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04:スキル選択。その三

 アカシックレコードと取捨選択の合わせ技。これで上手く行かなかったら死ぬとかありそうだなぁ。でも脳死とかウケねぇ。やるか。


 まず俺がアカシックレコードで必要としていることを思い浮かべる。どういう情報が載っているのかは分からないが、とりあえずは現在までで効率のいい経験値の稼ぎ方。それから対人の時に使えるスキルか。


 ぶっちゃけ前者が大部分を占めている。対人の時に使えるスキルとか、『取捨選択』でスキル一覧から選ぶことができる。


「『取捨選択』+『アカシックレコード』……!」


 さて、どうなる⁉ ……ほぉ、ふむふむ、ほへぇ、ほむほむ……これは、すごい便利だぁ!


 俺の脳内に俺が必要な分だけの情報が流れ込んできたが、本当に効率のいい方法を教えてくれた。いや、過去の事柄を引っ張ってきてくれたのか。


 その情報によれば、単体でスキルを使うよりも職業と組み合わせた方が効果を発揮する。それに職業系スキルなら経験値ももらえて補正もかかるから、一石二鳥というわけだ。


 そして、アカシックレコードは俺の置かれている状況を加味して情報を引き出してくれた。この場で一番効率がいいのは、『木こり』になって『伐採王』と『豪腕』スキルを獲得、木を伐採して経験値を稼ぐのがいいそうだ。


 他にも湖に魚がいるのなら『釣り師』になって魚を釣ることで経験値を稼いだり、単純に『魔法使い』、『僧侶』、『賢者』にて魔法スキルを習得して経験値を稼ぐなどある。


 だけどこの中では、一番『木こり』がこの状況に適している。最低限の暮らしをするのなら建物が必要として、建物を建てるとなれば、『大工』が必要だが、その前には木を伐採する『木こり』だ。


 とりあえずは、木こりを習得しているから『伐採王』と『豪腕』を習得する。


『伐採王(SP5)

 木の伐採がこれ以上にないほどに匠の技になる。斧を使うことで攻撃力が増す』


『豪腕Lv3(SP8)

 攻撃力に補正がかかる』


 この二つを習得っと。残りのスキルポイントは『9767/10000』になったか。それにしても全然余裕があるな。


 木こりのついでだ、衣食住の中で『衣』と『食』のスキルを習得しよう。


 衣はかなり重要だ。今の俺が参加者と遭遇する時は、この寝間着か全裸しかないからな。それはさすがに少し恥ずかしい気がする、相手が女性だったらそれはそれで何かに目覚めそうだけど。


 アカシックレコードと取捨選択のコンボを使うのは二回目だけど、さっきよりもスムーズに情報を引き出せるようになった気がする。……本当に気のせいかも。


 アカシックレコードで手に入れた情報によれば、衣については『仕立屋(SP5)』で、食については『料理人(SP5)』と『農民(SP5)』か。


 いや、まだ続きがあるな。そうか、料理する時の道具とか農作業をする時の道具、服を作る時の道具を作るための『鍛冶屋(SP5)』も必要になる。あぁ、後は俺がいた世界の生活水準を基にしているのなら『科学者(SP5)』も必要になるのか。


 ……うん? 俺は何をしにここに来ているんだ? 本当に日常を送るためのハッピーセットになっているなぁ……まぁいっか。


 四つのスキルを習得、続けてそれぞれに必要なスキルを手に入れていくか。


 仕立屋に必要なスキルは『製糸(SP1)』、『器用Lv3(SP3)』、『道具マスター(SP10)』の三つ。


 料理人に必要なスキルは『超味覚(SP1)』、『初級魔法:火(SP10)』、『初級魔法:水(SP10)』の三つ。


 農民に必要なスキルは『魔力栄養(SP1)』、『魔力品種改良(SP1)』、『初級魔法:木(SP10)』の三つ。


 鍛冶屋に必要なスキルは『熱耐性(SP5)』、『鍛冶空間(SP10)』の二つ。


 科学者に必要なスキルは『元素生成(SP10)』、『元素配合(SP10)』、『元素操作(SP10)』、『事象解析(SP10)』の四つ。


 大体は職業スキルを習得したらできるようになるから、必要なスキルというよりかは補助するスキルと言った方が正しいか。それに補助するスキルが被っているところもあるな。


 後はそうだ、大工。大工に必要なスキルは物を運ぶための『念力(SP3)』くらいか。


 それにしても……うーん、こうして見たら多くない? まだまだスキルポイントに余裕があるとは言え、ここまで多くなると考えるのも嫌になる。


 これでまだ衣食住をやっている途中だろ? おいおい、まだ習得したいスキルはあるぞ。え? 日が暮れるぞ? ……早く終わらせよう。


 さぁ、こっからRTA張りに早く終わらせよう。ついでに現在のステータス!


