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05:ゲームスタート

『真名:高森幸人 レベル:1

 職業:賢者、木こり、仕立屋、料理人、農民、鍛冶屋、科学者、大工、錬金術師、漁師、薬師

 攻撃:1301

 耐久:401

 速度:1

 至妙:1501

 体力:501

 魔力:1301

 魔攻:1001

 魔防:1001

 スキル

 スキルリライト、完全記憶能力、脳内処理速度強化、並行思考能力、思考加速、アカシックレコード、取捨選択、魔力栄養補給、伐採王、豪腕Lv3、製糸、器用Lv3、道具マスター、超味覚、初級魔法:火、初級魔法:水、魔力栄養、魔力品種改良、初級魔法:木、熱耐性、鍛冶空間、元素生成、元素配合、元素操作、事象解析、念力、初級魔法:大地、初級魔法:使役、人体改造、魔力強化、魔法無効化、精神異常無効化、催眠、言霊、魔防透過、時間操作、ワープゲート、心眼、虚言、発言力、好感度メーター、自由歩行、透明化、気配遮断、気配浸透、気配察知、視線誘導、視力強化、動体視力強化、超嗅覚、超聴覚、スキルクリエイト、スキルスティール、スキルブレイク、スキルキャンセル、フェロモン、誠心誠意、親切選択肢、好感度上昇ブースト、異性状態異常確認、状態異常操作、初級魔法:闇、初級魔法:光、初級魔法:雷、初級魔法:風、初級魔法:氷、初級魔法:霧、感知結界、守護結界、移動結界、スキル玄人、種創成、網作成、釣竿作成、漁船作成、千里眼』

「……何だ、このバカげたスキルは」


 こうしてスキルポイントをすべて使い切った後のステータスを見たら……、ごちゃごちゃしているなぁ。どれがどこにあるのか分からねぇよ。


 あー、スキルの移動ができるのね。ちなみにアカシックレコード先生情報。本当に先生は物知りだなぁ。


 さて、これで異世界交流ゲームの本を見れるはずだ。ぺらっと。


『スキルを選べたようですね。想定通り、アカシックレコードなどの幸人くんしか選び取れないスキルを選んだようですね』


 おぉ、さすがは女神さまだ。でも少し癪。ただ言葉の選び方として、〝幸人くんしか選び取れない〟というところが気になるが、まぁいっか。


『これにて異世界交流ゲームの準備は完了しました。気が付いていないと思いますが、今の幸人くんは体の機能が一時的に回復している状態になっています』


 えっ、そうなの? あー、確かになんか視界が広いし足も重くない。……確かに。でも一時的ということはゲームが開始すれば元に戻るということか。


『お察しの通り、ゲームスタート共に回復の効果は失われます。幸人くんの障害はゲームの準備をするためにはそれほど重くありませんが、ある参加者に、脳に重大な障害を抱えた方がいることを考慮した結果になっています』


 スキルをゲットして、その脳の障害を取り除こうという寸法か。俺みたいな参加者がいるんだな。でもそれで選ばれるということは、それを差し引いても優秀ということか。


『最後になりましたが、この戦いで他の神々はそのプライドにかけてこのゲームを勝とうとしていますが、私は勝利を望んでいるわけではありません』


 ほぉ、それは負けてほしいと? それなら任せておいてくださいよぉ! 負けにおいて右に出る者がいない幸人さんですよ?


『言っておきますが負けを望んでいるわけではありません。ただ、私は幸人くんがどう動くのかを楽しく見るだけです。例え女性に不埒な真似をしたとしても、私は気にしませんからね!』

「……見られているのか」


 それはそれで嫌だな。まぁでもそれはそれで一種の性的感情を覚えるが。


 それは置いておくとして、これで本の内容は終わりか。後のページは何故か白紙だ。だいぶ余っているぞ。こんな分厚い本にしなくて良かった気がするが……日記にでもするか。


『異世界交流ゲーム、間もなく開始します』


 そう本を閉じた瞬間に、そう文字が出現した。どうやら俺待ちだったようだ。


『開始まで十、九、八』


 こうしなくても普通にスタート! って言えばいいのにと思いながら、カウントは進んで行く。


『三、二、一、ゲームスタート』

「ッ!」


 ゲームが始まった瞬間に、俺の右目が視力をなくし、足もいつも通り重くなった。やっぱり少し元の状態があったら余計に重たく感じる。


「習得しておいてよかった……!」


 俺は早速『人体改造』のスキルを使うことにした。やっぱり根本的な解決じゃないと今後不便になる。


 さっきまで正常な状態だったから、改造するためのイメージはちゃんとつかめていた。だから素早く右目と足を改造した。


「よっこいしょ……動く」


 元の世界で不自由だった両足の影はなく、立ち上がることが苦ではなくなった。これだけで俺のテンションは爆上がり―!


