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Side - 184 - 18 - しあわせになれるかな -

注意!暴力的な表現があります

注意!胸糞悪い展開があります


苦手な人は注意してくださいね


シェルダン分家姉妹編の胸糞展開は一応今回で終わりです、次回からまったり路線に戻ります

5月末にリーゼロッテさんが「港町でお店を開くのです!」って言ってたのに・・・まだ開けていない件・・・、Side-184をある程度終わらせてからSide-15の続きを投稿します


「面白いな!」、「いけてるじゃん!」って思った人は下のお星様かいいねを・・・ポチリと・・・よろしくです・・・



※2025年1月9日 内容を加筆修正しました。

Side - 184 - 18 - しあわせになれるかな -



「・・・お父様・・・」


お部屋に手足を縛られた男の人が運ばれてきました、お姉ちゃんがいなくなったのも、私の身体がこんなになったのも、元はと言えば全てこの男のせい・・・。


「エメリーナ・・・お前!」


「とても実の娘を見るような目ではないね」


アーノルド様が怖いお顔をしてお父様に話しかけられました。


「・・・待て、エメリーナに何を言われたのか知らないが、これは両家が納得した上で行われた政略結婚で・・・」


ドン!


シルベスター様が机を叩きます、丈夫な丸い机なので折れていません。


「いやもうそういうのいいから、全部分かってるんだよ、お前、妻に仕事を押し付けて遊び歩いてたんだってね、その妻も殺してるし、姉の方が男と駆け落ちした?、いくら18歳とはいえ見た目が幼女なのに無理があり過ぎるだろ、それに本家に助けを求めた来たのはエメリーナちゃんじゃなくてアンジェリカちゃんだ」


「瞳水晶をここに・・・」


ロバートおじさまが執事さんに命じて水晶を持って来させました。


「言い訳があるなら聞いてあげよう、そのまま殺しても良かったのだけどね、色々と聞きたい事もあるし場合によっては命だけは助けてやってもいい」


お父様はまだ私を睨んでいます、この人達凄く怒ってるのに・・・アホなのでしょうか?。





「ではまず最初に・・・お前は妻、ユミリア・シエルダンを殺したか?」


「殺してない!」


「赤、虚偽」


「殺してるようだね、じゃぁ義母のレミリア・シエルダンは殺したかな?」


「殺していない」


「赤、虚偽」


ダン!


エミリアお祖母様が怒りでまた丸机を殴りました、あ、手を押さえて痛がっています。


「嘘をつくな・・・、何度も言うようだが正直に喋れば命だけは取らないでおいてやろう」


「・・・うっく・・・ひっく・・・お母様ぁ・・・お祖母様ぁ・・・うぅ・・・」


また悲しくて涙が出てきましたぁ・・・。


「では質問を続ける、娘のアンジェリカに暴行を加えたか?」


「あぁ、殴った・・・だが・・・」


「青、真実」


「彼女が本当の事を本家に告げ口しようとしたから殴ったんだよな、次・・・エメリーナを金でナーリキーン家に売ったかな?」


「・・・売った」


「青、真実」


「まぁ、その金は遊びにでも使ったんだろう、調べはついてる・・・次、お前は妻ユミリア・シエルダンを呪術で操っていたか?」


「なぜそれを、・・・いや知らん!」


「赤、虚偽」


「操っていたようだな、いつからだ?」


「・・・」


「正直に話した方がいいぞ、これ以上我々の機嫌を損ねたら・・・生まれてきた事を後悔するだろう」


「・・・結婚前、彼女が王都の店から出てくる姿を見て一目惚れを、・・・求婚したが断られたからその場で操った」


「青、真実」


「どんな術を使った」


「我が家に伝わる呪術だ、・・・詳細は言えない」


「青、真実」


「ほう・・・術が切れる事は無いのか」


「・・・定期的に掛け直す必要がある、術が切れた時には酷い言葉で泣きながら罵られた」


「青、真実」


「一目惚れしたのなら何故大切にしなかったんだ、操って夫婦になったとしても一緒に仕事をしたり・・・」


「俺は仕事は嫌いだ、能無しと言われて育った、領地経営も最初はやろうとしたがあいつに任せた方が効率が良かった、殺したのは・・・単純に飽きたからだ」


「青、真実」


「救いようの無いクズだな・・・まだお前の家について聞きたいところだが、それは明日ゆっくり地下牢で聞いてやろう、何か言い訳があれば聞くが・・・」


「・・・」


「無いか・・・これだけやらかしたんだ、覚悟はできてるかな・・・そうだね、例えば君は一族の事を喋ろうとすると死ぬ呪いを実家でかけられてる・・・っていう事はないかな?」


「なぜそれを知っている!」


「呪術師の家系だろ、しかも巧妙に秘匿されている、それくらいの事はしてるだろうなって思うよ」


「カマをかけたのか・・・」


「そう、我々としては君に死んで欲しい、だから君を拷問して実家の事を聞き出す、それで死ぬか・・・頭がおかしくなるか、どんな呪いがかかってるかは分からんが・・・その情報を新聞社に提供して大陸中に公表しようか」


