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マコトの家へ
まじですか。わたし殺されるのか。
「いやいやいや。大丈夫ですけ」
「け?」
言葉がおかしくなった。恐怖のせいだ。
「またまた。いいから上に上がって。そこの入り口から右に階段あるよね。そこから上に上がって、左。店のちょうど真上だから。鍵は開いてる」
「マジで大丈夫です。元気だから。よく考えたらお腹いっぱいだった」
腹を触ると、ぐーと音が鳴った。勘弁して。
「ホント怒るよ。これから忙しいんだから早く行って」
そのまま出口に連れていかれて、店から追い出された。のれんをおろしたオヤジは階段の前で、あごを階段の方に向けて動かし、にらむ。
オヤジを見た。階段を上がるまで見張るつもりか。のれんを持ったまま動かない。
「分かりました。適当にいただきます」
「肉じゃががあるから、それ食べて。まあ冷蔵庫にいろいろ入ってるから」




