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セイラ視点1 転移の先

ほんっとーに申し訳ありません!

更新の間隔が死ぬほど伸びてしまい、すみませんでした…

受験期なので更新が滞っておりました。まだ、終わってないのでまだ更新は不定期になりますが、ちゃんと続きます!

今回はセイラ視点での話です。アルスの話の合間に入れていこうかと思ってますので、どうぞ、お楽しみ下さい。

 私は気が付くと、大きな広間のような所に居ました。魔方陣からでた黒い鎖に捕らわれて消えた生徒も全員ここの広間に居ます。

 王を除いて、ですが。

・・・意外と寂しいものですね、普段一緒にいる人が突然いなくなってしまうのは。不安になります。


「セイラちゃん・・・」


 私の側にいる三葉ちゃんが不安そうに私の名前を呼びます。そうでした、王が居なくても命令は果たさなければなりません。

 『守れる奴だけ守れ』、王はそうおっしゃいました。私が本気を出せば守れないものなど無いと思いますが、王はそこまで私の力を過小評価していたのでしょうか?

 ···いえ、違いますね。王は馬鹿で阿呆で間抜けで鈍感でいらっしゃいますからそのままの意味で言ったのでしょう。『守る価値のある奴だけ全力を持って守れ』と言ったところでしょうか?今、私が守りたいのは三葉ちゃんです。他の人は・・・まあ、頑張ってください。放課後に王を体育館裏に呼び出してリンチしている事、バレてないとでも思っているのでしょうか?

 王はまあ・・・大丈夫でしょう。あの方を殺すのは神ですらも難しいですから。

 ・・・はあ、どこをほっつき歩いてるのですかね?あの(阿呆)は。


   閑話休題(まったく、王は・・・)


 少し落ち着きました。やはり良いものですね、普段ストレスを溜めることをしてくる人の悪口は。スッとします。

 さて、おどおどしている三葉ちゃんを宥めつつ辺りを見渡します。昼食時にいた生徒、私達を除いて八人が床に倒れているのが最初に目に入りました。

 呼吸はしていますね。死んでないんで大丈夫でしょう。そういえば何故三葉ちゃんだけは起きていたのでしょうか?彼女は私達の様な吸血鬼ではありませんし、他の生徒のように倒れているはずなのですが···

 どうせ王の仕業でしょうね。「セイラが懇意にしているならば『吸血鬼の皇帝の加護』をつけても良いだろう(鼻ほじほじ)」とか言いながら勝手にしたんじゃないですかね?全く、今度会ったらお仕置きしましょうか。


···さて、のんびりしてはいられない様ですね。私達がいる部屋、その扉の向こう側から複数の足音が聞こえます。こちらに向かって来るように足音が大きくなってきていますね。はてさて、彼らは味方か敵か。少し見極める必要がありますね。敵ならば···いえ、すぐには殺さず最大限利用させていただきましょうか。


   閑話休題(む、殺気が···)


「わ、われはアス、タイト王国、126代国、王、ミュリウス·F·アスタイトであるぞ!はぁはぁ···」


 ···豚が豪華な服を着て、玉座に座って鳴いておりますね。あの後、部屋に兵士らしき人たちが入って来て私達を起こし、すぐにその兵士の皆さんに先導されて今居る玉座の間に私達は連れられました。そこで、ですね···


「ひぃ···ひぃ···玉座が、遠いぞ!われを、歩か、せると、は、何事、だ!はぁ···はぁ···」


 なんと言えばいいのでしょうか?そう、王が持っていたエロ本の中に登場していた敵役、ゴブリン?の顔と豚をかけ合わせた感じです。腹ははち切れんばかりに膨れ、歩きもゆっくりとしているのに顔から汗が噴き出ています。

 あ、ちなみに王のエロ本は処分させていただきました。あんな女性が○○されて✕✕した上に△△なんて同じ女性としてこれはいただけません。王の目の前で灰も残らず燃やし尽くしました。王は「現代のサブカルチャーがぁぁぁ!」とか「イラストの進化過程の研究材料がぁぁぁ!」とか言っておりましたが知りません。あのエロ本の影響から王が私をあんな風に襲ったらと思うと···それはぁ、それとして良いかも知れないです、ね···

 いえいえ!駄目です駄目です!最初は優しく···では無く、王があのように下劣な行為をせぬように芽を摘み取ったのです!ええそうです、決して中に書かれていた女性が三葉ちゃんの様な胸が大きかった方なので嫉妬で処分したとかじゃありません!

 

 そんな事を思ってる間に玉座に辿り着いた豚。いきも絶え絶えにさっきの自己紹介を始めました。

 ···うーん、やはり私が吸血鬼だからでしょうか?はたまたあの(阿呆)をずっと見ていたせいでしょうか?あれを国王と呼ぶのは私の王を自ら汚す事と同じであると思うほどに目の前に居る豚は醜悪でかつ傲慢でした。

 あのとき王は寂しそうな目をして言っておりました。「王とは民の奴隷であり、最も弱き存在なのだ。民も無くし、国も無くなった我は名ばかりの王。それ故に『王』という肩書は何も意味をなさない事が、我にはわかる。民がいなければ何も出来ない、そんな無能である自分をどうして至高の存在だと思えるのであろうか?」と。

 王は民に生かされている。その事を常々思わなければ、愚王と成り果てる未来しかないと王は言っていましたが、まさに目の前にいる豚がその愚王ですね。

 しかも、時折私の顔や三葉ちゃんの胸を見てニヤニヤしてますし···あれですね、もう吸血鬼どうこうの話ではなく女性として嫌悪してますね、私。

 

「しかも我が国は他国と圧倒的な差をつけており···」


 はあ、この自国の自慢話はいつ終わるのでしょうか···

前書きにも書いていましたが本当に受験期とはいえ更新滞っていてすみませんでした…

もうあれですね。更新一年前だからね。みんな覚えてないよね。もっと頑張ります…


地球でのアルスとセイラの日常の一コマ

セイラ「さて、王?言い訳を聞きましょうか?」

机の上に置かれるエロ本。アルスは冷や汗が止まらない!

アルス「いや、なぁ?セイラよ。我は···」

セイラ「死刑」

アルス「言い訳する時間が短すぎやしないか!?」

セイラ「そもそもこのようなものを買うこと自体が駄目なのです、王。私も中身を見ましたが流石にこれは女性としていただけません。ぶっちゃけキモいです。」

アルス「き、キモっ!?いや、我は単純に日本のサブカルチャーに興味があってだな···」

セイラ「ダウト」

アルス「何故だ!?」

セイラ「そう言って100年前、大量の春画を買っていたのは誰でしたかねぇ?」

アルス「そ、そそそれはだだなな···」

セイラ「というわけで、滅却!」

燃えるエロ本!アルスはそれを見ることしか出来ない!ただただ無力であった!

アルス「現代のサブカルチャーがぁぁぁ!」

セイラ「王?(にっこり)」

アルス「いや、あはは···」

その時アルスの脳に衝撃が走った!

アルス(灰さえ残っていれば我の魔法で修復出来る!クックック···いける、いけるぞ!)

セイラ「こんな汚らわしいもの二度と再生できないように灰も残らず消し去ります!」

アルス「イラストの進化過程の研究材料がぁぁぁ!」

セイラ「王?(にっこり)」

アルス「いや、あはは···」

その後、アルスのご飯は三ヶ月ほどシロツメクサになったという。

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