第216話 「子猫の踊り」
ショッピングが終わり次第、早々にアゲナが帰り。
自室へ運び込ませた購入品の数々を見て、これからの楽しみを妄想する、
よって俺の専属メイドとして室内に控えていた、ルッコラを呼びつけた。
ご主人様に話しかけられると、嬉しそうに駈け寄って来るネコミミたん♡
尻尾フリフリ♡かわいい♡かわいい♡
愛しいハニーのために、たくさんご褒美を買ってあげたの♡
「実はね♡ ルッコラたんにいろいろ買ってあげたんだよ♡」
「ご主人様ぁ……ルッコラのこと大事にしてくれて嬉しいにゃ♡」
甘い声で俺にしなだれかかってくる、ネコミミ褐色肌ツンデレ奴隷ロリメイド。
熱い視線を送りかけて、そんなに彼氏とラブラブしたいんだね♡
その場に広げたのは、まるで紐のような下着。
ルッコラはそれをじっと見ると、しばらく何事かを考えていた。
そして口角を半月状に持ち上げ、実に色っぽく微笑む。
俺に振り替えると熱い息を弾ませて、囁くような媚びた音で選定を求めた。
「たくさんあるから、どれでも着てねぇ……♡」
「いっぱいあって困っちゃうにゃ♡ ルッコラはご主人様の好みの女になりたいにゃあ。どんなパンツをにゃあに着せたいにゃ?」
「ぷぎゅぅっ♡ 例えばぁ……♡ これ~♡」
俺の色に染まりたいという女の言葉に、独占欲を刺激される。
脳ミソが煮えるように興奮し、一番エッチなものを選定する。
そしてとある着衣品を見つけると、それを彼女に押し付けた。
彼女は淫猥に微笑むと頷き、俺に背を向けて衣替えに赴く。
モッコリしてきたぁ……♡
「着替えてくるニャ♡」
数分ほど衣擦れの音が鳴る中で大興奮状態で待機していると、目の前に物凄すぎる光景が。
ルッコラにスケスケ踊り子の服を着せると布の面積が少ない、むしろ水着のように見える何かだった。
胸元と腰回りしか隠れておらず、褐色肌の上には半透明のベールが垂れ下がっている。
極めて露出度の高い、大胆で女体のシルエットを覆い隠すことなどできない、
口元を薄く覆うフェイスベールにて、表情は僅かながら読み取りずらい。
夢幻のような妖艶さを演出し、その奥を暴き立てたい欲求を擽られる。
「すっごくスースーするニャ……」
鼠径部の周辺が露出されることを危ぶむ程に、股間への食い込みも強い。
運動には格好の装いにも見えるが、しかしその露出の多さ。
もとい着衣の小ささと布の薄さには、強度に不安を持たせるほどで。
くびれて高い位置にある腰つき、長く健康的な美脚。
盛り上がりつつも整ったヒップライン。
それを布地が儚いほどに頼りなくも、淫靡に彩った。
目に映るすべての要素が、色気を撒き散らしている。
ベロベロに嘗め回して、この柔らかい肉を掴んで、思うが儘に揉みしだき。
猛り狂う劣情をぶち込んで、この澄ました顔を色欲に歪めさせてやるのだ。
そう本能が塗りつぶした思考のまま、拳の内部にある汗を握り締めた。
「ルッコラ、ご主人様好みの女に成れてるにゃ?」
胸部器官は小ぶりだが、柔らかそうでハリがある。
勿論その見た目に違わず柔軟性のある肢体は、また素早く滑らかに動くのだ
踵を浮かせながら、弾力のあるタップリとした下半身の肉を乱舞させる。
臀部と大腿部の肉が暴れ狂い、オス視線は固定されてしまう。
エロダンスを踊らせると、吸い込まれるように彼女の肉体に惹きつけられた。
「にゃんっ♡ にゃんっ♡ こうやって……動くニャ……?」
リズミカルに腰を円を描くように、腋を上げながら腰を振ったり回し始める。
女らしい大きな臀部を向け前後に動かしたり、足を上げてハイレグの股間部を見せつけたり……
ブリッジのような体勢で股間をグラインドさせながら、腹筋で上体を起こすと、背を向けながら再び激しく腰を振る。
味玉か見分けがつかない程に褐色に輝く下半身の色と、丸くハリのある質感。