「おい!、待ってくれ」


「シェルダン家の当主が瞳水晶を使い虚偽では無い事を証明した後で、君の家が呪術師の家系である事、後ろに・・・ある高位の貴族が居て厳重に秘匿されていたから今まで公にされなかった、我が家を長い間騙して分家の令嬢達の人生をめちゃめちゃにした・・・結構な話題になると思うよ」


「・・・」


「君は筆頭貴族シェルダン家の人間を呪術で長年操っていた、それが発覚して尋問を受け実家の事について喋ろうとしたら呪いを受けて死んだ・・・こんな筋書きでどうだい?、大騒ぎになるとは思わないかね」


「そんな事をすれば宰相が黙ってはいないぞ」


「君は馬鹿だね、そうか宰相かぁ・・・そんな気はしてたよ、宰相・・・そうじゃなきゃ陛下だろうとね、これだけ我が一族をコケにされたんだ、例え相手が陛下であろうとも赦しはしない、それだけの力が我々にはあるんだよ」


「・・・」


「じゃぁ今日はこの辺にしておこうか、明日また詳しく話を聞かせてもらうとしよう」


お父様・・・いえ、あの男が部屋から連れ出されました・・・その後入れ替わるように2人の男が部屋に連れて来られます・・・。








「離せ!、こんな事をして只では済まないぞ!」


「何すんだよ!、こんな所に連れてきて・・・おいエメリーナ助けろ!、お前はもう俺が居ないと生きていけない身体になってるよな、助けてくれたらまた毎晩可愛がってやるぜ!」


連れて来られたあの男は私に酷い事を叫んでいます、こんなに人がいるのに・・・恥ずかしくて消えてしまいたい・・・。


「・・・うぅ・・・ぐすっ・・・ごめんなさい、・・・おじさま・・・もうダメみたいです、・・・私・・・お部屋・・・帰る・・・ひっく・・・」


「あぁ・・・エマさん、・・・悪いけどリーナちゃんを部屋までお願いできるかな」


「かしこまりました」


「おい逃げるな!、俺に何かあってもいいのかよ!、親父と一緒に嫌がるお前を押さえつけて身体に快楽を刻み込んでやっただろ!、3日後にはお前も涎流しながらすげぇ気持ちよさそうにしてたよな!、グズグズしてねぇで早くこいつらに言って俺達を解放しろ!」


「うぐぅ・・・ちがう・・・ぐすっ・・・ふぇぇん・・・恥ずかしいよぅ・・・お願い・・・もう言わないで・・・やだ・・・もうやだぁ、・・・うわぁぁん!」


頭を掻き毟りながら泣き崩れた私を隠すようにエマさんが優しく抱き抱えてお部屋の外に連れ出してくれました・・・、向こうでおじさまがあの男を殴っています。


「うぅ・・・ぐすっ・・・もうやだぁ・・・」


お部屋に戻りソファで泣いていると、お茶を持ってきてくれたエマさんが私の頭を撫でてくれました。


「大丈夫ですか、お嬢様、怖かったですね・・・よしよし」


「エマさん・・・私・・・あの人達の顔を見たら・・・思い出したの・・・怖かったり、痛かったりした事・・・」


エマさんは泣いている私を抱きしめて言いました。


「これから時間をかけて体と心の傷を癒していきましょうね」


「・・・ないの」


「え?」


「・・・消えないの・・・私の身体、あいつらの所有物だって、刺青を彫られて・・・いくら洗っても消えないの・・・もう誰にも肌を見せたくない・・・子供も産みたくない・・・怖いの・・・お願いだから・・・私をそっとしておいて欲しい・・・ぐすっ・・・」


「刺青は・・・消えないかもしれないですが・・・お嬢様には幸せになって欲しいです」


「こんなに身体を汚された私でも・・・幸せになれるかな?」


「はい、きっとなれますよ・・・」


今日は思っていた以上に精神的に消耗したのかも、・・・エマさんの腕の中で泣き疲れて眠ってしまいました。


気を失うように眠っていた私は翌日のお昼過ぎにベッドの上で目が醒めました。


その日は一日中エマさんが一緒にいてくれて・・・お話ししたり、お茶を飲んだり、穏やかな時間を過ごしました、・・・まだ心の中は恥ずかしさと、悲しさでいっぱいでしたが・・・。


次の朝、おじさまからは辛い事を思い出させてしまった事について謝罪されました。


おじさまによると・・・お父様は翌日尋問で実家について聞かれた時、苦しみ始めそのまま息を引き取りました、・・・この様子は全て記録され数日後に新聞社に送られるそうです。


あの2人は予定通りギャラン・ローゼリアにあるシェルダンのお屋敷に領地経営を学ぶ為に旅立ちました。


私とあの男は書類上だけで結婚を済ませ、男の方が分家のシェルダンに婿入り、ナーリキーン家はシェルダンに統合、結婚式は行わず、お父様の件が明るみに出る前に王宮の戸籍課に婚姻届けを出すそうです。


