遭遇
「ファイアァァァボオオオオオオル!!!」
「わん?」
ふぅ、女神の祝福とやらは発動しなかったようだ・・
剣と魔法の世界とか言うから
魔法使えるようにしてくれたかとおもってカッコつけようとして失敗した
めっちゃ恥ずかしい
無限バイク手に入れたから移動手段は確保出来てるし。
まずは手持ちのが尽きる前に
水と食料確保
どこかの国でも目指すか
「ニコラ、人を見つけたら吠えてくれよ」
「わん」
これで理解してくれるから相棒は天才だ
バイクを飛ばすこと1時間ほど
「ワンっ!!!」
「人見つけたか?」
目を凝らして見てみると人の死体らしきものと馬車
そのまわりに狼が3匹
「おいおいおいおいヤバいじゃんどうする逃げるか」
「ワン!!」
逃げようと思った時ニコラが吠えた。
馬車の中に首輪がついている白髪の小学生くらいの女の子が見えた
「奴隷って奴か?って考えている暇もないなッ!」
その子に狼達が襲いかかろうとしていた。
「バイクでつっこむぞ!ニコラ!飛んでくなよ!!」
言ってみたかった言葉ランキング4位ぐらいの言葉を言えたが
避けられたっ!
「グルルルッ」
バイクで狼達を追い払おうとしたが
逆に警戒されてしまった。
「ガルルッ!」
狼が飛びかかってきた。
うおおおお!!かわせえええ!
目の前に狼
あっ、転移そうそう死んだなぁ
そう思っていると
「ワンっ!!!」
ニコラが口から炎の玉を出しながら狼に突進した
「クゥーン」
1匹の狼が倒れ他の狼が驚いたのか逃げ去って行った
「はぁ、はぁ、ニコラの方が・・転移チート持ちかよ・・・死んだと思った・・ありがとなニコラ・・」
周りを見てみると2人護衛していたのか剣を持っている死体
馬車の中を見てみると商人らしき死体
そして小さな女の子がいた。
死体をみた吐き気を抑えながら
「大丈夫か?」
女の子に声をかけた。
女神が本当に転移でヘマしてないか心配だな、言葉通じてなかったらどうしよう
「だ、れ?」
ゆっくりと答えてくれた。
「俺は直也、こいつはニコラだ
君は?」
「ワンっ!」
「ニコ、ラ」
「そうだ、こいつがニコラだ」
何故ニコラだけ確認を取ったんだ?
「わたし、ニコラ」
もしかして?
「君の名前はニコラ?」
ゆっくりと女の子は頷いた。