第一話
お久しぶりです。
はじめましての方は初めまして。
それのうみという名前で小説を書かせていただいております。
よろしくお願いします。
今回の作品はまだ絶賛執筆中で・・・まだまだ一話から修正しなければならないような部分があると思われます。投稿者がバカでちょっと頭が弱いのでお許しいただけると幸いです。
この表現どうなの?や漢字が違うなどありましたら言っていただけると本当に助かります。
執筆中で更新が遅くなってしまうかもしれませんがご了承ください。
それでは本編です。よろしくお願いします。
3×××年。世界はとある隕石の追突により一変した。
その隕石は不思議な力を持ち、その力を受け不思議な力を持つものが生まれた。
人の魂に触れられる者、魔法のような力を持つ者、血を好んで食す者、狼に変身する者、
これまでおとぎ話だったことが現実へとなったのだ。人は戸惑い世界は荒れた。
力を持つ者が世界を支配し、人間の歴史を再び繰り返すことになったのだ。
「そんなこの世界の先導に立ち、今の世界を形成したのが今の王政だといわれています」
前に立つ教師が黒板に文字を描く。それを生徒がノートに書く。どこの学校でも見る、見慣れた光景だ。今は33××年例の隕石が追突から300年ほどし、世界は再び落ち着きを取り戻していた。
「じゃあ今日の授業はこれまで。次は魔道歴史の分野に入ります。」
先生の声とともにチャイムが鳴り響いた。やっと終わったといわんばかりに伸びをし、あくびを一つしたのが若宮律夏である。
「律夏!今日部活あるの?」
授業が終わるや否や眠い目をこする律夏に話しかけたのは明守ラナ(あきもりらな)である。
「りっかすごくねむそうだね・・・吹部は今日も部活あるよー」
そういってラナと律夏の横を通って行ったのは南紗羽律夏と同じ部活の女の子である。
「そういうラナは部活あるの?」
まだまだ眠そうな律夏は鞄に荷物を積めながらラナに問った。
「今日はないからマンション即帰組!」
いいだろうとばかりに笑顔のラナに少し笑った。
「陸上部はあってもすぐに終わるじゃん・・」
「そんなこと・・・!」
「若宮。今日はミーティングだぞ。6限後すぐ集合だろ。急げよ。」
ラナの言葉を遮り、一人の男の声が割り込んだ。
「あ、そうか」
律夏に声をかけた男はそれだけ残すとそそくさと去って行った。
「塚本君・・・やっぱかっこいい。」
目をハートにしたラナが塚本の去った道を見つめていた。彼の名は塚本陸也律夏や紗羽の所属する吹奏楽部の部長でもあり、ラナの好きな人でもある。
「ごめんラナ。塚もちうるさいからそろそろ行くわ。」
「分かった!頑張れ~。マンションで待ってるよ!」
そう言いラナと律夏は分かれた。
ここは羽澄魔法学園。
3×××年より生まれた新人類の一つ。それまでおとぎ話の中の人物として思われていた魔法使いのみが通う小学校から大学までエスカレーター式全寮制の学校である。外出や両親に会うなどの行為もかなり厳しく制限されている。学校から学生マンションへはシャトルバスが出ている。
「若宮遅い。早く座れ」
律夏がミーティングルームへ行くとミーティングは始まっていた。
「すみません。」
塚本に怒られ、律夏は急いで座った。
「えー・・・大変だったね、それ。」
部活が終わり、ミーティングの内容を紗羽に話していた。
「うん。まあ一番大変なのは塚もちだけど。」
部活が終わり、楽器をかたづけている紗羽と話をしていた。
「まぁ、部長でコンマス様だからねー塚本君。」
紗羽が愛用のクラリネットを手入れしていると後ろから声がした。
「様つけないでほしいな。」
少し照れくさそうな塚本がいた。
「若宮。これティンパニのヘッド。届いたからって預かった。」
「ありがとう。」
部室で話していると校内アナウンスが入った。
『部活組の皆さん。シャトルバスの時間まであと20分となりました。顧問先生の許可がないなら必ずこのバスに乗ってマンションに帰宅するようにしてください。』
吹奏楽部は基本的にこのバスに間に合わないから顧問の許可が得られているので各自自由に帰ることが許されている。しかし、それでも一人で帰るのは許されてはいないのだ。
「完全帰宅時間まで時間あるし、ちょっとティンパニセットしてみるよ。」