「さてと……」


 こうして楽に立ち上がれるから足に感謝しつつ歩き回るのもアリだが、今は余裕がどれだけあるのか分からないから早めに動くことにした。


「千里眼」


 情報収集のために千里眼を発動して、まずこの星がどれだけ大きいのかを俯瞰で確認する。まぁ普通ならどれだけ大きいのかが分からない。だが俺にはアカシックレコード先生がいる!


 千里眼で色々と見て、アカシックレコードから与えられた計算方法から導き出せた答えは、直径約14万㎞、俺がいた地球の大体十一倍くらいか。大きいな。


 だが、他の参加者の様子を見ようとしても何故か見ることができなかった。見れるのはおそらく俺が与えられている領土だけだ。その領土内には俺しかいないからな。でもいくらなんでも広すぎる。


 与えられている俺の領土から推測するに、参加者は約五十人ほどか。少なすぎだろ。


 ただ、千里眼と言うわりには他の領土を見ることができないのは気になる。もしかして、特殊ゲーム中なのかもしれない。


 ていうか、参加者の人数をステータスボードみたいに出してくれないのかと思ったときに、俺の目の前にボードが出現した。


『現在の参加者数50/50』


 おぉ、出てきた。案外色々な情報が公開されているのかもしれない。それなら特殊ルールの有無について念じたところ、そこでもボードが現れた。


『領域での生活 (ファーストエクストラゲーム)

 その一、参加者は時間内に領域内を生活Lv5にしなければならない。

 その二、このゲームの間は何人たりとも自身の領域から出ることができず、他の領域に干渉することができない。

 その三、このゲームは七日間継続される。

 その四、繁栄できなければ、参加者の同種族の数を半減させる。

 その五、隣接する参加者にのみ、同盟を結ぶことができる。

 その六、その五で同盟を結んだ相手と、目標を共有する。


 この上記のルールを、豊穣神フローラの名の元に絶対のものとする』


 ファーストエクストラゲームに目を通して、その後に『現在の生活Lv1』と文字が出てきた。


 生活Lv5ってどれくらいなんだ? それが分からないことには目標があまり見えてこないが、七日間しかない辺りそれほど高くはないだろう。


 今からやること、というかここでの生活を長期間と見ている人にとってやるべきことと、このファーストエクストラゲームはほとんど一緒だが……これは狙ってやっているのか?


 早くゲームを終わらせないために七日間の猶予を与えた、みたいな。まぁそこは考えても仕方がないからやり始めるか。


 第一に始めること、それは道具を作り出すことだ。


 今の俺は分厚い本しか持っていない寝間着姿の高校生。ステータス上では諸々数値が上がっているけど、建物を作るためには森に向かって樹木を伐採する必要がある。


 斧を作る必要があるが、今は本当に何も素材を持っていない。まぁ科学者の時に習得した元素を生成する、操作する、配合する、三つのスキルがあるから何もなくても魔力さえあれば何とかなる。


 ただこの場では使い勝手が分からない魔法を使ってみようと思っている。他のスキルもどう使うかを知っておかないといけない。


 そこで樹木を伐採するために数ある魔法の中で今使える魔法は、まぁ風魔法だろうな。初級魔法がどれくらい使えるのかが分からないから、試しに使ってみよう。


「初級魔法:風」


 手のひらを突き出してそう言うが、何も出てこなかった。分からん、アカシックレコード先生ぃ!


 ふむ、なるほど、先生によれば魔法は何をしたいのかを具体的にイメージをして、それが初級魔法の範疇を超えなければ放つことができる、ということらしい。


 じゃあ……スカートがめくれるくらいのそよ風よ!


