『AFW』 preliminary tournament
カウントがゼロになると同時に俺たちは物陰から飛び出す、と同じくして今まで俺たちに向けられていたものとは明らかに違う銃声が遠くから聞こえた。
鴉野の銃弾だと思う暇もなく、一斉に飛び出した俺たちに驚いた相手は銃口を向けると同じく飛び出した俺たちも相手に銃口を向け、一瞬の間があったと思った瞬間には互いに引き金を引き大通りはさながら戦場と化す。
コンクリートの壁で出来たビルの壁には大きな穴が残り、辺りには薬莢が地面へと落ちる音と火薬の独特の鼻につく匂いが充満する。
銃声で声さえ聞こえない中で、2対3と数滴にも有利な俺たちは撃ち負けることも無く物陰から物陰に身を隠し銃弾を避けると確実に距離を縮めていき最初にハンドガンの男を殺るとそのまま立て続けにアサルトライフルの男をリロードのわずかな隙をつくように銃弾を放ち倒した。
「こっちもスナイパーをやったぞ」
鴉野の声にホログラムの数字を見てみると今のクランの残り人数が1人と表示されていた。
「残り1人…」
俺が呟いたその瞬間だった。ふと後方からカランと鈍い音がしたと思ったその瞬間に振り向くと咄嗟に俺は地面を転がるようにして遮蔽物の下に隠れた。
俺が回避運動をしたと同時に周囲一体に熱風と同時に近くにあった車にも引火し凄まじい爆発音が鳴り響き、その衝撃でビルの窓は割れガラスの雨が降り注ぎ先程まで俺がいた場所の道路は大きな穴が空き焦げ臭い匂いが立ち込めていた。
間一髪の所でグレネードを避けたが、しかし爆発に続くように銃弾が再び飛びかい始めたが察するに先ほどの戦闘で他のクランをお引き寄せてしまったようだった。
「クソッ」
銃弾が飛び交う中、遮蔽物の下から出ると柱の影に隠れると全員に声を掛ける。
「状況は!」
「俺の場所からはアサルトライフルが1人見えるぞ」
「私は銃弾が激しすぎて敵が見えない」
「こっちはアサルトライフルが2人確認できる」
それぞれの言葉と同時に地図に書き込まれるポインターを見つめながら舌打ちをした
敵は俺たちが隠れている場所から見て目の前、約20メートル付近のコンクートの壁に一人、その反対側には物に隠れているのが2人中距離武器で攻撃をしているのが分かった。
最初の敵を倒してから、あの一瞬にしてここまで形成が悪化するのがこのゲームシステムの特徴でもあった。
「鴉野はそこから見える敵を排除してくれ、渉と俺はその銃弾が放たれた同時に障害物に隠れて近づいていく、だから凛はスモークを投げ込むのと同時に撃って援護してくれ」
俺の指示に皆は無言で頷くと鴉野はスナイパーライフルのスコープを覗きこみ渉は体を中腰にしていつでも動ける態勢に、そして凛は腰に取り付けたホルスターからスモークグレネードを手にするとそれを強く握りしめる。
そんな中で、鳴り響く銃声がプツリと途切れたわずかな時間があった。
それが意味をするもの、それは制圧射撃を辞めて相手の様子を見るため、もしくは弾切れの為にリロードをするためだ。
どちらにしろ、相手にはその一瞬は油断している。もちろん、その隙を鴉野が逃すわけは無く銃声が鳴り響いた、と同時に俺は叫ぶ
「今だ!」
その言葉に凛は握り締めていたスモークグレネードを相手の5メートル付近に投げ込むと立ち上る白い煙の中をハンドガンの銃弾が飛び込んでいった
それと同時に、飛び出した俺と渉の二人はそれぞれ反撃しようと相手が煙の中を闇雲に銃弾を放つ中を姿勢を低くし、体を転がすようにして車の影に隠れるとお互いの顔を見合う。
「俺は3時の方向から周り込む、渉は逆の9時の方向から回り込んでくれ」
「分かった」
渉が頷くと同時に俺たちは身を隠していた車から飛び出す。
煙が充満し銃弾が飛び交う中を俺は路上を滑るようにスライディングをして避けると腰につけていたホルスターからグレネードを取り出すと地面を滑りながらピンを外し相手の隠れているコンクリートの壁へと投げ込んだ。
煙の中から突然現れたグレネードに、相手の動揺、そして絶望の気持ちは簡単に予測できる。
カランと地面の上にぶつかる冷たい音から約3秒後に大きな爆発音が熱風を伴って鳴り響いいた。
その瞬間、数字を見てみると相手クランの人数が一人減って仕留めたことを確認すると同時に渉も物陰に隠れていた二人組の相手に煙の中から飛び出して行くと驚いて銃口を向けた相手の銃弾をギリギリの所で体をひねり華麗に避けるとそのまま銃弾を二発放つとそれぞれの頭部へと命中させた。
しかし、相手を倒したその油断した時が戦いにおいて一番危険なのだと俺たちは思い知らされる。敵を倒したばかりで体勢を渉に後方から一発スナイパーライフルの銃弾が迫っていた
「後ろ!!」
凛の叫び声が届いたその瞬間、瞬時に反応した渉は振り向くようにして避けようとしたが反応が遅れたせいか銃弾は心臓部分を突き抜けると渉の体力ゲージは大幅に減り、バランスを崩して地面に転がる前には光となって消えてしまった。
「俺が何とかする」
渉が銃弾を受け光として消えた直後、鴉野の声が聞こえた同時に上空に鋭く鳴り響いた銃弾
それは今放たれた敵のスナイパーを確実に捕らえ。『Re:rights』の残り人数が3人になると同時に最初に攻撃を仕掛けたクランの人数表示が0になった。




