所と名前の変更。
住所についてはすぐにどうにかなった。
遠い親戚の中に、遠い田舎でジビエ料理を出している人がいて、その遠い親戚の養子になれるようどうにか、その親戚を説き伏せて、逃げた後に名字を変更できるようにした。名前も、家庭裁判所に申請しても問題がない年齢だ。ついでに新しい住所が二人に知られないように、住民票の閲覧制限の申請をする準備もしてある。
さらに、サヤとマリは知らないだろうけど……もう私は大学に、退学届けを郵送で出しているし、サヤとマリの今までのイジメの証拠となる音声や映像を用意してあり、警察や弁護士にいつでも提出できる。今回の件も、置き去りにされ、クマの襲撃を受けたけど、どうにか下山して助けを求めた、という筋書きにする予定だ。
それなりに人気の女子大生ムーチューバー二人組がイジメ――暴行罪や恐喝罪、器物破損罪などで逮捕、これは近々世間をにぎわせるに違いない。
ついでに私は、準備と並行してダイエットして、体型を変え、それを悟られないよう服とほっぺに詰め物をし、髪型も変えカツラで髪型変更に気づかれないようにしたため、絶対に……たとえ新しい住所を突き止めたとしても、見た目から、私の正体は悟られない。
二人をのちのち訴えた上で、慰謝料などを請求して、相応の罰を受けさせ、さらには完璧に逃げきる……そんな私の復讐劇の内、今回やる事のほとんどは終えた。
だけど、私の復讐心はこの程度じゃ収まらない。
だから、私はこの時この場所で死を偽装して……別のカメラでサヤとマリの醜態を撮影する。
私が何もしないからとナメきって、くそくだらない理由でいじめ続けた二人が、どれだけ小さい人間だったのかを記録して、時々それを見返して引っ越し先でゲラゲラ笑ってやるッ!!
※
二人が逃げた方向は分かってる。
私は、二人との距離がこれ以上ひらかないよう全力で駆けた。
体が軽い。
ダイエットのおかげもあるし、まだ太っていると誤認させるための詰め物の重さがなくなったから、風のように走れるッ。
ピシッパシッ
ピシッピシピシッ
そして、しばらく走り続けると。
口論をしている様子の二人が視界に入った。
私はすぐに近くの木の幹の裏に隠れ、様子を窺う。
声はまったく聞こえない……でも私には口論の原因は分かる。
私が夜の内に、二人のマイフォンからGPSアプリを削除し、さらには衛星画像を盗んで、たき火で燃やしておいたせいだ。
無論、二人が前日に飲んでたお茶には睡眠薬――イジメのせいで眠れなくなった私が、一時期使っていたそれを混ぜていたため、二人に気づかれる事はなかった。なおマイフォンのロックは、二人とも指紋認証だから問題ない。
これで二人はもう、そう簡単にこの山から出られない。
二人の登山の知識があれば数日は生きられると思うけど……もし死にかけたら、私が先に下山して匿名で通報してやる。
殺人だけは犯したくないからね。
後味が悪くなるし、二人には生き地獄を味わってほしいし。
『……ッ! …………!!』
『……ッ!? …………!!』
二人共、醜い顔で言い合っている。
時々は、お互いを殴ったりしている。
実に、愉快。
この光景が見たかったッ。
パシッ
ピシピシピシッ
本当は、二人の声を入れたかった……あとで、聞こえるまで近づこう。
むやみに近づくと、私……いや、見た目から私だと気づかれにくいと思うけど、気づかれるかもだからとにかく用心して。
とにかく一定の距離を、物音を立てずに維持する。
※
しばらくすると、二人はそれなりに傷を負ってた。
心の方は、どうなのかは分からないけど……殴られた拍子に枝や草で切り傷が、服で守られてない部分にできていた。
無論、殴られてもいるため……それなりにひどい青アザもできている。
でも二人は、ある程度殴り合って、体力が限界に近くなったのか……途中でそれをやめて。携帯食料と飲み物をそれぞれ飲食して。お互いそっぽを向きながら再び歩き始めた。
パシピシッ
ピシピシビシッ
仲違いさせるのには成功したみたいだ。
このまま、さらに極限状態に追い込まれて、錯乱とか発狂とかしてくれたらいいんだけど……まぁいい。
私も、一定の距離をとり。
さらには周囲を警戒しながら前に進む。