「おぉ……本当にそよ風」


 イメージした通りの風が俺の周りに吹いた。普通に元の世界ならイタズラし放題だが、ここでは何ら意味がない風だ。


 この初級魔法で攻撃ができるのかと思い、鋭く、素早い風をイメージして手のひらから放ったところ、ちゃんと切れ味が良さそう? な風がイメージ通り出てきた。見えないからよく分からないが、感覚的に出てきたことは分かった。


 まー、これじゃあ、あそこにある大きな樹木を伐採するのに時間がかかるかなぁくらいだ。どうやら初級の定義は日常生活に便利な威力であって、攻撃力を求めるのなら中級以上かららしい。


 ……もう手っ取り早く斧を作り出そうか。アカシックレコード先生に頼めば斧を作り出すのに苦労はない。


 そんなことをせずに大人しく魔法を使おう。だが時間をかけるのはよくないから、スキルリライトを使うことにした。


『初級魔法:風

 風の初級魔法を使うことができる』


 とあるが、これをスキルリライトを使って一文字だけ変えることにした。変えるとしたら初級の初のところだ。


 ここを初から上にすれば上級魔法を初級魔法で使えるようになる。でもここを上、ではなく超にしたらどうなるのか知的好奇心がうずいてならない。


 ま、やったるで!


『初級魔法:風

 風の超級魔法を使うことができる』


 これでどれくらいの風を巻き起こすことができるのか。とりあえず今は走れる幸福を噛み締めつつ森の場所まで来た。


 その大きな木々が集まっている森の方に向け、俺は手のひらを突き出した。イメージするのはこの木々が一気に切れるくらいの風の刃。


 そして俺はカッと目を見開いて魔法を放った。


「あー……これは……何と言えばいいのか……」


 その言葉がかき消されるくらいに、風の刃で伐採された木々たちが倒れていき地面は揺れ、轟音が鳴り響いている。イメージした通り、十本くらいの大きな樹木を伐採でできた。


 何となくだけど、これ以上もいけそうな気がする。何となくだけど。


「もう伐採は――うん?」


 これだけの樹木があれば十分だなと思っているところに、ピロンっと通知音のようなものが鳴って文字が俺の前に出てきた。


『レベルアップしました』


 あぁ、職業が木こりだから木を伐採して経験値が入ってきたのか、と呑気に思っていたら次々と文字が俺の前に出てきた。


『レベルアップしました』

『レベルアップしました』

『レベルアップしました』

『レベルアップしました』

『レベルアップしました』

『レベルアップしました』

『レベルアップしました』

『レベルアップしました』

『レベルアップしました』

『レベルアップしました』

『レベルアップしました』

『レベルアップしました』

『レベルアップしました』

『レベルアップしました』


 合計十五のレベルアップしましたが出てきた。まとめてLv○○までレベルアップしましたとかで良くないか?


 とりあえずステータスを確認することにした。


『真名:高森幸人 レベル:16

 職業:賢者、木こり、仕立屋、料理人、農民、鍛冶屋、科学者、大工、錬金術師、漁師、薬師

 攻撃:1365

 耐久:465

 速度:161

 至妙:1821

 体力:661(659/661)

 魔力:4501(4371/4501)

 魔攻:1321

 魔防:4201

 スキル

 超絶不幸、言語理解、スキルリライト、完全記憶能力、脳内処理速度強化、並行思考能力、思考加速、アカシックレコード、取捨選択、魔力栄養補給、伐採王、豪腕Lv3、製糸、器用Lv3、道具マスター、超味覚、初級魔法:火、初級魔法:水、魔力栄養、魔力品種改良、初級魔法:木、熱耐性、鍛冶空間、元素生成、元素配合、元素操作、事象解析、念力、初級魔法:大地、初級魔法:使役、人体改造、魔力強化、魔法無効化、精神異常無効化、催眠、言霊、魔防透過、時間操作、ワープゲート、心眼、虚言、発言力、好感度メーター、自由歩行、透明化、気配遮断、気配浸透、気配察知、視線誘導、視力強化、動体視力強化、超嗅覚、超聴覚、スキルクリエイト、スキルスティール、スキルブレイク、スキルキャンセル、フェロモン、誠心誠意、親切選択肢、好感度上昇ブースト、異性状態異常確認、状態異常操作、初級魔法:闇、初級魔法:光、初級魔法:雷、初級魔法:風、初級魔法:氷、初級魔法:霧、感知結界、守護結界、移動結界、スキル玄人、種創成、網作成、釣竿作成、漁船作成、千里眼』


 おぉ、魔力と魔防がえげつないくらいに上がっている。この中で見れば速度が微妙に上がっていないが、それは最初から分かってた。


 さて、今はステータスに見惚れている場合じゃなくて、とっとと作業を進めるか。

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