Side - 15 - 13 - けいおすでーじーのあたらしいなかま -
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「ねぇ、聞いた！、ケイオスDGが来年活動再開するって！」
「あぁ、ボーカルの龍之介の姉貴がテロリストに殺されて活動停止してたっけ」
「でね、昨日新曲がBouTubeにアップされて、新メンバー加入だって！」
「嘘だろ！、龍之介辞めちゃうの！、あいつオリジナルメンバーでバンドの顔だよな！」
「違う違う、ギターがもう一人入るんだって、謎のギター、もうファンの間で大騒ぎよ、まぁバンドの知名度はメジャーじゃないから大炎上ってわけじゃないけどSNSでも騒がれてた、後で見てみなよ」
「ギターってどんな奴なん？上手いのか？」
「何と聞いて驚け！、銀髪幼女！、ほんとに幼女かどうかわかんないけど銀髪のちっちゃい女の子、見た目怪しい上に仮面で顔隠してるから余計に怪しいの」
「なん・・・・だと」
「でね、ギターめっちゃ上手いの！、敬雄ってすごいテクニカルじゃん、それと対照的なブルージーっていうか・・・君絶対マイケル・シェンカーやゲイリー・ムーア好きだろ！って感じ」
「そいつ日本人・・・だよな？」
「それも分かんない、喋らなかったし、名前はリーゼ・スターダスト、絶対芸名でしょこんなふざけた名前、世を忍ぶ仮の年齢は15歳で、異世界人で転移魔法を使って日本に来た・・・っていう設定w」
「設定盛りすぎじゃね！、どこかの悪魔じゃないんだし！」
「でもね、小さい頃事故に巻き込まれて左足が不自由、顔にも大きい傷があるから仮面で隠してる・・・っていうのは設定じゃなくてマジらしい、ギターソロの時に上を向いたら左頬の所に傷が一瞬見えたってファンの子が映像拡大して動画サイトに出してた」
「いやそれ絶対ネットニュースに取り上げられて話題になるやつじゃん」
「それで新曲がまた凄いのぉ！、今回はゴリゴリのデスメタル！、もう犬飼兄妹のリズムセクション超やばいし、ギターソロなんて2分くらいあるの！、2人のソロの応酬すっごいの！、海外でもあの事件で結構知名度出たでしょ、それで外国からも某デスメタルバンドにアンジェラって女性ボーカルが加入した時以来の衝撃！ってコメント書き込まれてた」
「俺、ちょっとBouTubeで聴いてくるわ！」
「感想聞かせてねー」
ケイオスDG （バンドのオフィシャルサイト及びウイッキィぺディアより抜粋）
古いファンからはケイオス・ドラゴン、最近ではケイオス・ドッグと呼ばれているインディーズで週末のみ活動する人気バンド。
これまで２枚のアルバムを制作、そこそこの売り上げを記録した。
音楽性はスラッシュメタル寄りのハードコア・パンク。
田中龍之介が小学校時代からの友人であったギターの山田敬雄を誘いバンドを結成、前身のスラッシュメタルバンド、ケイオス・ドラゴンとしてインディーズ・デビュー、バンド名は２人の名前を組み合わせたもの。
音楽性の違いからメンバーが対立し、山田と他の２人のオリジナルメンバーが殴り合いの大乱闘の末２人が脱退。
建前上は音楽性の相違としているが実際はリハーサルスタジオで打ち合わせの途中、「もっと女の子にモテたい、むさ苦しいボーカルはクビにして顔のいいボーカルを入れたらどうか？」、と主張する２人のメンバーに山田が激怒して起こったものである。
しばらくサポートメンバーを加えて活動していたがブルブル・ブルドッグというデスメタルバンドでドラム＆ベースを演奏していた犬飼兄妹と出会い2人と意気投合、正式メンバーとして加入させ、「ケイオスDG」として活動を開始する。
バンドメンバー
山田敬雄
ギター、21歳。
スラッシュメタルやデスメタルを愛し、練習を重ねるギター馬鹿、皆から本名を正しく呼ばれる事がほとんどなく、ケイオスと呼ばれている。
テクニックは高度な域に達しているが尊敬するミュージシャンに更に近付こうと今も鍛錬を欠かさない。