ミイラ取りがミイラになる、なんて間抜けな最後は御免だからね。
※
しばらく歩く。
もう聞き慣れてしまった、何かにヒビが入るかのようなピシッピシピシッなんて音がまだ聞こえる中で。
同じような景色がずっと続いてる。
しいていえば、枝や下草が網みたいに絡んでる感じのはなくなったけど……それはむしろ、私達を追い込んでいるかのような感じがする。
ピシピシッ
ピシパシビシッ
でも二人は歩く。
ただただ助かるために。
私は距離をとり、そんな二人に続く。
ただただ二人の醜態を記録するために。
未来でゲラゲラ笑うために。
しかし、知っている場所になかなか出ない。
私がGPSアプリで確認したら、黒い大地を越えた先にある森の中心――当初の目的地から少しずれた地点に向かっているから、当たり前だ。
このままじゃ絶対下山できない。
なので私は、そろそろ……私の身の安全のためにも、ひと足先に下山しようかと思い始め――。
ガサガサッ
そんな音が、何かにヒビが入るかのような音に混じって聞こえた。
もしや、クマなどの危険な野生動物なのか。
私は、さらにはサヤとマリも、そう考えたのだろう。
すぐに近くの木に寄って。
音がする方へ、意識を集中させた。
いったい、何が現れたのか。
音だけでは、細かい判断はできない。
クマなのか、イノシシなのか。
それとも、ありえないけど……百二十年くらい前に絶滅したといわれてるニホンオオカミだったりするのか。
緊張が高まる。
下手をするとこっちの身も危ないから。
もしもクマかイノシシかニホンオオカミのような、危険生物であった場合、まだ聞こえる何かにヒビが入るかのような音で、私の存在がごまかされるよう、心から祈り――。
幼稚園児くらいの、変な服装の男の子が下草の壁の向こうから現れた。
私は、そしてサヤとマリも唖然とした。
まさかの、意外すぎる存在との遭遇だったから。
そして同時に、疑問が湧いた。
なぜこんな所に、こんな小さい子がいるのかと。
『ッ! も、もしかして……山の民ってヤツじゃ?』
『うっそぉ? まだいたの? ていうかこれ、うまくコミュニケーションとれれば下山できるんじゃない?』
私より先に、サヤがそんな答えに行き着いた。
私よりも山に関する知識が、それなりにあるからこそ出た答えだ。
ピシピシッ
ピシパシッビシッ
正解かは分からない。
ありえないだろうけど……山に捨てられた子がターザンみたいに生きてる可能性だってあるし。
でも二人は、生きる事に必死なんだろう。
すぐに、その男の子とコミュニケーションを……最終的には、その男の子の親に恩を売って、うまい具合に下山ルートを聞き出すためにも、とろうと近づき――。
『カハッ』
男の子の顔色が、突然悪くなり。
青筋がいくつか、その顔に浮かんだかと思えば。
その子はとっさに口元を両手でを押さえ……しかし止める事は叶わず、そのまま吐血し倒れた。
『『『…………は?』』』
私達は唖然とした。
というか私は声を出してしまった。
でも、距離が離れているから声が届いたとは思えず。
いやそれよりも、私もそうだけど、サヤとマリは、男の子がなぜ吐血したか気になっているようで……再びその場で口論を開始した。
おそらく、だけど。
私の吐血……実際には偽装であるそれについても話してるんだろう。
もしかすると、この森には、接触者に吐血させるような毒ガスやウイルスがあるのかもしれない……と、偽装した身である私は考える。私はウイルス学を学んでるワケじゃないので断言できないけど……状況的に、そうだとしか思えなくて。
私は慌てて、ガスマスクをつけた。
どこまで通用するかは分からないけど。
でもしないよりはマシだろう。
ピシッバシッ
ビシピシバシッ
そして私と同じ結論を、向こうも出したらしい。
サヤとマリは慌ててガスマスクをつけ、そのままその場から逃げ出した。
私も逃げる。
何かにヒビが入るかのような音がする森を。
サヤとマリと違って、GPSアプリで正確な位置を確かめつつ。
でも、二人の醜態を記録するチャンスでもあるから。
私はそのまま、一定の距離を保ったまま二人を追跡する。
※
どれだけ走っただろう。
