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『Re:rights』  作者: 藤崎透
Re:legend
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『AFW』 The last qualifier in Japan

カウントがゼロになると同時に俺は握った二つのハンドガンの引き金を引き、凛と渉はそれぞれ動き出した。

それと同じように相手からも二つの銃口が飛び出してくると、秋津の後ろからもうひとりの人物の姿があらわれてきた。

俺と秋津は互いに放たれた銃弾を避けると追随するように銃撃戦が始まった。

俺の二丁のハンドガンから放たれる銃弾を中心に凛と渉で応戦し、相手は秋津と『Charon』のメンバー倉持とで俺たちに銃弾を放ちながら牽制をする。

「渉、今だ」

銃弾が飛び交うなか、秋津と一番距離が近い場所にいた渉は俺の呼びかけと同時に動き出し、二丁のハンドガンに向けられた銃口にも動じることなく距離を詰めていくとそれを援護するように俺も影から飛び出しながら突っ込んでくる渉に銃口を向ける秋津へと銃弾を放ち、距離を詰めていく。

それを見た秋津は二つの拳銃のうちの左手を俺に向け引き金を引き、右手には正面から向かってくる渉に向けるが向けられた銃が一つになれば恐れる物は少ない。俺は小さく笑みを浮かべた瞬間、一気に距離をつめた渉が姿勢を低くして秋津の心臓に銃口を向けたのを確認した。

しかし、その時だった。自分の危機が迫っているというのに『Charon』の秋津は笑みを浮かべていた。しかも、その笑というのは、あきらめからくるものではなく、確かに勝利を確信している、そんな笑みを浮かべていた。

その一瞬、嫌な予感を感じた次の瞬間、秋津は目の前にいる渉の体を右足で蹴飛ばして放たれた縦断の軌道を無理矢理にずらすと同時に、その攻撃でバランスを崩された渉は、勢いそのまま俺と秋津を隔てるように開かれた中央の吹き抜けへと手すりを乗り越えるようにして落下していった。

「渉!!」

落下していく渉に俺は二つの拳銃を秋津に向け引き金を引きながら見つめた。

現在地は建物3階といえども地下3階まで吹き抜けている。もし地面へと落下し体を叩きつければ、体力ゲージが空っぽになることは間違いない。

吹き抜けに投げ出された渉もそのことを重々に知っているはず、だからこそ、投げ出された渉本人は状況を理解するまもなくすぐさま空中で体を捻って体勢を変えるとそのまま2階の手すりを掴むと、身軽に体を反転させて2階の通路へと立った。

その姿に、さすがだと思うと同時に俺に二つの銃口を向けた秋津を睨んだ。

「行くぞ」

その言葉と同時に二丁のハンドガンの引き金を引いた秋津に俺も手に持った二つの拳銃を力強く握った。


吹き抜けを挟んだ秋津に対し、二丁のハンドガンの銃弾を放ちながら俺は避けるように死角に隠れながらも距離を詰めていく

鳴り止まない二つの引き金を引く音、そんな中で俺はあるタイミングを狙っていた。

二丁拳銃の特徴はリロードの隙をつくらせないということだが、言うなれば、それというのは多くの弾数が必要ということだ。一丁をリロードしている間にも引き金を引いて弾幕を作り出す分、それだけ弾の消費が激しく気にしながら撃たなければ総弾数すぐに銃弾はなくなってしまう。

これまで、好き放題に銃弾をばら撒いてきた秋津のハンドガンの弾がなくなるのは時間の問題。まさに、同じ二丁拳銃の使い手としてだから考えられる相手の隙。瞳閉じて息を大きく吸いながら、その瞬間を待ちながら案の定、物陰に隠れてすぐに、引き金を引いても空撃ちになる音がステージに響いた。

その瞬間、俺は隠れていた物陰から飛び出すと一気に秋津との距離をつめた。

「龍ケ崎先輩!」

その言葉が、後方から聞こえたのを理解した時には遅かった。

飛び出した俺の目の前にあった光景は、『Charon』メンバー倉持が俺に銃口を向け、今にも引き金を引こうとしているのと、俺の頭上に浮かぶ二つのハンドガンだった。

この状況、最初から俺が秋津の弾数を気にしていることを察して狙い、陽動作戦を仕掛けてきたのだ。

秋津はわざと空撃ちになるまで銃弾を放ち、出てきた俺をもう一人のメンバーが狙うと同時に秋津の弾がなくなったハンドガンの代わりを投げ込み隙をつくらせない。

最初から考えられたその攻撃に、俺は驚き、そして身の危険を感じる。

やられる、その文字が目の前に現れたが、その瞬間に一発の銃弾が放たれ状況は一片した。


「鴉野…」

俺の言葉と同時に現れて、『Charon』の倉持の後ろから頭を銃弾で貫いた。

「悪いな、遅れて」

鴉野言いながら、二丁の拳銃を構えた秋津を見つめた。

地面に倒れかけた俺は顔をあげてその姿を見ると同時に、体勢を立て直して起き上がり鴉野と同じように秋津を見つめながら横に立った。

「それで、何人やったんだ」

「『NRkA』4人『ERT』二人『FACKT』二人の合計8人だ」

そう言った、鴉野は凛と同じようにダクト中に入り込むと一人単独行動でほかのクランの様子を見ると同時に隙があれば倒すように言ったのだが、それだけでもその成果は俺が予想していたよりも良かった。

「やるじゃねぇか」

「まぁな、苦労はしたけどな」

ダクトを使って隠密に行動し敵を倒すことを得意とする鴉野ならではの攻撃方法であったが、それでも、そこまで敵を倒すのはとてつもなく神経を使うことであることは容易に予想がつく。

「それは、そうと龍ケ崎、この状況をどうにかするのが先じゃないか」

その言葉通り、目の前では秋津が新しく差し出された二丁の拳銃を受け取り今にもこちらに二つの銃口を向けようとしている状況だった。

「大丈夫だこの勝負、俺が引き受けた」

そう言って、一歩踏み出すと秋津は相手が三人いる状況を改めて見つめ、どうにも分が悪いと感じたのか、走り出すと、それに続いて俺も走り出した。


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