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アースガルドの写本師 ~魔導書が選んだ、禁断の真実~

インクと古書の匂いに包まれた工房で働く写本師、かさね。十五歳の彼女には、古くなったものや使い込まれたものから微かな「声」が聞こえる不思議な能力があった。特に本は、まるで生き物のように彼女に語りかけてくる。

ある日、かさねはその稀有な才能を見出され、巨大な知識の殿堂「大図書館」専属の写本師となる。そこで彼女は、触れた魔導書が強く輝き、彼女の写本した魔導書が「持ち主を選ぶ」という、自身の秘められた能力を知ることになる。

図書館で、かさねは二人の王族と出会う。知識を愛する第四王子アルトは、その知性でかさねの探求を助け、二人の間に知的な絆が芽生える。そして、王宮内の情報に通じる第二王女ルチルは、かさねを妹のように可愛がり、二人の関係をそっと見守っていた。

しかし、穏やかな日々は長くは続かない。
図書館の奥深く、「禁じられた書架」から、助けを求めるような「魔導書の声」が日増しに強くなる。時を同じくして、帝都を訪れた異国の商人たちが図書館に接触し始める。彼らの目的は、その書架に隠された「隠された魔導書」――そして、その商人団の中に、かつてかさねが助けた異国の豪商アラミスの姿があった。彼は人好きする笑顔の裏で、秘めたる目的を追いながらも、かさねへの恩義と、彼女の純粋さに強く惹かれていく。

魔導書の異変を察知した王族が介入し、宮廷内の思惑が図書館を戦場に変える中、かさねはアルトの導きで禁断の書架へ足を踏み入れる。そこで彼女は、「隠された魔導書」の写本に取り掛かるが、魔導書は暴走を開始してしまう。

これは、魔導書に愛された写本師が、隠された真実を暴き、王国の運命を変えていく物語。
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