中学校時代は荒れていた。
幼馴染の田中龍之介に影響されて音楽にのめり込む。
スラッシュメタルバンド、ケイオス・ドラゴンを龍之介と結成、後にケイオスDGと改名する。
昼はパートタイムでスーパーの惣菜を作り、夜は中華料理店でアルバイトしながらバンドの作詞作曲を担う、ライブのブッキングやスタジオの手配などバンドのマネージャー的な仕事も引き受けている。
真面目に働く事からアルバイト先の中華料理店から正社員にならないかと誘われているが、バンドを優先したいと断っている。
一時期金欠で家族同然の扱いを受けていた田中家の夕食に混ざっていた。
セカンドアルバムの売り上げか好調で最近は懐が潤っている。
田中龍之介
ボーカル、21歳。
地元のWEBデザイン事務所勤務の会社員だが週末のみケイオスDGのボーカルとして活動中。
幼馴染の山田敬雄を誘いスラッシュメタルバンド、ケイオス・ドラゴンを結成、後にケイオスDGと改名する。
パンテラのフィル・アンセルモに憧れ、自らも体を鍛え頭を剃り髭を生やす、身長は185cmと長身であるため威圧感がある、タトゥーは気弱な性格のため入れていない。
尊敬するミュージシャンであるパンテラのフィル・アンセルモに加え、ジューダス・プリーストのロブ・ハルフォードも好む。
学生時代からの自己鍛錬により完璧にフィル・アンセルモの真似ができるのに加え、ハイトーンボーカルと獣じみたデスヴォイスを巧みに操る。
母親からの英才教育が功を奏し、生粋のヘヴィメタルファンとして成長する、現代のバンドはもちろん80年代のバンドにも詳しい。
セカンドアルバムの売り上げか好調で最近は懐が潤っている。
犬飼苺
ベース、19歳 貧乳。
兄である十真斗とデスメタルバンド、ブルブル・ブルドッグを結成、当時のギタリストに言い寄られ拒否した事によりバンド内の空気が険悪になる。
バンドが解散し兄と次のバンドを物色していた時、ケイオスDGのサポートを依頼され意気投合、そのまま正式メンバーとして加入する。
フレットレス・ベースを巧みに操る、デスメタルを最も得意とするがミクスチャー系も好き、レッチリの曲のカバーもできる。
尊敬するミュージシャンはスティーヴ・ディジョルジオ、好きなバンドはデス、オビチュアリー、カンニバル・コープス、テスタメント、他、スラッシュメタルやデスメタルを愛する。
ファミレスとジャズ喫茶のアルバイトを掛け持ちしている。
人見知りな性格だが親しくなった人間には遠慮が無い、毒舌。
犬飼十真斗
ドラム、22歳。
犬飼苺の兄で、他には姉がいる。
デスメタルバンド、ブルブル・ブルドッグのリーダー、妹と共にインディーズながら地道に活動し人気を得ていた。
妹を押し倒そうとしていたギタリストに激怒し乱闘となりバンドは解散。
妹と次のバンドを物色していた時、ケイオスDGのサポートを依頼され意気投合、そのまま正式メンバーとして加入する。
明るく温和で誰とでも仲良くなれる性格、ドラマーとしての腕は確かでブラストビートも叩けるし趣味でジャズっぽい曲も作っている。
尊敬するミュージシャンは多く、沢山居過ぎて一人には絞れない、あえて言うならイアン・ペイスとミッキー・ディー。
デスメタルやスラッシュメタルも好きだが正統派のヘヴィメタルも好む。
元々はプロのセッションミュージシャンで、今は地元のミュージックスクールでパートタイムのドラム講師をしている。
読んでいただきありがとうございます。
初小説です。
諸事情により恋愛要素はほとんどありません、女性は平たい胸の人しか出てきません、男性は筋肉モリモリマッチョマン多いです、パロディ要素あり、苦手な人は注意してくださいね。
趣味で空いた時間に書いている小説につき不定期投稿です、ストックがあるうちは頻繁に更新しますが、無くなれば週1投稿になる予定です。
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