どれだけ転んだりしただろう。
もう空は……茜色になっていて。
それに伴い、森の明るさがなくなり始め…………今の内に、確実に安全な拠点を作っておかないと、より遭難しやすくなる上に……夜行性の生物達の餌食にされてしまうだろう。
ビシピシピシッ
ピシッビシビシッ
そんな状況の中で、サヤとマリが着てる服はドロドロでボロボロだった。
無事なのはもはや、登山用リュックの中のギャル水着くらいじゃないだろうか。
でも、こんな……ケガをしやすい場所でギャル水着を着るなんて正気じゃない。
だから二人は、そのままの服で……ただただ助かるためだけに移動する。安全の確保や野湯の事は、もう頭の中からすっぽ抜けているだろう。
ざまぁみろ、と思わなくもないけど。
それ以上に、自分の身が心配で……素直にスカッとできない。
でも、だからって二人の醜態を記録しない選択肢は、考えられないから……私は周囲に気を配りつつ、二人を追跡し――。
暗闇の中――二人の前方からボウッと。
まるでいきなり現れたかのように奇妙な顔……いや、あれは顔じゃない。
仮面だ。
誰かのかぶった仮面が出現した。
『『き、きゃぁああああああ――――ッッッッ!!!?』』
二人が絶叫する。
ここまで聞こえるほど。
私も叫びそうになった。
でもどうにかこらえた。
とっさに両手で口を押さえた。
そうしなければいけないほどいきなりの事だった。
いったい相手は何者なのか。
ふと思ったけど、その直後。
今度はその顔の周りから二本の腕が現れた。
見た事もないタイプの服が装備されたそれが。
その下の皮膚を絶対に見せないデザインの服で守られたそれが。
サヤとマリの手首を掴む。
二人は暴れる。相手の手がはずれる……その寸前。
かすかに届く夕日の光さえ無慈悲に遮る、数多の枝により作られた暗闇。
その中から、ぬぅっと、別の……しかもたくさんの仮面が、腕が現れて、二人をしっかりと拘束した。
サヤとマリはさらに暴れた。
でもその拘束からは逃げられず。
二人はそのまま、森の暗闇の中に引きずり込まれた。
心臓の鼓動が、うるさい。
まるで全力で走ったかのように、なかなか収まらない。
あまりに予想外で、突然の出来事の連続だったから……興奮が冷めやまない。
ピシッビシビシッ
パシッピシビシッ
でも、私はすぐに動く。
私の周りにも、あの仮面が現れるかもしれないから。
周囲を見回す……仮面はいない。
どうやら、私の存在には気づかなかったらしい。
私は安堵した。
でも同時に、疑問が湧いた。
不気味な仮面をかぶった連中は、いったい何者なのか。
サヤとマリの目の前で、突然吐血して倒れた男の子と関係があるのか。
そして……サヤとマリはどうなるのか、と。
ワケが分からない事だらけだ。
だけど、だからこそ私は…………逃げる事ももちろん考えたけど、興奮していたのもあって。
今までサヤとマリに、無理やり撮影に協力させられてきたせいなのか……二人がどうなるのか、とても気になってしまって。
私は、とても愚かな選択をした。
※
もう、すっかり日が落ちて。
光源は、仮面をかぶった人達が持つ松明だけしかなくて。
でも、私は追跡し続けた。
ピシッビシッピシシッ
ビシッピシピシッピシッ
サヤとマリは、まだ抵抗していた。
でも、最初ほどの激しい抵抗はなかった。
どれだけ抵抗しても、拘束から逃げられなくて。
それに、マトモに飲食をしていなかったから力が出ないんだろう。
というか……二人が拉致された時、拉致した連中の仮面と両腕以外は暗闇の中にあったから、相手がいったいどういう存在なのか、まったく分からなかったけど。今は相手が持っている松明のおかげで、全部じゃないけど、ある程度は分かるようになった。
相手――サヤとマリを拉致した連中は、私達より背が低い連中だった。
この世にはピグミー族という、背が低く起源が謎な民族が存在するが。
そのピグミー族を思わせるくらい、背が低い。そして……私の考えが正しければ連中は、サヤとマリの前で吐血し倒れた男の子と無関係じゃない。
出現したタイミングからして。
そしてもし、これが本当ならば。
サヤとマリは……男の子の親族から復讐をされるために、拉致されたんじゃないだろうか。
