33話 おバカにはお灸を添えましょう
久々の戦闘。
まだ実力は隠します。
戦闘シーンが難しい...
2016/4/22 全体修正
「おい!聞こえないのか!この俺様を誰だと思っている!かの6大男爵家階級1位のプレアデス・フォン・ノイマンの第一子!ピエール・フォン・ノイマンだぞ!俺様の言う事に従え!」
「ミラ。あいつ知ってる?」
「ううん、知らない。それより早くここから離れたいからマサト、早くギルドに行こう?」
「ああ良いよ。行こう。」
未だに喚き散らしている馬鹿を無視し二人で話していると、馬鹿の怒りが頂点に達したのか更に大声で文句を言ってくる
「このピエール様を馬鹿にしやがって...もう謝っても許してやらん!」
『炎よ、わが意に従い目標を壊滅せよ、ファイヤーボール』
ここは両学院の間を通る大通りだ。通学中の学生がたくさんいる状態でこの馬鹿が騒いでいたものだから辺りに人が集まっていた。そのような中で魔法を発動したため、辺りから悲鳴が聞こえる。
ファイヤーボールは結構な速度で飛んできているが、はっきり言って俺の目には止まって見える。ベルさんのシゴキノオカゲデス
(ふむ。このまま避けても良いけど周りの無関係な人たちに当たるのもよろしくないな。まあ野次馬根性出していた方も悪いと言えば悪いがな)
「とりあえず邪魔!」
マサトはファイヤーボールが着弾するまでの間色々と考えていたが、一番誰も危険性もない空へと魔法を叩き上げた。ファイヤーボールはそのまましばらく空へと飛んで行き、射程が尽きたのか少しづつ小さくなり消えて行った。
その光景を見た外野の人たちは何が起こったのか理解できていない様子だった
「な!このピエール様の魔法を弾いただと!貴様何者だ!」
「いや。何物も何も、これだけ人が沢山いる中で爆散系の魔法唱えるとかお前馬鹿なの?あ、ごめん、馬鹿だよね。人を物扱いしたり、親の力で勝ち取った貴族階級をまるで自分の力の様に振舞ったり、自分の事を俺様とかピエール様とか、そんな事常識があれば普通冗談でも言えないしね。
あ、子が子なら親も親なのかな?親の心子知らずとは言うけど、まあ親がまともでも子供がこれなら、すぐ男爵なんて階級王様に取り上げられるだろうね。
もう少し身の振り方とか考えた方がいいよ?ほんと。社会に出てもそんな事していたら完全に孤立するよ?
あ。ごめん、馬鹿に何言っても無駄だよね。気にしないで。俺ももうお前を居ない者として扱うから」
(おっと、意外と俺も文句言っちゃったな。大人として恥ずかしい。よく言う体に精神が引っ張られているってやつかな?
やっぱり言い過ぎたかな。顔が真っ赤になって肩を震わせているな。あー面倒だ)
「言わせておけば!ならば俺様の最高の魔法を食らわせてくれる!」
『業火を纏いし灼熱の槍よ!その力を持って敵を貫け!フレイムランス!』
俺の背後にいた人たちが今度こそダメだ。さっき逃げていればよかった。その様な事を言っていた。
いや、さっさと逃げとけよ、と心の中でマサトは思いつつもう面倒になっていたため決着をつける
「アクアアロー!」
ドゥウン!と火の槍と水の矢がぶつかり合い、大量の水蒸気が発生する。その瞬間に馬鹿の背後に回り首元を叩き気絶させるマサト。その光景を見たものは殆どいなかった
大量の水蒸気が消えきる前にミラの所に戻り、身体強化をフルに使いミラを抱きかかえ一目散に逃げる。
水蒸気がはれた後には地面が抉れた後と、地面に倒れている馬鹿のみで、野次馬どもはバカ貴族は魔力の使い過ぎで昏倒したものと捉え、マサトたちは人ごみに隠れ逃げたのだろうと勝手に想像していた
(´・ω・`)
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