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48話 冒険者スタート 雑用でも冒険者には変わりないよね2

しばらくの間、2日に1回投稿になるかも

 まずは全体の把握だ。俺は家全体を意識し一部に手を当てた


「収納」


 俺はあえて声に出すことにより空間魔法を使いゴミ屋敷の中や外にあるゴミをすべて選択し収納した。筋骨隆々なおじさんは何故か『ムキッ』とポーズを決めたまま固まっていた


「すみません。このゴミたちは何処に捨てればいいですか?」


「あ、ああ!いったん帰った後、ゴミ置き場に分別して置いてくれればいい...」


「分かりました、では戻りましょうか」


 俺はさくっと帰って来て空間内で種類別に整理しゴミ置き場に燃えるゴミ、燃えないゴミ、衣類など種類別に置いていった。


 すべて出し終えたことを伝え後ろで呆然と見ていたおじさんに終了確認をお願いする


「ありがとう...いや...まさか、ものの数十分で終わるとは...まだまだかかる予定だったが人件費がかなり浮いたよ。報酬はかなり色を付けさせてもらうよ」


「ありがとうございました。では次の依頼があるのでこの辺りで失礼いたします」


「ああ!また何かあったら頼むよ~」


腕を大きく振りながら見送りしてくれたおじさん。こういう近所付き合いは大切です






「すみませーん。猫探しの依頼を受けて来たのですけど!」


「はいはい、しばらく待つザマス


 待たせたザマスね、うちのペットのフランソワーズ・テイル・フランベル・ミルク・シャーロットちゃんを探してほしいザマス。


 もう居なくなって1か月ザマス。心配でろくにご飯ものどに通らないザマス。


 見た目はこの写し絵を参考にするザマス。早く見つけてくれたら追加報酬もいとわないザマスよ」


「すみません、何か抜け毛とかでもいいのでフランソワちゃんが良く使っていたおもちゃとか何かありませんか?」


「あるザマス、少し待つザマス....待たせたザマス。これザマス」


「ありがとうございます。少しお借りしますね...」


 鼠の形をしたおもちゃを渡してきたザマスにお礼を言い、俺は借りたおもちゃに残留する魔力を感じ取る。それをもとに索敵を発動し反応を探る


「分かりました。此方にいるみたいなのでついてきてください」


「もう解ったザマス!?嘘ついているのではないザマス?」


「そんな事無いザマ..ですよ?索敵を使い魔力を感知しましたので...」


 俺は敷地内に入りテクテクと歩いていく。そして屋敷の一番端にあった大きな木のもとへとやってきた。


 そこからは微かだが「ニャー」と言う鳴き声が聞こえて来た


「この木の根の間の奥みたいですね」


 丁度木の根が洞窟の様になっておりその奥にフランソワとその子供たちらしき子猫が7匹ほどいた。


 それを見たザマスはショックを受けたようだがフランソワちゃんの子供をまとめて面倒を見る気になったようだ


「ありがとうザマス。まさか庭にいるとは思わなかったザマス。報酬は約束通り色を付けておくザマス」


「ありがとうございました。では私はこの辺りで」


 子猫たちを大切そうに抱えながら送り出してくれたザマスさん。子猫たちを大切にするザマスよ。口癖が移った...





「たのもーーう。荷物の運搬クエ受けて来たのですけど!」


「がははは!よく来たな坊主!子供は元気が一番じゃ!ワシが運搬業を営んで居るものじゃ!早速じゃがそこに山積みになっておる荷物を鍛冶屋にいるグーズの元まで運んでもらいたいんじゃがいけるか?結構な重さじゃぞ?」


「はい大丈夫です」


 俺は荷物をドンドンと異空間へ入れていく。ホントこの能力便利だわー


「おおう...すべて入りきったのう...それじゃあ頼んだぞ。依頼終了の確認は鍛冶屋のグースに書いてもらってくれ。話は通してあるからの」


「了解です。行ってきます」


1か月で子猫を生んだのは気にしないでください。

お腹の中にすでにいたと思ってください。

そして異世界だから...............きっと早く生まれるんだ!!

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