表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺は魔王で勇者は乙女  作者: 藤川そら
84/91

何があったの?

「親父らしいな」


ブラウニーは武勇伝には興味なさげに伸びをした。


「わしらはそのたびに追い払った。もちろんなるべく傷つかんようにしてな…。城には仕掛けを施し、寄り付けんようにもした。しかし、人間と何度もあいまみえる内にオムレット、ああ竜王の娘の名だ。オムレットが人間に興味をもつようになってしまった。変装を施しては人間の街へ竜王の目を盗んで繰り出すようになってしまった。わしはそのお供と竜王への尻拭いに追われる日々になってしまった」


ゴーダはパイプを懐から取り出すと自らの炎で火をつけた。


「ーーそこでモンブランとオムレットは恋に落ちた。しかし人間とモンスター。道ならぬ恋。互いに反対にあい、それぞれの道を進んだ。時代という奴に阻まれたのだ」


「親父がそんな恋を…。だからその腹いせに竜を忌み嫌い、僕たちを認めてくれないのか」


「何だ、娘さんはモンスターか?そしてお前さんたちが結婚?」


ペスカトーレがゴーダにターバンを外して見せる。


じっと見つめるゴーダはパイプから煙を燻らせると灰を捨て、パイプを懐にしまった。


「ーーならばわしらはとんでもない事をしてしまったのかも知れんな…」


ゴーダの目からは再び泪が流れていた。


今度は正真正銘、何かの感情から溢れ出たものであろう。そう俺は確信した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