考えただけで、体が震えてしまう。
彼女達と立場が逆だったらと思うと…………恐怖でしかない。
ていうか、もしもサヤの言う通り、連中が山の民だとすると。
私は、山の民の文化に関する知識を持ってないから……いったいこれから、二人がどうなるのか、分からなくて。
どうとでも、想像できて。
どうしても、最悪の想像が脳裏をよぎる、
ビシビシピシッ
パシッバシバシッ
何かにヒビが入るかのような音がまた聞こえる。
なんだか、今まで以上に……ひどいヒビが入ったかのような音が。
だんだんと、ひどくなっていってる音が。
『%*=$#+¥!!!!』
そんな事を考えていると、連中の一人が知らない言語の大声を上げて。
その次の瞬間、目の前――サヤとマリを運ぶ連中の前にたくさんの松明の明かりが現れた。
それらは、この場をすべて照らしてはいないけど。
彼らがいったいどのような場所にいるのか、それを把握するのに充分な光量で。
そしてそのおかげで、ここが彼らの集落――まるでネイティブアメリカンの移動用住居のようなテントを張ってある場所だと分かった。
テントから、人が出ようとする。
だが再び、さっき声を出したヤツが大声を出し……それを止める。
おかげで、仮面と見た事のない服に隠れて、全身が分からない連中の、本当の姿は……分からなくて。
それがいっそう、未知への恐怖へと繋がる。
ビシビシッビシッ
ビシッバシッビシミシッ
また、音がする。
さらにひどいヒビが入るかのような音が。
『%#+*=#%!!!!』
同時に、連中の一人が大声を出す。
サヤとマリを運んでいる連中の動きが、止まった。
目的地に着いたのか。
いったいどんな場所なのか。
私は気になり、映像を拡大した。
カメラのズーム機能はこういうとき便利だ。
視認できない場所も、ズーム機能をこう使えば簡単に見え――。
私は一瞬、思考が停止した。
なぜならば、連中の目の前には泉……いや違う。湯気が出ている……という事はアレは、サヤとマリが探してた野湯、いや公衆浴場?
連中が利用してる公衆浴場……それがサヤとマリが探していたモノの正体だったのか?
『$%#*@$#*#%!!!!』
またしても、連中の一人が大声を出す。
いったい次は、何を……と思った次の瞬間。
こうなる可能性は、考えていた。
でも実際にそうなるとは思っていなかった場面。
連中が、サヤとマリの服に手をかけて、無理やり服を脱がし。
二人を生まれたままの姿にしていく場面が、目の前で展開された。
『…………ッッッッ!!!! …………ッッッッ!!!!!?』
『…………ッッッッ!?!?!? …………ッッッッ!!!!!!』
これでもかと、それこそ残存体力すべてを使うサヤとマリ。
だけど、ここまで二人を拉致するほどの体力の前では意味をなさない
ビシッバシッピシビシッ
バシッビシビシビシッビシッ
そして、ついに連中がブラとパンツまで脱がすと。
連中は躊躇なく、二人を目の前の温泉へと落とした。
『『ひ、ぎぃやあぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ――――ッッッッ!!!!!!!!!!』』
次の瞬間。
耳をつんざく大絶叫がここまで届いた。
それなりに距離をおいた私の所まで。
私は思わず、目を丸くする。
二人が上げたとしか思えない大絶叫が、ここまで届いただなんて……二人の喉の限界を突破させるだけの苦痛を、二人が感じているとしか思えない。
二人が今回探していた、あの温泉はいったいなんなのか。
それは、私には分からない……でも少なくとも、今すぐに逃げないと、私もあの温泉にぶち込まれるかもしれなくて。
私はすぐに、その場を離れようとして。
カメラに映った仮面の一つが、こちらを向いていた。
私は凍りついたかのように動けなくなった。
私に視線を向けた、仮面をかぶった相手が、別の仮面をかぶった人の肩を叩く。
ピシッパシッ
ピシピシッパシッ
次の瞬間。
私の頭の中をいろんなものが駆け巡った。
