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冒険者スタート 雑用でも冒険者には変わりないよね6

珍しくシリアス回に...

あれ?ほのぼの回のはずだったのに(´◉◞౪◟◉)

ナイス!奥さん、いや!マーサさん。これで話を持って行きやすくなる


「あ、初めまして!さっきセリアちゃんのお母さんから言われたマサトって言います!この間町で迷子になっていた時に助けてもらったことで仲良くなったんです!同い年なのですぐ仲良くなりました!ね!セリアちゃん!」

「そうですの。マサト君とは友達ですの」


ジジババ~ズは「ほう」と言った感じで此方を見てきたが、マーサさんがお茶菓子を持ってきたため追及の目は止まった


「マサト君、ゆっくりしていってね。セリア、こちらへいらっしゃい。みんなで一緒に休憩しましょう?」


またもやナイス!これで自然に近寄ることが出来る


「セリアちゃん、一緒に行こう?」


俺はセリアの手を取り一緒にジジババのもとへと行く。

むむ、セリアの握る手に大分力が加わっているな。これは安心させないとな


「セリア、俺が会話の流れを作るからお前の本音をぶつけてやれ。フォローはするから。怖がるな。セリアもこんな状況が続くのは嫌だろう?」

「うん...マサト君、私勇気出してみるね。ありがとう」


俺とセリア、マーサさんはジジババの元へと近づき会話を初め、少しずつ相手の情報を抜き出していく。

伊達に店長して訳では無い。話術もそれなりには鍛えているんだ

っと、そろそろ流れ的にいい感じだな。切り出してみるか


「所でセリアちゃん。セリアちゃんのお爺さんとお婆さんは何だかお互いの事意識している感じだけど、何かあったの?」


マーサさんが一瞬青ざめた顔をするがここは任せてもらおう。俺はアイコンタクトでマーサさんに余計な事を言わないように言い、セリアの出方を見守る


「うん...あのね、セリアが8歳になった時に剣術学院か魔法学院に入ることで二人がもめちゃったの。

お爺ちゃんは私には剣の才能があるし剣術学院に行くべきって。

お婆ちゃんは私に魔法の才能があるから魔法学院にするべきだって...


私自身は魔法学院に行きたいの!でも言い出せなくって...

...お爺ちゃんの事も好きだし、お婆ちゃんの事も好きなの!!だから...私が今までちゃんと言わなかったから...二人に嫌われたくなかったから...ふえぇぇん」


ヒックッヒックッとなりながら自分の今までため込んだ思いを口に出すセリア。その姿を見てジジババはオロオロしている

俺はこのチャンスを逃さないように、怒気を強めて言う


「俺が言う事でもないけど二人ともちゃんとセリア...孫の事をちゃんと見ていたのか!!俺たち子供は人の心に敏感なんだ!自分の大好きな祖父母が険悪な雰囲気を出していたら子供がどう思うか考えなかったのか!

そのせいでセリアは精神に多大な負荷をかけていたんだぞ!確かに可愛い孫だからこそ、その特技を生かして成長してもらいたいと思うのが親心であるかもしれない!

だが、そう思うのならなぜ子供の意見を聞かない!確かに子供は夢見がちで危なっかしい所もある!だからと言ってレーンを引いた上をただ走るだけでは子供はダメになってしまうんだ!

時には失敗をし、ケガをし、学習してこそ立派な大人になるんじゃないのか!?そんな時に支えてあげる事こそ本当の愛情じゃないのか!」


俺はついついムキになって言ってしまったがその言葉を聞いたジジババは膝から崩れ落ちるように謝り出した


「俺に謝ってどうするんだ。今謝るのはセリアではないのか?そしてセリアがどうして行きたいかを聞くべきだろう?」


そうするとセリアも大分落ち着いてきたのか話し始めた


「お爺ちゃん、お婆ちゃん。私は魔法使いになりたいの。そしてたくさんの人を助けてあげられる様になりたい。そして何よりお爺ちゃんとお婆ちゃんが仲直りしてほしいの」


ジジババは大泣きしながら「ごめんよ...」、「ごめんよ...」と言っていた

俺はこれ以上ココにいても余りよくないかなと思いマーサさんを連れてその場を離れた




「すみません。マーサさん、出過ぎた真似をしました。内容はけんかの仲裁との事だったのですがセリアを見たときにただの仲裁ではダメになると思いまして」


するとマーサさんは首を振りながら訂正してきた


「いいえ、マサト君の判断で正しかったと思うわ。セリア自身も暗かった表情が言いたい事を言えてすっきりしたみたいだし、何より祖父母の仲も改善したしね。

確かにいきなりの展開で焦った所もあるけれど結果上手くいったのだから依頼は大成功よありがとう」

「いえ...そう言って下さると助かります。では依頼終了と言う事で?」

「ええ、ありがとう。良かったら今後もセリアと仲良くしてあげてね」


俺は「はい」と答え修了確認をしてもらい家を出ようとした時に、セリアがジジババを連れて出て来た


「マサト君、ありがとう!また一緒に遊ぼうね!」

「マサト君、ワシ達からもお礼を言わせてもらうよ。ありがとう。過ちを気づかせてくれて。今後はもっと話し合いすることにするよ」

「こちらこそ生意気言ってすみませんでした。今、また始まったばかりです。気にしすぎない程度に、だけど決して忘れないようにすれば大丈夫です。

ではまた!セリアもまた遊ぼうな!」


パーンチ ('ω')ノ|д゜) グフ


肉体言語で語り合う時も必要な時もある

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