それが妖しい腰つきで大きく振るわされるのだから、堪ったものではない。
「それとも……こんな動き……? …………アタリ見たいニャ♡」
綺麗な茶褐色の肌が、誘うように挑発的に動く。
俺の食い入るような眼を確認すると、確信を得たのか。
行動はさらに大胆となり、小刻みかつダイナミックな旋律が流れた。
体格からするとアンバランスな程に豊かな下半身の肉が、波打つように揺れ。
女体へと波紋を広げてゆく。
舞踏とは芸術であるはずなのに、露骨に煽情的な卑猥な仕草にしか思えない、
今までは仏頂面でいることが多かった彼女が、こうして色を纏ったメスの顔でこちらを見ていると思うと。
オスの本能を滾らせる行為でしかないことは、変態諸兄らに首肯を促すことしきりであろう。
「みぃ♡ すっごい視線を感じるニャ♡ エッチな目で見られてると、体がアツくなってきちゃうにゃ♡」
「ぶぐっふ♡ んでゅふっ♡ ぐふぃふぃふぃふぃっ♡」
俺くらいの年頃なら、性の目覚めを一発で促すこと間違いなしのドスケベカーニバル。
お小遣い握り締めて、血走った目で突貫することだろう。
腰布の奥への想像力を促し、欲望を満たすことだけを想起させる。
股間部を隠す前掛けは、かえって卑猥な背徳感を醸し出していた。
今度ポールダンス用の柱を買ってこよう。
「ノリノリだねぇ♡ 好き者だからじゃなぁ♡ そ~れチラチラんっ♡」
「にゃっ!? そんなところ見られたら恥ずかしいにゃあ……ふみゃ……」
最初は拙くも羞恥が入り混じるぎこちなさだった。
しかし俺が様々な角度から見つめると、腰を捻って内部の露呈を躱す。
それが段々と独特の踊りへと変貌してゆくのだ。
地面にへばりつきながら、この美景を食い入るように眺めるのだ。
最高のアングルから見える、淫肉の乱舞を。
「今日はご主人様だけの踊り子にゃ♡ みゅぅ……すっごく照れちゃうにゃ」
笑顔で言った者の、途端に赤面して目を背けた。
少女性がアクセントとなり、かえって淫行を際立たせる。
薄布を隔ててルッコラたんのお肉がむっちりと詰まっているのだと想像すると、今すぐ君とコネクトしたい。
引き続き淫らな舞が、抜群のリズム感で繰り広げられる。
肉付きのいい下半身がエロティシズムを伴いながら、軽やかなステップと共に揺れる。
段々と褐色肌ロリ獣人メイドの動きは、汗が飛び散る程に激しさを増す。
ぬらぬらと光を反射する彼女の火照った体は、幼くも艶めかしく。
リビドーがパッションで、エモーションがスパーキング☆
俺の上で踊らせてぇなぁ♡ 動作確認も大事だからね♡
「にゃあんっ♡ そんなにエッチな目で見られると、ルッコラ……変な気分になっちゃうにゃあ♡」
体にしなを作り、そのスタイルを強調する。
そして卑猥に腰を前後左右に振り、色を纏い紅潮した顔つきで俺に見せつける。
当然俺はオーバーエキサイティングリビドーギンギンシークレットスティックタワー造営。
大変だ。これははやくルッコラに鎮めて貰わなければ……
現代社会は日照権で揉めたりしてるから、早期解決が求められるね。
偉大なる俺の偉大なるギガントソーセージも、その威容を奥ゆかしくなければならない。
秘め事とは隠してこそエッチなのだ。
「スケベな格好して誘いやがって♡ 反省しろっ♡」
「言わないでにゃあ♡ ご主人様のことが好きすぎて、エッチな動きが止まらないのにゃあ♡」
尻尾フリフリして俺の手を誘い、それを尻尾の付け根に触れさせて手に絡ませ押し付ける。
腰をくねらせながら接触させると、当然タップリとしたお肉がモチモチ♡フワフワ♡プニプニ♡として、僕の触覚が喜んでいるよぉ♡
辛抱溜まらず感触を楽しんで楽しんで楽しんで楽しんだ。
「お尻でっか!!! やわらけっ!!! あっつ!!! 火傷しちゃうよボクタン!!!」