『真名:高森幸人 レベル:1

 職業:賢者、木こり、仕立屋、料理人、農民、鍛冶屋、科学者、大工

 攻撃:1301

 耐久:301

 速度:1

 至妙:1201

 体力:401

 魔力:1201

 魔攻:1001

 魔防:1001

 スキル

 スキルリライト、完全記憶能力、脳内処理速度強化、並行思考能力、思考加速、アカシックレコード、取捨選択、魔力栄養補給、伐採王、豪腕Lv3、製糸、器用Lv3、道具マスター、超味覚、初級魔法:火、初級魔法:水、魔力栄養、魔力品種改良、初級魔法:木、熱耐性、鍛冶空間、元素生成、元素配合、元素操作、事象解析、念力』


 一見すればマジでチートのように見えるが、実際のところは生活水準を上げるためのスキルばかりだから何とも言えない。


 気を取り直して、スキル習得やって行こう!


 問題、ゴーレム、使い魔、ロボットを作りたい時に必要なスキルは?


 回答、『初級魔法:大地(SP10)』で土のゴーレム、『初級魔法:使役(SP10)』でモンスターを使役、『錬金術師(SP5)』による金属のゴーレム、ロボットについてはすでに制作のためのスキルは習得済み。


 習得ぅ!


 問題、この走れない体をどうにかするために必要なスキルは?


 回答、『人体改造(SP10)』で体の構造を作り直す、『魔力強化(SP10)』で体はそのままでも魔力でその機能を強化する。


 習得ぅ!


 問題、精神攻撃を受けない、催眠を相手にかけることができるスキルは?


 回答、『魔法無効化(SP50)』、『精神異常無効化(SP15)』の二つで精神攻撃を完全に無効化、『催眠(SP10)』、『言霊(SP3)』、『魔防透過(SP50)』で相手に洗脳をかける。


 習得ぅ! ぐへへっ、これで女も思いのままだぜ……!


 問題、一つだけでも相手に脅威になるスキルは?


 回答、『時間操作(SP1000)』で相手を思うがまま。


 しゅ……うーん、迷う。これ使ったらぶっちゃけ簡単じゃね? って思うけど、これ以上に誰しもが縛られているものはないわけだし……習得ぅ!


 問題、ワープすることができるスキルは?


 回答、『ワープゲート(SP100)』


 習得ぅ!


 問題、心理戦にて使えるスキルは?


 回答、『心眼(SP1)』で嘘を見抜く、『虚言(SP1)』で嘘を見抜かせない、『発言力(SP1)』で相手を信用させる、『好感度メーター(SP1)』で相手の好き嫌いが数値で分かる。


 習得ぅ! まぁこれはあまり使わなさそうなスキルだなぁ……次ぃ!


 問題、海と空を自由に移動できるスキルは?


 回答、『自由歩行(SP5)』でどこでも制限なく歩ける。


 習得ぅ!


 問題、戦闘でも、戦闘以外でも使えるスキルは?


 回答、『透明化(SP3)』、『気配遮断(SP3)』、『気配浸透(SP3)』、『気配察知(SP7)』、『視線誘導(SP1)』、『視力強化(SP3)』、『動体視力強化(SP3)』、『超嗅覚(SP1)』、『超聴覚(SP1)』


 あぁ、まだまだあるけど一応これだけでも習得ぅ!


 あー、段々めんどくなってきた。これだけやってもたぶんまだあるんだろうなぁって8325もまだあるぞぉ!


 こうして色々と考えるのは、すべてのスキルポイントを使い切らないといけないからだ。それを解決できれば、……やっぱり出てくると思った。さすがはアカシックレコード先生。


『スキルクリエイト(SP5000)

 本来なら不可能なスキル作成が可能となる。一つのスキルを作成するのに一万の魔力を消費する』


 これだな、五千とはかなり喰われるが、まぁ余らせていたところだしオッケーです! それにしても習得しても魔力が異様にいるな、習得ぅ!


 さらにアカシックレコード先生は次のスキルを提示してくれた。


『スキルスティール(SP1000)

 レベルに関係なく一定時間好きなスキルを奪っておくことができる』


『スキルブレイク(SP1000)

 通常なら取り除くことができない自身が所有するスキルを完全に破壊することができる』


『スキルキャンセル(SP1000)

 一定範囲の他者のスキルが発動できない結界を張ることができる』


 魔法もスキルに入るということは、すべての技術がスキルに入っているということなら、このすべてのスキルはとても強い。


 スキルキャンセルは相手に何もさせず、厄介なスキルをスキルスティールしてスキルブレイクすれば、相手のスキルを消すことができる。


 これは強いな、時間操作よりも面白いんじゃないのか? いや、あれはあれでとても強いから本当の切り札として取っておこう、習得ぅ!


 さて、残りのスキルポイントは325となったわけだ。正直に言えば、スキルクリエイトを手に入れた今の俺には意味がないものだと言える。まぁスキルクリエイトを使えるようになるまでレベルを上げて魔力を上げないといけない。


 これ以上はないかなぁ……そういうわけではないんだよな、欲しいスキルはある。これは本当に欲望に欲望を重ねた望みだ。


 ここで問題、今まで女性とまともに接したことのない男に、女性と接するためのスキルは必要か?


