第39幕 夢の世界へ
今日は病院に行った。
医者に今の状態を伝えて、それで薬をどうするか決めるのだ。
担当の先生は悪い人ではないのだが、形式的な質問ばかりで、とりあえずこの薬でなんとかしましょうっていうタイプだ。
一度だけ担当を変えてもらったことがあった。
しかしその先生は上から目線で、態度がとても酷かった。
まるで病んでる人を見下すように診察をされたのだ。
何故この人がこの職業を選んだのかは謎だ。
元の担当に戻してもらい、この先生にお願いするしかないと思い、このままだ。
結局薬が増えてしまった。
昨日は特にショックなことを知ってしまったから……。
もうスカンクの顔をどう見ていいかわからない。
あいつがスカンクや木原と……。
しかも付き合ってた時に……。
余計に会社へ行きたくなくなった。
部長は俺を誘ってくれてるが、三重が俺を引き抜こうとは考えられない。
終始突っかかってくるし……。
母さんには、会社のことを言いづらかった。
だが、部長が辞めるのであれば話は変わってくる。
部長と母さんの関係が悪くなることはないだろう。
キャバクラでおっ勃ってていた部長が、母さんと本当に仲が良いのか疑問だが……。
母さんが知らないだけなのかも知れない。
もちろんそれを言うつもりはないが……。
家に着いたら転職サイトで応募できる企業を見てみる。
多くの職種で募集しているが……。
俺のやりたいこと……。
そう考えると思いつかない。
ほんとに俺は何もない人間なんだと痛感させられる。
もう25歳だというのに……。
自分にできることがわからない。
今以上に何もできなかったら?
今以上に人間関係が悪くなっていたら?
そう思うといつの間にか転職サイトを閉じていた。
映画アプリのMovie WAVEを開く。
フィクションの世界に入って現実を忘れよう。
今日見るとしたらファンタジーかSFだな。




