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 引っ越しの準備もある程度は終わり、ルイーゼを迎える前に領地の様子を見る為に俺はヒューズと共に下見に向かった。


 向かったんだけど……。


「見事に何も無いなぁ……」


 まぁ開拓しなきゃいけないからある程度は覚悟はしていた。


 見渡す限りの荒地、人が住んでいた跡もなく何も無い場所だった。


「これも魔穴の影響か?」


「魔獣が荒らしたのかもしれないな、土なんて干からびてるし、この辺りだけ草木も生えてない」


 土を触ってみるとサラサラとしている。


「これを1から開拓するとなるとかなりの労力が必要になってくるな」 


「国に開拓に必要な人材とか頼んだ方が良いんじゃないのか? 例えば錬金術師とか」


 錬金術師は優秀な人物であれば素材とかを錬成出来る。


「後は土魔道士も必要だな、改良とかしないといけない」


「何は無くともまずは家だろう、男爵なのに家が無いのは流石に話にならないし」


 ……もしかして、家も自分達で建てないといけないのか?


 ある意味、下見しといて正解だったな、何も知らないでエリーゼを連れてきていたら絶望していた。


 まぁ今も問題があり過ぎて頭を抱えたくなってるんだけど。


 とりあえずエリーゼと要相談だな。



「……という訳で何も無い状態なんです」


 下見から帰って来た翌日、エリーゼに相談する為に城にやって来た。


「そうですか……、これも政を疎かにしてきた代償ですね」


 そう言ってため息を吐くエリーゼ。


「いやいやエリーゼが責任を負う事では無いよ」


「いえ、私も王族の一員ですから国を発展させるのが王族の役目で貴族の約目です。 それを放置状態にしていたのは管理不届きです」


 エリーゼは本当に王族としてのプライドを持っている、頼もしい。


「人材に関しては私に伝手があります」


「本当か?」


「えぇ、国家資格を持つ者ですから信頼は出来ます。 会ってみますか?」


「あぁ、是非会ってみたい」




  

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