 解、無駄。


 答えは出ているんだよ、でも俺は思春期の男の子だ。だからそういうスキルが欲しいのは自然の摂理なんだ。ということで、


『フェロモン(SP3)

 異性が本能的に好きだと思える匂いを常時放つ』


『誠心誠意(SP1)

 例え誠意がなくても相手には誠心誠意言葉を放ったように聞こえる』


『親切選択肢(SP1)

 相手がしてほしいことを選択肢として見ることができ、オート選択も可能』


『好感度上昇ブースト(SP1)

 好感度が上昇することがあれば、二倍にブーストされる』


『異性状態異常確認(SP1)

 異性の状態異常を数値として見ることができる』


『状態異常操作(SP3)

 相手の状態異常を変化させることができる。ただし自身の魔攻が相手の魔防よりも低ければ通用しない』


 うん、この出てきたスキル……まだ、『親切選択肢』は問題ないけど、残りの五つはクソでしょ。何ら催眠と変わりはしない。あー、まだ『異性状態異常確認』もギリギリセーフくらいか。普通に知られたら気持ち悪いけど。


 ていうかこの世界に知的生命体というか人間とかがいなくて、参加者が全員男だったら俺はこの世界で一生童貞として生きていかなければならない、そんなことは断じて許されない!


 そうだったら神さまに取引とかをしよう。


 とりあえずスキルポイントは余っているからすべてを習得ぅ! 使わなければいい話だし……あー、一つだけ常時だったな。それは体臭ということで勘弁してくれ。


 さて、残りのスキルポイントは315。


 次は初級魔法を習得しておこう。中級スキルになれば30になるが、そこはスキルリライトがあるから初級で書き換えれば問題ない。


『初級魔法:闇(SP10)

 闇の初級魔法を使うことができる』


『初級魔法:光(SP10)

 光の初級魔法を使うことができる』


『初級魔法:雷(SP10)

 雷の初級魔法を使うことができる』


『初級魔法:風(SP10)

 風の初級魔法を使うことができる』


『初級魔法:氷(SP10)

 氷の初級魔法を使うことができる』


『初級魔法:霧(SP10)

 霧の初級魔法を使うことができる』


 必要と思える魔法系スキルを習得ぅ! しているが、これでもまだ一部だ。必要な分はこれで終わらせたから次だ。


 異世界交流ゲームのルール、その五で平等に領土が与えられているとあった。だが参加者が何人で、どれくらい領土があるのか知らされていない。


 そもそも世界がどれくらいの大きさとか分からないし、参加者が何万人、何千万人とかなら、領土はそれほど大きくない。


 あまり考えたくないが、参加者が百人未満の場合でここが地球規模の大きさの星なら、どこからどこまでが俺の領土が確認しておかないといけない。それに守るべきところを明確にしておく必要もあるのか。別に領土をすべて奪われたところで負けではない。


 そういう時に使えそうなのがこのスキルか。


『感知結界(SP50)

 魔力量に応じた任意の大きさの結界を張り巡らせ、結界の中を感知及び結界の中に来た者を感知する』


『守護結界(SP50)

 魔力量に応じた任意の大きさの結界を張り巡らせ、結界外部からの攻撃を守るのに特化している』


『移動結界(SP50)

 魔力量に応じた任意の大きさの結界を張り巡らせ、結界内であれば人や物をどこでも移動させることができる』


 これらも習得ぅ! 残りのスキルポイントは105。もうスキルポイントに余裕がないが、俺の中では何を取るのか決まっていた、というかさっきからアカシックレコード先生がうるさい。


『スキル玄人(SP30)

 スキルを上手く使いこなすことができる』


『種創成(SP10)

 今いる世界のありとあらゆる種を作り出すことができる』


 この二つも習得ぅ! これですべてのスキルを使いこなせ、食料が周りになくても作り出すことができる。


 残りのスキルポイントは65となった。後は職業系スキルだな。農民と来て、海の職業を得ないわけがない。


『漁師(SP5)

 魚を捕るスペシャリスト。水の加護も与えられる』


 漁師を習得ぅ! した後に『網作成(SP1)』と『釣竿作成(SP1)』と『漁船作成(SP3)』も習得ぅ! する。これで陸海のサバイバルはバッチリだ。サバイバル? スローライフ? これゲームだよ? まぁいいけど。


 残りは55。薬は元素系のスキルで作ることができるが……一応は『薬師(SP5)』も習得ぅ! しておく。


 残りの一つとしてスキルポイントが50で使えそうなものはないか……、これ? 本当にこれですかアカシックレコード先生ぃ?


『千里眼(SP50)

 次元に関係なくありとあらゆる場所を見ることができる』


 まー、覗き目的ならあり! それにどれだけ世界が広いのか分かるわけだし……習得ぅ!


「はぁぁぁぁ……」


 ようやくスキル選択が終えることができた。

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