展望台地下ダンジョンにて2
そろそろ全話見やすいように1話から書き直していきます。
俺とミラの回復が終わったため、ミラの意識が戻るのを待つ間に装備の確認をする。痛みが在ったりどこか破損していたら命取り出しな。
特に素材らしいものも周辺には見当たらないから合成で武器を強化するのも難しい。
しばらく装備の確認をし、問題ないことを確認するとクシャミが出た。
さて、とりあえず近場には危険な気配もしないし、体も冷えてきた。とりあえず木を燃やして暖を取るか。
マサトは空間魔法で収納していた木を取り出し魔法を使い薪にして燃やしていく。ついでに服を着替え、焚き火の近くに木の棒を使い広げ乾かしながら体を温める。
そうして落ち着いたところで今からどうするかを考え始める
んー、今ある食料的に二人で分け合って1週間分か。水の心配はしなくてよさそうだから、後は現地調達できる食料がどれくらいあるか、といったところかな?
川が流れているし魚くらいはいるだろう。後、ダンジョンなら魔物も出てくるはずだ。食べることの出来るやつが出てくれば良いが…
等と考えているとミラが意識を取り戻したのかうめき声を上げゆっくりと起き上がってきた
「ん…いったい何があったの…?確か足元が崩れて…は!マサト!大丈夫!?」
「ああ、大丈夫だよ。とりあえずそのままじゃ風邪を引いちゃうから着替えようか。その後で今の状況を説明するね」
「うん。わかった。」
ミラはそういうと空間魔法で予備の服を取り出し着替え始めるが、いつもと違う環境のせいか、ミラがこちらをチラチラ見ながら着替えている
いやいや、ミラさんや。いまさら恥ずかしがる間柄でもないでしょう。普段宿屋でお互いの着替えめっちゃ見てますよね。あれか!つり橋効果というやつか!?
「ミラ、とりあえず今の俺たちの状況なんだけど…」
俺は先ほどまで考えていた内容を話し、これからの事について2つ案を出す。
1つはこのままここで待機し救出を待つ案。
そしてもう1つはこの川には流れがあるのだからどこか出口に繋がっているであろうと言う案。
どちらにしても救援が来ない可能性と、流れが途中で地面の中に入ってしまい脱出出来ない可能性。両方に言えるのは食糧問題とダンジョンと言うことで、命の危険性があることだ
「ミラ、どちらが良いかな?」
「んーとね」
ミラは頭を捻りながら考えていた。
それはそうだろう。7歳の女の子が決めれることではないだろうし命の危険もあるのだから。
そうこうしているうちに考えが纏まったのか「決めた!」と言う声と共に俺の顔をじっと見つめてくる。
「マサト、私はマサトと一緒なら何処にだってついていく!もしこれっきりでママにあえなくなるのは悲しいけれどマサトと一緒ならそれでいいの!」
おっふ…選択が重たすぎるよ。絶対生きて戻ろう…まあ俺とミラがそろっていなくなったら絶対気がつくだろうしね。セラさん辺りに期待かな
「それじゃあこのままここにいて魔物に包囲されたらいやだし川の流れに沿って出口を見つけようか」
「うん!」
俺は焚き火を消しミラと一緒に戦闘服に着替える。と言っても乾いた服に着替えて武器を装備しなおしただけなのだけどな
「さて、行きますか」
俺は一応目印になるよう焚き火の後はそのまま残し、地面に伝言を書いておく
『マサトとミラは生きています。脱出を試みるため川の流れに沿って移動していきます』
っとこれで良いだろう。これでもし誰か救助に来たときに入れ違いや捜索断念とかの事態を防げる可能性が出た。
では冒険に出発だな。
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箸休めで新しい小説も書き始めました。
この初投稿である「異世界転移で子供に~」で学んだことや、今まで使っていなかった書き方を駆使して描いています。よろしければそちらもご覧ください。
内容はVRMMORPG系でデスゲームとかではありません。タイトルは「Heart Sun Online」です。
あくまでメインはこちらで書き進めて行く予定です。
「Heart Sun Online」...「ハートさんオンライン」ですってよ!決して作者がゲーム内に入るわけではありません。




