第127話 「がわ゛い゛い゛に゛ゃ゛あ゛」
「ご主人様すっごいにゃ!世界で一番カッコイイにゃあ♪」
今までより1オクターブ、いや下手すると2オクターブ高い声色。
そんな猫なで声を発して、こちらに駆け寄って抱き着いてきた。
彼女の全身は俺に擦り付けられ、つい鼻の下が伸びてしまう。
しかし俺はいつも通りの凛々しい顔立ちにすぐさま戻し、声優顔負けのイケボ(イケメンなボイスとは言っていない)をもって反応を返した。
「る…………ルッコラたん!?!?!?どうしたのかニャ!?フヒヒ!!!」
「あんなにすごい魔法……それに仲間の死に負けない、強い心。ルッコラどきどきしちゃったにゃあ♡きっと…………ご主人様に恋しちゃったのにゃあ……♡」
熱を帯びた頬と潤んだ瞳が、間近で俺を捉える。
睫毛長っ♡顔ちっちぇ♡ぷにぷにほっぺ柔らかそ♡いい匂い~~~♡
戦いで流れ出た汗と混じって、むわあっ♡としたフェロモンむんむんだね♡
いけない子猫ちゃんだ♡
全部ぜ~んぶ食べちゃうよ~?
だからぁ……?楽しもうねぇ……?
完全だわ。童貞でもわかるよ。完全に俺にラヴだわ。
確定だわ。確定演出お顔に出てるわ。
今、決~めた♡
手籠めにす~る♡
「ウヒヒヒヒヒ!!!そうかなそうかな?またもやイイ男に箔がついちまったぜ☆」
「本当にゃあ♪にゃあはご主人様のこと誤解してたのにゃ!にゃあがバカネコだったのニャ。今までは恥ずかしくて素直になれなかったのにゃ……ごめんなさいにゃぁ……」
過去を後悔しているとの意思を示すルッコラ。
不安そうな顔で俯き、かわいい♡かわいい♡ネコミミちゃん♡が萎びたように垂れさがる。
ふるふると小動物のように震えながら、おどおどと涙目で俺の胸に潜り込み、上目づかいでじっと見上げてくる。
ぎゃ゛……!?ぎゃ゛わ゛い゛ずぎる゛ぅぅぅぅぅ!?!?!?!?!?
可愛さ天元突破!!!!!
萌え萌えレベルまだ上がります!?!?!?
ラブリーキュン♡萌え萌えキュン♡
ツンデレキャラ攻略完了だぜ!!!!!ウォォォォォォォォォ!!!!!
そんな顔をさせたかったわけじゃないんだよ♡
イジワルなんかしないよ♡
「………………」
「――――――――――――ぁ」
夢現のままに俺はゆっくりと手を伸ばすと、ネコミミ褐色肌ツンデレ(攻略済み)ロリ奴隷メイドのルッコラたんは怯えた表情で一瞬立ち竦む。
目をぎゅっと瞑り、わなわなと唇を震わせて怯えている。
だが俺が抱きしめて頭を撫でると、萎れた表情を一変させた。
段々と琥珀色の目を驚きに見開き、歓喜の甘い声を弾ませた。
「うにゃっ♡ご主人様ぁ♡なでなでキモチイイにゃあ♡ずっとしてほしいにゃあ~~~♡ゴロゴロゴロ…………」
かわいらしく喉を鳴らして、満面の笑みで俺の手に頭を擦り付けるにゃんこたん♡
そして吸い込まれるような宝石のように美しい琥珀色の大きな目を俺と合わせると、自慢げに武勲を主張する。
「ご主人様ぁ~~?にゃあは今までの戦いで、50体も敵を倒したニャ!ご主人様の役に立てたかにゃ?もしそうなら褒めてほしいにゃぁ♪」
「でへへへへへへ!!!すっごくすっごくいい子たんでちゅね♡よちよち♡」
「にゃあんっ♪ゴロゴロゴロ……ふみゅぅ……♡」
気持ちよさそうに喉をキュートに鳴らし、その高い体温が俺の体に接触しながら生命の鼓動を伝えてくる。
この女の子のぷに♡ぷに♡の女体は血流まで感じられるほどに密着しているので、劣情を擽りスキンシップが止まらない。
これしゅごい~♡
至福の時間~♡
お楽しみタイム開演~♡
