入国
サイドカーにWニコラを詰め込んでバイクを走らせていると
国らしきものが見えてきた。
「やっと国を見つけた!!」
「ワンっ!ワンっ!」
ニコラもずっと揺られていたからか国を見て、やっと休めると喜んでいるように見える。
バイクを止めていると門番らしき人が近付いてきて
「ちょっといい?」
「はい、何でしょうか?」
「この乗り物みたいなのなんなんだい?」
あっ、バイクってオーバーテクノロジーだったのか、馬車で奴隷はこんでる時点で気づくべきだった。
けどニコラなんの躊躇もなく乗り込んだんだけどなぁ、
「えーっとコレは」
「あぁ!魔道具か!最近の魔道具は空も飛ぶし高速で移動出来る乗り物もあると聞いたな!」
「はい!!それですそれです!!」「ワン!」
何となくニコラと共に誤魔化しておく
「いやーこんな最新技術が見れるなんて門番も役得だね。
君は魔導士なのかい?」
「いや、魔導士じゃなくて。貰い物なんで」
ここで偉大な魔導士だ!とかやられても困るから貰った設定にしておこう
「本当に?」
門番の目が険しくなった。
盗んだと思われてる?
「ちょっと君とそこのお嬢ちゃん、ここに手を置いてくれないか?」
四角い板を出されて
そこに手を置いた
「ニコラちゃんね、
こっちは、名前はナオヤ、犯罪歴は・・無しか・・・」
「え?」
危ねぇ!!他人の情報見れる魔道具だったのか!
あの馬車で剣持っていったのが窃盗としてカウントされてたら犯罪歴で誤解されてアウトだったぞ!
それに幼女誘拐とか犯罪歴がついてたら街も歩けなかった。
「いやいや、ここの所犯罪が多くてね。不快にさせちゃったらごめんね」
「いえいえ、犯罪って?」
ニコラ見たいな被害者が居るのだろうか?
「強盗殺人とか、最近とても多いんだよ。とある盗賊団がこの国をアジトにしてるって噂がたっててね、国も必死に捜索してるよ。」
「そんなに見つからないものなんですか?」
「何せこの国は国の性質上、人が沢山いるからねぇ、、」
「国の性質?」
人口が多い理由?東京みたいなものだろうか?
「この国は、始まりの国って名前なんだ」
「始まりの国って最初にできた国ってことですか?それが性質?」
「いやいや、違うよ最初にできた国は別にあるよ、」
????じゃあ何故何だろう
「ここは理由もなく旅している旅人が最初に必ず訪れる場所なんだ」
「えっ!何でですか?」
「それが分からないんだよねぇ、けど絶対に訪れるんだよ理由もなく旅する人は
だから地図でいうとどこなのか分からないから
大陸地図にも載っていないんだよ」
さすが魔法の世界?というべきだろうか
そう思っていると門番さんが聞いてきた。
「君には旅をする理由があるかい?」