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冒険者スタート 雑用でも冒険者には変わりないよね7

最近1話辺りの文章量が平均2000字ほどになって来た分、毎日更新が厳しくなってきました。

毎日沢山の文を書ける人ってすごいですね(; ・`д・´)

「ふぃー。精神的につかれたわー。今日中に10件終わらせるつもりだったけど残りは明日に回すか?

いや、どうせギルドに帰るんだ。後一つだけ受けて終わりにするか。ちょうどこのクエストも受注より1日以内だしな」


俺はプラプラと歩き商人ギルドへとやってきた


「すみませーん。お使いクエ受けて来たのですけど」


俺は商人ギルドのカウンターにいたナイスミドルなおじさまに話しかけた。なんか商人って言うより、やり手の商社マンって感じだな


「この度はご依頼をお受けしていただき、誠にありがとうございます。

では、早速ではございますが此方の品物を魔法ギルドへお願いいたします。なお、終了確認は冒険者ギルドにてお願いいたします」


そういうと足元からロウ印が押され、開封をすると分かるようになっている木箱を出して来た。

それを此方に渡してくるおじさまは一応と言う事で注意点を伝えてくる


「その中身はガラス製品ですので割れないようにお願いいたしますね。一応衝撃を和らげるための緩衝材は入っておりますが気休め程度ですので。

それと空間魔法をお持ちなら異空間に収納される方が多いのですが、そちらの木箱は収納できないように魔術的処理が施されておりますので手での運搬をお願いいたします」

「分かりました。では行ってきます」


俺は受け取った荷物を大切に抱え上げ、魔法ギルドへと向かうことにした...

まさかこの後にあんなことがあるだなんて誰も予想していなかった...なんてことはないよな。ないよね?







「お届け物でーす」

「あら、商人ギルドからの荷物ね、ありがとう坊や。これで回復薬が作れるわ。じゃあ次はこの包みを商人ギルドへ、この箱を冒険者ギルドへお願いね」

「はい分かりました。では行ってきます」





そうして俺はまた商人ギルドへとやってきて先ほどのおじさまに渡すと最後に冒険者ギルドに刃のつぶれた刀剣や槍などの武器が入った箱を合計で5箱、持って行ってくれと言われたが案の定異空間には入らなかった。メンドクサイ


「すみません、何か運搬用の荷馬車的なものはありませんか?」

「はい、ございますが貸出料が発生いたしますがよろしいですか?」


ふむ、レンタル料ね...もしかして?


「すみません、馬はいらないので後ろの部分...荷車部分だけでいいのですけどそれでも貸出料取られますか?」

「え...ちょっと待ってください。前例がないためマスターに聞いてきます」


そう断りを入れたおじさまは素早い動きでカウンターを離れ伝声管の前へと行き答えを聞いているようだった

やっぱり馬込みだったか。もしダメだったら往復するだけだが面倒だしな...



しばらくするとカウンターに戻ってきたので改めて聞いてみる


「で、どうでしたか?」

「はい、壊さない限りは無償で貸し出しても良いとの事でしたが当ギルドにて取り扱いのある荷車部分はすべて2頭馬車用ですので荷物も含めれば重さが軽く600kg近くになりますが本当に馬なしで大丈夫でしょうか?

後、貸し出すためにこちらの証書を書いていただく規則ですが」


それはもっともな意見だろう。

なんせ子供が...と言うより大人でも数人がかりでないと動かすことが出来ない重さだこの人の言う事は当たり前だし、壊される危惧をするのも仕方ない


「はい大丈夫です。では証書に記入しますね......

はい。書き終わりました。一応動かせれるかご心配なら確認しますか?」

「そうですね...では場所の説明もありますので私の目の前で動かしていただいてよろしいでしょうか?」


俺は頷くとおじさまの後を付いて行き貸してくれる荷車の前に来た


「では早速動かしてみますね」


俺はおじさまに一言断りを入れ馬をつなぐ部分の所を持ち動かしてみる。

そうするとタイヤが回り出し動かせることを証明した。あれ?おじさまがプルプル震えているけど気のせいだよね


「と言う事で動かせそうなので借りて行きますね。返却の時はどうしましょう?」

「ああ...次来られた時で大丈夫です...出来れば1週間以内でお願いします...」


流石接客のプロだな。すぐに復活してちゃんと対応してくれる


「分かりました。では明日返しにきますね。そうそう、この荷車自体は空間魔法で収納できますよね?」

「はい。これ自体には魔術的処理はされておりませんので大丈夫です」

「では確かにお借りしました。では冒険者ギルドへと行ってきますね」


俺は荷車を引き、荷物をすべて積み込み冒険者ギルドへと向かうのであった


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