しばらくそうしてラブ♡ラブ♡していると、変化が訪れる。
ルッコラが少し躊躇いがちに何かを口にしようとしているところを、接近していた俺は目ざとく見つけ、彼女の言葉を待つ。
「あの……にゃあのお願いひとつだけ聞いてほしいにゃあ…………えっと……ご褒美ご主人様だけから……ひとつだけでいいから貰いたいのにゃあ……」
「ありゃりゃ♡どうちたの♡何でも言ってみていいでちゅよ♡」
「嬉しいにゃ!……えと……その……恥ずかしいけれど………」
もじもじと不安げに、潤んだ瞳を間近にして俺を見据える。
忙しなく尻尾を揺らめかせる。
そして目を瞑って唇を俺へと向ける。
これ………まさか………
俺はもうたまらず無言でとびかかる。
そしてそれを貪り食らうように、好き放題に味わった。
「――――――――――んっ……………」
俺たちの影は重なり合う。
ルッコラの甘やかな、男を悩殺する官能的な声が漏れる。
いつまでも、いつまでもそれを堪能したくて。彼女を抱き寄せた。
どれだけそうしていたのだろうか。
余りの喜びに俺は記憶や理性など、様々な人間として大事なものが吹き飛び、サイコーの悦楽を享受していた。
俺は何秒そうしていたのか、すでに時間間隔は失われるほど夢中になっていた。
ようやく接触していた貪欲な唇をルッコラから離すと、この獣人の少女はいじましく感想を求めてきた。
「――――――――にゃあのチューどうだったかにゃ……?初めてだったから……下手だったら……ごめんなさぃにゃぁ…………」
いじらしく太ももを擦り合わせ、下目で自信がなさそうにしている。
赤面しながら、俺に顔をみられないように俯く。
だが隠しきれていない。
それが殊更、男心を擽る。
情欲がとめどなく噴出し、興奮は頂点に達しようとしている。
「グヘへ♡そんなことないよぉ♡柔らかくてぇ……いい匂いでぇ……美味しかったよぉ……♡イヒッ……フヒッ………ウヒョヒョ♡」
俺はルッコラに頬擦りしながら、緩み切った表情で答える。
刹那、彼女の体が強張り身体的距離を引き離すようにも感じられたが、勘違いだったようだ。
だってここに確かな愛を感じたんだもん♪
疑念とは裏腹に彼女は体全体ですり寄ってきて、ぷに♡ぷに♡の感触を全身の触覚で余すことなく確かめる。
ヌホッッッッ!?!?!?お尻デッッッ!!!!!
むち♡むち♡したそれを揉みしだく度に、この獣人娘は甘い声を漏らす。
俺はもうギンギンである。
もちもちだぁ…………もっっっちもちだぁ…………♡
「………………………………よかったにゃ!ご主人様にルッコラのファーストキスあげられて嬉しいにゃあ♪にゃあはご主人様のものだから、してほしいことがあったら何でも言ってほしいにゃあ♪…………な・ん・で・も・するにゃ♡」
「ヌフフフフゥッッッ♡ムッホホホホ♡」
更にルッコラは俺にすり寄ってくる。
上目遣いで甘ったるく俺に媚を売るように、顔をこちらの首元に擦り付ける。
そして俺の耳元に色気のある吐息交じりの声で、確かな柔らかさのある胸元を俺の腕に押し付けながら囁いた。
「……………………フフ」
ルッコラは艶やかにほほ笑む。
その顔は少女というより、雄を誘惑するための雌がするモノだと気づいた。
しかし少しばかりすると、それが嘘だったかのように純真無垢な表情に変える。
そして明るい声色で愛の言葉を示した。
「ご主人様が……だーいすきにゃ♪」
ルッコラたんは…………がわ゛い゛い゛ね゛ぇ゛!!!!!!!!!!
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