今までサヤとマリに脅されたり殴られたり蹴られたりし物を汚されたりした場面サヤとマリの限界突破した悲鳴行きたくもない野湯探索に無理やり連れていかれる場面サヤとマリの目の前にいた男の子が突然吐血して倒れる場面サヤとマリを傷害罪恐喝罪器物破損罪などで訴えるために私がいろいろと準備をした場面サヤとマリが正体不明の連中に無理やり服を脱がされる場面私がサヤとマリを訴えて逃げきる事に成功したら今回の映像を見てゲラゲラ笑おうと決意した場面サヤとマリを騙すために地獄のダイエットを敢行して見事成功した場面いま目の前で展開されているどうにか温泉の外に出ようとするサヤとマリを連中が踏んづけ逃げられないようにしてる場面自分が同じ目に遭った場合の想像の中で規格外の苦痛を感じる私――。
私は反射的に、逃げ出していた。
手に、カメラを引っかけたまま。
ただただ全力でその場を離れた。
連中が追いかけているかは確かめない。
ただただ前を向いて、全速力で走る事にだけ集中する。
心臓の鼓動がうるさい。
全身の筋肉がきしみ皮膚にも痛みが走る。
木々に体を傷つけられたかもしれないけどとにかく逃げる。
ピシッ
ピシッパシッ
サヤとマリと同じ目に遭いたくないから。
必ずや生き残り二人とはぐれた上に遭難したけどどうにか下山したという筋書きで近くの集落に助けを求めて安全を確保してから引っ越しとかの準備を進めて今回の事に対しては口をつぐんで引っ越し先の親戚の家の自分の部屋で今回撮った映像を見ていろいろ端折ったりして映像の中のサヤとマリを見てゲラゲラ笑うんだ!!
※
――水の音がした。
ふと気になって、目を開ける。
すると私は、自分が知らない川岸にいるのを知った。
全身が痛い。
ていうか力が入らない。
ずっと走り続けたからもう動けないかもしれない。
なんだか……少しずつ、眩しくなってきてる。
もしかして……さっきまでいた所とは違う、普通の森に戻ってこれたのか。
どうにか、その光に意識を向ける。
そこにあったのは、今まさに稜線から上がる太陽だった。
どうやら私は、夜通し走り続けたらしい。
これはもう、とうぶんは動けないかもしれな――。
バラバラバラバラッ
プロペラが、空気を切り裂く音がした。
私は、少し不快になった。せっかく生き残って、しかも朝日を見ているのにそれに水を差されたのだから。せめて誰かが探しに来る声なら大歓迎なんだけど……と思ったところで、私は気づく。
何かにヒビが入るかのような音は、もうしない事を。
いくら待っても、ついさっき……いや、記憶が途切れる前まで聞こえてたハズのそれは聞こえない。
聞こえる範囲から……遠ざかったのか。
そう思うと、改めて安堵して。
次の瞬間。
私の近くにヘリが着地した。
見た事のないヘリだ。
ヘリの窓の向こう側……機内には防護服姿の何者かが何人も乗っていて、そして彼らはドアを開けると、真っ先に私へ近寄って、きて――。
※
「…………素晴らしいッ」
一人の、白衣を着た中年の男性が、映像を見終えるなり称賛した。
溝呂木晶が先日までどうにか死守していた、メモリーカード以外がダメになってしまったカメラが撮っていた映像だ。
「やはりアキラ・ミゾロギが倒れてた所の近くには天然のサンプルが!! 他国のバカ共が研究を中止にしろとほざいてたアレの……しかも古代から存在していて、人の手の介入が一切ない天然サンプルがある!! まさか地球の反対側にこんな、磁場の影響なのか衛星画像には映りにくい、影の生物圏があるとはッ! しかも、あの温泉……日本神話が正しいなら、あるいは……とにかくアキラ・ミゾロギだけじゃサンプルが足りん!! 早く部隊を編成し、あの集落の連中をサンプルとして確保すれば、世界は……世界は現在のルールを守った上でひっくり返るぞぉ!!」
☣作中に登場した舞台はフィクションである☣
☣ただし作中に登場した生命体が実在しないとは言いきれない☣
☣それどころか連中は太古の地球において実在した可能性がある生命体である☣
多少脚色してますが。
学者の方なら正体に気づくかもしれません。
なお、あの音についてですが。
答えはありますがみなさんのご想像にあえてゆだねます。
そしてそして。
世界にはエシュ○ンやプ○ズムなんてモノがありますからね(意味深




