冒険者スタート 雑用でも冒険者には変わりないよね4
気が付けば50話目。
書いてみたいなと思い書き出したこの小説がここまで続いたのも読者様や評価下さった方々のおかげです。本当にありがとうございます。
「さてここが第二区画だ、道具は持ったか?掃除始めるぞ」
そう言って大人たちが散らばっていくそれを見ながらふと思ったことを聞いてみた
「すみません。ふと思ったのですがドブの中にある泥やゴミを取って水が流れやすいようにするのですよね?」
「ん?その通りだが何か問題でも?」
不思議そうな顔をする代表の人を見ながら俺は試したい事がある旨を伝える
「ちょっと魔法を使って一気に仕上げてみたいのですが大丈夫ですか?」
「お?確かに魔法を使えば早いかもしれんが第二区画全域を魔法で掃除するにはMPがいくらあっても足りんさ。後はそんなレベルで魔法が使えるならこんな依頼なんて受けないさ。
もし出来るのならやってみたらいいさ。そうだ、最後に集めたヘドロは門の外に捨てに行くからな」
他の人たちも子供の言う事だと思いみんな笑っている。確かに子供の言う事は夢ばかりだから本気に捉えられなくても仕方ないだろう
「ではお言葉に甘えて...」
俺は泥やゴミが一か所に集まるイメージをしながらゴーレムになるように魔力を練る
「マッドゴーレム!!!」
そうすると目の前に巨大な泥とゴミのハイブリットなゴーレムが、ズモズモ言いながら出来上がっていく...臭い...
しばらくすると大きくなるのが止まったためそのゴーレムに対し、火魔法を使い乾燥させていくと全体が固まったようなので指示を出し、俺の後ろをついてくるように命じた
そこまで来て周りを見渡すと俺以外の人たちが驚き固まっていた
「すみませーん!気をしっかりと持ってください!第二区画清掃完了ですよ~」
「あっ、ああ!すまないな。かなり驚いてしまったよ。おい!誰か!一応第二区画全域ちゃんと終わっているか走って確認して来い!」
「はい!」
どうやら確認に行くみたいだな。まあそれはそうか、ここでやっただけで取り残しややり直しがあるかもしれないしな
「はぁはぁ...第二区画完全終了していました!やり残し等見当たりません!」
おお~と外野が言っているが次の第三区画あるのですよね?次行きましょ?
「よし!第三区画に皆行くぞ!えーと、君の名前は何だったかな?」
「あ、マサトです」
「そうか!マサト君まだMPは余裕あるか?」
「はいまだ半分も使っていないので大丈夫ですよ」
「そうか!では次の所もお願いしてかまわないかな?」
「問題なくやらしていただきますよ」
「おーい!救世主を連れて来たぞー」
そう代表の人が言うと第三区画代表の人が此方を見て驚いていた
「なんだ!その後ろについてきている巨大ゴーレムは!それにもう第二区画は終わったのか!?あと、その巨大ゴーレムは何だ!?」
あ、大切な事なので2度言ったのね分かります
「ああ、それなんだがこのマサト君が魔法でこう...ズパパパーのズモモモーでブググオーのシャキーンなんだ」
「まじか...よしマサト君、こっちもお願いしたいのだが大丈夫か?」
え?今ので理解したの?すごいなこの人...と言うか代表!もっと説明の仕方があったでしょ!
「はい、ではやりますので一応ドブの中から人を出していただいてもいいですか?」
「ああ、わかった。おーい!皆!いったんドブから出てきてくれ!」
なんだ?なんだ?と言ってみんながドブから出てきてこちらに集まってくる
「それではやりますね」
「マッドゴーレム!!!」
ズモモズモと音を立て目の前で大きくなっていくゴーレム。二度目だから手順はなれたものなので乾燥させていく。
「おおー!本当にズパパパーのズモモモーでブググオーのシャキーンなんだな!」
「だろう!?ズパパパーのズモモモーでブググオーのシャキーンだっただろう!?」
この人たちが何を言っているのかが理解できないけどきっと、集まってくる→大きくなる→乾かす→固まる様子を表しているのだろうなー
「さて、ゴーレムたちを外に運びますか?」
「あ、ああ。それくらいなら俺たちがしておくからそのゴーレムたちをこの荷台においてくれないか?後は魔法を切ってもらって土の塊にしてくれればそれでいい」
そうか、俺がすべてやってしまったらこの人たちの仕事を奪うことになってしまうんだな
「分かりました。それではこれにて終了ですかね?」
「ああ、修了確認するから書類をくれないか?」
「はい。........ありがとうございました!では次の依頼人の所へ行きますので!」
そう言いおれは走り出すと「またよろしく頼むよ~」と聞こえて来たので手を振り返しておいた
(*´Д`)誤字脱字ブックマーク・評価・応援等のお返事待ってます。