「分かった。私はさき帰るけど気を付けてね~。最近この近くで魔女狩り出たみたいだから・・・」
「そうなんだ・・・分かったありがとう!」
魔女狩りとは新人類の一つである、狼男、吸血鬼にとって格好の餌である魔女を狙い魔女をとらえようとした人の集まりで魔女をとらえて自分の欲望を満たそうとするものだ。
そんなこんなでセッティングを行っていて部室には律夏一人になっていた。
「あ、やばいな。」
さすがにそう思い律夏も帰路につくことにした。帰り道はもう暗くなっていた。2人で帰らなければならないというルールがあるが律夏がそのルールを守ったことはなかった。そのことに何の恐怖も本人は感じてすらいなかった。
「あれ?律夏。今帰りか?」
律夏が道を歩いていると数人の集団にいる一人の男に声をかけられた。
「翔希!!」
律夏の言った翔希とは、小野翔希といい、律夏にが関わっている唯一の人間の友達だ。
「小野なんだよお前。魔法使いのエリート様なんかと知り合いか?」
「もしかして彼女か?お前~ちゃんとやることやってんな。」
「ちげーよ。ただの幼馴染みだよ。」
翔希は茶化されながら律夏の方へとやってきた。魔法使いは生まれた瞬間から政府に管理され、大切に扱われる。だからエリートと呼ぶ人も多いのだ。それを嫌がる人や差別だという人もいたりする。
「悪いなあいつら・・・。」
「いいよ。別に気にしない。翔希ちょっと身長伸びたんじゃない?」
「そうか?・・・律夏と最後に会ったの、いつだっけ?」
「んーあんまり覚えてないけど・・・高1のときじゃなかったっけ?」
「あぁー・・・そんなもんか。魔法使いは全寮制だから会うに会えないからな」
「うん。まぁ、私約束守ってないから基本この時間に一人で帰ってるんだけど。」
「それ、大丈夫なのか・・・」
「だいじょーぶだいじょーぶ!」
軽く流した律夏だったが、翔希はそのことを気にしたのか、翔希の事を待っていた友人たちに声をかけた。
「わりぃ、先に帰っててくれないか、俺こいつ送って帰るわ。」
「りょうかーい。さっすが翔希くん。」
「かっこいいー」
「うっせー」
そんなやりとりを見ていて、律夏は申し訳ないと思った。
「え、悪いよ。いいよ。」
「大丈夫だよ!魔法使いさん!そいつの事こき使ってやってください!」
「お前らが言うな。」
「あはは。じゃあまた明日な!」
そう言って翔希の友人たちは帰って行った。
「・・・なんか、ごめん翔希。」
「ん?べつに、きにすんな。てゆうか、魔法使いとはいえお前女なんだから、ちょっとは危機感をもてよな。」
「危機感・・・ね。」
「なんだよ危機感ないのか、お前には。」
「いや、だって・・・」
律夏は一度魔女狩りを一人で一掃してしまったことがある。
「なるほど、持ちようがないと、そう言いたいわけだ。」
「え、うん。」
「あほか、お前はその前に女だろ!」
律夏は翔希に軽く殴られた。
「律夏さんそこらへんもっと考えないとだめですよ。」
「翔希・・・」
翔希と話していると時間がたつのを忘れてしまうと感じた律夏であったが、もう律夏の暮らす全寮制のマンションについてしまった。
「じゃあ、もう一人で帰ったりするなよ。」
「うん。ありがとう!翔希。」
「ああ、律夏。またな。」
そう言って翔希は帰って行った。律夏はマンションに入り、カードキーをかざし、部屋に入った。
「律夏おっそーい!何してたの!」
ルームメイトのラナが入るや否や話しかけてきた。
「ごめんごめん。」
「今日は聞いてほしい話があったのに!」
「え、なに?」
律夏は荷物などをかたずけながらラナの話を聞いた。
「今日塚本君がね!」
ラナから塚本の話を聞くのは日常茶飯事だ。彼の事を好いていて、塚本のちょっとの行動がうれしいのだろう、そのたびに律夏に報告をする。魔法使いと言っても中身は高校3年生の女の子なのである。
「それはそれはよかったじゃん!」
恋をしているラナを見るのはかわいいから話を聞くのは苦ではない。だが、
「ねぇ!今日の部活での塚本君はそんな感じだったの?」
毎日これを聞かれるのは正直疲れるものだ。律夏はラナの質問に丁寧に答えていった。
これが天才と呼ばれた魔法少女、若宮律夏の日常である。
閲覧ありがとうございました。
誤字脱字ありましたら本当に申し訳ありません。ご指定、感想などいただけると幸いです。
よろしくお願いします。