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気づいたとき

作者: 長月更夜

友人に彼女が出来た。

その彼女はとくに美人ではないけど、かといって不細工というわけでもない普通の子だった。


どこか抜けているというか少しドジなところがあるらしくよく転んでいるのが目に付く、それもなにもないところで。


猫が好きなのか猫のイラストが書かれた可愛らしいペンケースを使っている。


体育は苦手なようでマラソンで後方を顔を真っ赤にして一生懸命走っていた。


本が好きなようで授業中にもたまにこっそり読んでいる。

あ、先生に見つかって怒られた。


そして彼女の一番の魅力は笑顔だった。とくに彼女の彼氏である友人に向けた笑顔は一番可愛らしい。







「なぁに、最近ぼやっと見てんだよ」


しばらく経ってから友人が僕にそう聞いてきた。


「別にたいしたものじゃないよ、ただ……」


僕はその先が続けられなかった。


「ただ、なんだよ?」


「いや、なんでもない」


そういって友人から顔をそらした。




ただ、彼女を見ていた。目で追いかけていた。


自分でも意識なんてしてなかった。


その事に気づいた瞬間、僕はわかってしまった。


僕は彼女が好きだって。



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