それが受理されれば・・・あとはお父様と野盗に連れて行かれる予定のあの男達のお葬式を済ませて私があの家の女当主に・・・それまではゆっくりとこの家で心と身体の傷を癒してね・・・と、おじさまは私に言ってくださいました。


「お姉ちゃんに会いたいな・・・」








「ではこちらへ・・・」


「・・・はい」


私の名前はエマ、この家でメイドをしております、まぁ副業も持っているのですがそれはまた別の機会に・・・。


今私はナーリキーン家に仕えていたメイド達全員の個別面接をしております、最優先事項としてお嬢様が恥ずかしがってまだ話されていない事があれば聞き出し、心のケアをしなければ・・・。


・・・それとここに来たメイド達の今後の希望を聞き取り、必要があれば紹介状を作成する、・・・お嬢様に親切にしていたメイドと、クソ野郎に従ってお嬢様に酷い事をしたメイドの洗い出しもしなければいけません、あぁ・・・忙しいな。


「あなたはお嬢様の・・・いえ、クソ野郎のお部屋の掃除を担当されていましたね、お嬢様がどのような事をされていたのか、知っている事を全部話してください」


今私の目の前に居るのはクソ野郎とお嬢様のお部屋を担当していたメイドの一人、酷く怯えていてあのお屋敷での扱いが想像できますね・・・。


「はい・・・私どもは坊っちゃんのお部屋を交代で毎日掃除していました、6人が二人組になり、3交代・・・3日に一度というローテーションでお掃除を・・・それでお部屋なのですが・・・あの・・・」


「ありのままを話して下さい」


「はい・・・毎日ベッドは酷く乱れており、体液も多量に付着、・・・シーツはおろかその下のマットも洗わなければいけませんでした、なのでマットは同じものが3つ、お布団も3組用意しておりました、ベッドだけではなく、お部屋はいつも散らかっておりました」


「それと・・・お嬢様の・・・その・・・生理の時はお部屋の隣にあるお風呂場で過ごされていたようで、・・・その期間はお風呂もひどく汚れておりました、ただそこで過ごされていただけではなく・・・激しく性行為をされていたようで、お掃除は大変でした」


「汚れが残っていると呼び出されて殴られました・・・あと、お嬢様への酷い扱いを執事殿や他の部署のメイドに漏らすなと厳命されておりました、もし他の人間がここで行われている事を知っていたら・・・私どもが漏らしたと判断して全員お嬢様と同じ目に遭わせてやると・・・脅されておりました」


予想以上のクズっぷりにドン引きですね・・・。


「だから誰もお部屋での出来事は他言していないと思います、執事殿には私どもが細心の注意をして隠しておりましたし、お嬢様も隠しておられて・・・それに執事殿は毎日とても忙しくされていましたから、おそらく気付かれていなかったと思います」


「時折、朝お掃除に伺うとお嬢様は気絶しておられることがありました・・・あの・・・全てお話ししても?・・・、お嬢様からは・・・言わないでって」


「全て話してください、お嬢様が恥ずかしがって口にされない事も私達は知りたいのです」


「・・・はい、何日かに一度は・・・首輪と手枷足枷をつけられたお嬢様がベッドの上で拘束されたまま気絶、お尻と・・・その・・・別の所にも道具が挿入されて・・・私達はお掃除の前にお嬢様をお風呂場に運んで綺麗に身体を洗っておりました、その後お洋服の準備と身だしなみを整えてお仕事・・・執事殿に領地経営を教わる為に執務室に向かわれておりました」


「・・・」


「お屋敷に来られた最初の頃に一度だけ・・・私とパートナーの子に、お願いだから屋敷から逃がして欲しいと泣きながら頼まれました、もちろんそんな事をしたら私達がどんな目に遭わされるか・・・申し訳ありませんってお断りしました・・・私はあのお屋敷をクビになったら行く場所がありませんから気の毒だとは思いましたが・・・」


「・・・なんという・・・いえ、すみません、続けてください」


「しばらく経った頃、お嬢様の言動が少しおかしくなられた事がありました、心が壊れ始めていたのかなって思ったのですが、当主様に・・・お前が死んだり使い物にならなくなったら行方不明の姉を探し出してお前の代わりにすると言われて・・・お嬢様はそれだけはやめて欲しいと懇願されていました・・・私が見たのは以上です」


あのクソガキ・・・私の予想以上のド変態だったようですね・・・旦那様にお願いして今からでも野盗の一味に加えて頂きましょう・・・握りつぶして切り落として・・・さて・・・どうしてやろうか・・・。

読んでいただきありがとうございます。


初小説です。


諸事情により恋愛要素全くありません、女性は平たい胸の人しか出てきません、男性は筋肉モリモリマッチョマン多いです、パロディ要素あり、苦手な人は注意してくださいね。


趣味で空いた時間に書いている小説につき不定期投稿です、ストックがあるうちは頻繁に更新しますが、無くなれば週1〜月1投稿になる予定です。


面白いなって思ったら下のお星さまやいいねをポチリと押してもらえると作者が喜びます・・・。

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