19話 閑話 その頃ベルは...
初の閑話です。
ベルさんメインだとドンドンと文章が湧き出てくる...
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(マサトってばまさかあの人と同じスキルを使うなんて思っていなかったわ。
思えばミラも命を救われたとはいえ、簡単に他人を好きになったりしないわよね。
そう考えると流石私の娘ね。私と同じような人を好きになるなんて。
思えば私も初めてあの人を見たとき何故か知らないけれど妙に気になっていたし、これが遺伝ってやつかしら?
それよりミラと離れるのが辛すぎる!もう間に合わないのは確定だわ。娘の幸せのためとはいえ王に従うの嫌だわー)
城の門の横に作られた豪華絢爛な転移門から出てきたベルはそんなことを思いつつ王が待つ謁見の間へと急ぎ、歩を進める。
なんせ下手をすると強制で半年もの間、ミラと会えなくなるのだ。空間転移を使えば会えなくはないが、きっと誰かしらの監視が付く。
そうすればミラだけでなく、新しく出来るであろうミラの友達に迷惑が掛かり、ミラが敬遠される原因にもなりかねない。
ミラを溺愛しているベルにとってはミラに会えないのも、ミラが悲しむのも拷問にも等しい事である。
もし半年もの間会えなければミラとマサトは学院に入学してしまう。そうなれば卒業までの間、姿は見れども、声をかけることは無理だと言えるだろう。そのせいか、先ほどまでニコニコとしていた顔は鳴りを潜め、段々と顔は笑ってはいるが醸し出すオーラが黒くなってくる。
その途中、すれ違う執事・メイドが仕事の手を止め深々とお辞儀をしてくる。ベルは軽く「こちらは気にせず仕事を続けなさい」と言うものの、こちらの雰囲気を感じ取り気が気でない様子だ。
そんな時、メイド長の気配がしたと思えば急に姿を現し話をかけてくる
「これはこれはベル様。お急ぎのご様子ですがミラ様はお見つかり致しましたでしょうか?
そうそう、旦那様よりご伝言がございましたのでお伝えいたしますね。」
見つかったのは分かっているのだろうに、わざわざ遠回しに話をしてくるメイド長。こちらは急いでいるのだが話を聞く体制をとるベル
「分かっているとは思うけど急いでいるので手短にお願いね。あなたに悪気がないのは分かっているから、伝えられた通りでいいわよ」
「流石ベル様、私ごときの事をよくぞお分かりで。それではご主人様よりのご伝言をお伝えいたします。」
深々とお辞儀をし、主の要件を口にするメイド長
『ベル。1秒遅刻したから強制クエスト決定ね~。お疲れちゃん!
霊峰レヴァンテにΩクラスのエンシェントレヴァントドラゴンが最近目覚めた影響で、麓の村や町が逃げ出したモンスターの襲撃を受けている様子だからほかのメンツと一緒に元凶を叩いてきてねん。
一応、世界各国に散らばっているSSSランクたちにはすでに連絡済みだからとりあえず近場にいた4人とPT組んでよろろん』
「との事です。旦那様に何かお伝えしておく事は御座いますでしょうか?」
「死ね!って言っておいて!」
「かしこまりました。『このくそボケ駄王!1秒位遅れたくらいで強制クエとか馬鹿か!脳みそ取り出してよく洗ってすりつぶして詰め込みなおしてやろうか!」ですね。確かにお伝えいたします。
他のSSSランクの皆様はすでに現場の方へと向かわれたみたいですので、ベル様もご移動の方、よろしくお願いいたします。
このたびは大変ご迷惑をおかけいたしますが近隣諸国が困っているのも事実。早くこの案件が終われば私の方から駄お...ご主人様にクエスト達成申請を出さしていただきますので...」
「そう。その時はよろしくね。では私は出発するわね。」
「はい、行ってらっしゃいませ」
そういうとまた忽然と姿を消すメイド長。
(本当にあのメイド長と話していると退屈しないわ。自分の主だというのに王の事をボロカスに言うのはあの子位よね。政治や内政、駆け引きとかには王も右に出るものがいないっていうのに、なぜあんなに残念なのかしら。
まあ良いわ、早く仕事を終わらせてミラに合わないとね。待っててねミラ。マサトがいるとはいえ入学するまでは私が貴方をハスハス・クンカクンカするのは決定事項なのだから!)
そう決意を新たに?したベルは転移門へと足を速めるのであった
('ω')ノ
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