「なんだか体がアツくなってきちゃったにゃ……ご主人様はどうなのかにゃ……?」
熱っぽい流し目を送り、懇願するように猫撫で声で火照った体を押し付けてきた。
切なそうに両手を組み、胸元に当てている。
俺に求めているものは何か、ここまで女に言わせたのだから答えなくては。
「ルッコラどうしたらいいにゃ? 何もわからないのにゃあ……ご主人様ぁ……♡」
「俺はわかるにゃん♡ 手取り取り教えてあげちゃうぞ☆ に゛ゃ゛に゛ゃ゛に゛ゃ゛に゛ゃ゛に゛ゃ゛ん゛っ゛」
そう言ってルッコラに全身を密着させ、その両腕を掴む。
もちろん胴体も足も絡ませる。
僕たち……ついに……1つに……重なり……合っちゃった……ねぇ……
「にゃあんっ♡ 手つきがエッチにゃぁ……」
「全部俺に任せればいいからねぇ……ンヒョヌホヒュホホホホホゥッッッッッ♪」
「ご主人様にならルッコラ何でもしてあげたいにゃ♡ 世界で一番大好きだから……ニャン♪ ……すっごく恥ずかしい事、言っちゃったにゃぁ……ふみゅ……」
「ん゛あ゛お゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」
フェイスベールの奥に秘められたキュートな顔の横で、子猫のように両手を丸め。
しかし自分でも恥ずかしかったのか、赤面する萌え萌えネコミミメイド♡らぶ♡どっきゅん♡
俺の胸元にその顔を押し付ける、ベストキュート異世界存在。
ネコミミちゃんがゆら♡ゆら♡と揺れ動きながら、オタク心を擽る。
きゃわいすぎて大脳皮質の言語中枢が、限界突破し絶叫した。
あのね。こんなシチュでこうならない男は説得力がないの。
例えば少女漫画的フィクション。
なんだあんな紳士。あんな性欲ない奴が子孫残せるわけないだろ。
そんなカニ味噌レベルに脳が茹だった俺に対して、甘ったるい猫撫で声で。
彼女はイタズラな笑みで告げた。
「ルッコラ、ご主人様の本当のしたいこと知ってるニャ♡」
「本当にしたいこと?」
「そうにゃ!」
そして彼女は囁く。
ASMRかなってくらいのボリュームのサウンドで。
鼓膜がとろけてしまいそうで、大丈夫かなぁ……
今気持ちよければ、まぁいっかぁ!!!
「いっつもルッコラの尻尾見てるの知ってるニャ♡ ご主人様なら、いっぱい見ていいにゃ♡ …………にゃんっ♡」
一声鳴くと、獣人特有の柔らかい体を生かしたポーズへと体制を変えた。
両手で片足を抱え、ついに腰布は剥がれ落ちた
I字バランス。
股下を通って尻尾がルッコラのスカート前部を持ち上げ、かわいいおへそが丸見えとなっている。
あまりにも破壊力の高い、悩殺ボディの脳殺ポーズ。
「…………ぉ……ぉぉ……ぉぉぉぉぉ……ホッッッッッォォォォォオオオオオッッッッッ!?!?!?!?!?」
「あっ……♡ やっぱりじっと見てるニャ…………♡ にゃあ~ん♡ ご主人様ぁ~♡ 来て来てにゃあ~♡ ルッコラのことだけ見てにゃぁ~♡ ルッコラをご主人様だけのものにしてニャぁ~♡」
フリフリ♡とその体勢のまま、腰を振るルッコラ。
凄まじいバランス感覚。
感心すると共に、性的関心も高まってしまう。
あまりの出来事に、この場にいる童貞英雄の身体は固まる。
処理能力を容易く突破した。
「ルッコラ悲しいにゃぁ……ルッコラはこんなにご主人様に好きになってほしいのに……」
余りの衝撃に思考回路がオーバーヒートし反応のない俺を見て、ネコミミロリは涙ぐむ。
哀れっぽい涙声で、健気にお願いしてくるのだ。
「とっても恥ずかしいことだけれど……ご主人様のためなら、何でもできるニャ! だからルッコラのこと、じっと見ててニャ……?」
何をするのだろうか。
そう疑問に思った瞬間、目玉が飛び出るほどに吃驚した。




