Side - 16 - 51 - れいあさん きゅう -(挿絵あり)
今回「〜レイアさんはおかしな魔物に寄生されましたぁ!〜(魔法使いなのに魔物で双剣使い?)」で既出のお話を編集して投稿しています。
〜レイアさんはおかしな魔物に寄生されましたぁ!〜(魔法使いなのに魔物で双剣使い?)(R-18)
https://novel18.syosetu.com/n2479il
Side - 16 - 51 - れいあさん きゅう -
(注意)少しえっちです。
(注意)胸糞展開があります。
〜カリンさんが魔物に覚醒する約60日前〜
・・・
・・・
「・・・やめろ!、嫌だ!・・・」
「ほう、剣術は悪鬼のように強いが、ここはまだ歳相応の乙女のようじゃ」
「あぅ・・・」
「大人しくするのだ、お前が抵抗すれば牢獄の父や兄は死ぬ事になるだろう、いいのか?」
「・・・卑怯者!」
「諦めて儂の子を孕め」
「嫌だ、離せ!、誰がお前の子など!」
「ふむ、身体は貧相だが初物か、どんな声で鳴いてくれるか楽しみだのう」
「・・・」
「何度も言ったように、お前が儂の物になれば、父や兄を助けてやろう・・・どうだ、悪い取引ではなかろう?」
「・・・本当に、言うとおりにすれば父上や兄上は解放してくれるのか?」
「あぁ、約束しよう」
「・・・私にも恥じらいはある・・・ここに居る男衆を下げて欲しい、他の男に見られながらされるのは恥ずかしいのだ」
「この3人は儂の息子だ、お前は女だが双牙流を継承しておるのだろう、寝床で殺されてはたまらん、此奴らにはお前の腕や足を拘束させる、暴れられると楽しめぬからな」
「・・・」
「お前が儂の子を孕み、その子が双牙流を継承する、幕府お抱えの闇乃衆筆頭流派に我が蒼鬼流の血が入るのだ」
「それが目的か!、そんな事父上が許す筈がない」
「残念だが本当の目的はそれではない、もっと上の御方が双牙流は邪魔だから潰せと仰るのでな、儂が此度の計画を提案したら許可が出た、それに可愛い娘の子なのだ、お前の父親なら喜んで継承させるわ、あの2人は強くて手に負えなんだが娘の命が惜しくば抵抗するなと言えばすぐに大人しくなったぞ」
「外道が!」
「そんな言葉を吐けるのも今のうちだぞ・・・」
・・・
・・・
・・・
「・・・はぁっ・・・はぁっ・・・うっく・・・」
「・・・ほれ終わったぞ、あとはお前達が楽しむといい」
「親父殿、好きにしていいのか?」
「あぁ、何をしてもいいが殺したり子を産めぬ身体にはするな、多少痛めつけておけば抵抗しなくなるだろう、あまり激しく暴れるようなら両目を潰せ」
「ははは、そりゃいいぜ、誰が先だ?、お前はまだ女を知らないだろ、先にやれ」
「うん、ありがとう兄者、楽しみだ!」
「・・・うぅ・・・父上・・・兄上・・・助けてよぉ・・・」
・・・
・・・
「んっ・・・寝ちゃってた・・・怖い夢・・・何あれ?・・・」
「どうした、また夢を見ていたのか」
「うん・・・怖い・・・嫌だ、怖いよぉ・・・」
「少し気になるな、心の中を見ていいか」
「ダメ、私個人を尊重するって言ったよね、勝手に心を覗かれるのは嫌だよ」
「・・・まぁいい、しばらく様子を見ておこう、だがお前の精神に影響が出るようなら見るぞ」
「・・・」
「それに下が濡れてるぞ、私は食事が出来て都合が良いのだが・・・もしかしていやらしい夢か?」
「ユッキィ!」
ざわ・・・
「いけない・・・いつの間にか列車がほとんど満員だ、私、一人で喋ってる危ない奴に見えちゃう」
「ふふふ、頭の中で話せと言っているだろう、本当に学習しないな」
「んーっ、疲れたぁ・・・途中で何度か列車が止まったけど、ほとんど1日かかったよ、遠いなぁ」
「どこに泊まるのだ、ここからまた列車に乗るのだろう、駅の近くの方が良いと思うが」
「分かんない、だって初めての街だし、誰かにおすすめの宿を聞こうかなぁ」
「待て、今まで悪い奴に騙されなかったのが奇跡だ・・・いやすでに騙されて左手を無くした後か・・・、もし聞いた人間が悪人で、都合のいい宿に連れ込まれて何かされたらどうするのだ」
「あー、それは考えてなかったなぁ・・・」
「頼むから考えてくれ、また騙されて酷い目に遭わないか心配だぞ」
「うん、気を付ける」
「気をつけて、更にそれを覚えておくのだぞ!、レイアは3歩歩いたら覚えた事を全部忘れてそうだ」
「酷い!」
「ここでいいや・・・」
「いや待て!、何を基準にここで良いと思ったのだ!」
「駅に近いから?」
「他にも宿は沢山あるだろう!、よりにもよってこんな廃墟みたいな所に泊まる必要があるのか?」
「安そうだよ」
「ここはやめろ、でなければ首を絞める」
「ユッキィはすぐ無理強いするよね、そうやって少しずつ友情が壊れていくんだよー」
「・・・今まで素直に従っていたのに言うようになったじゃないか」
ぽすっ
「ほら思ってたより綺麗なベッドだよ」
「まぁ、エスティマの街のあの宿屋も外観は綺麗じゃなかったが良い宿だった、レイアはそんな穴場を見つける才能があるのかもな・・・ってそんな訳ないだろ!」
「何一人で喋ってるの?、荷物を置いて明日の食料を買って来よう」
「待て、ここに荷物を置いておいて本当に大丈夫か?、全財産が入っているのだろう」
「あの件で懲りたからハンターギルドの口座にほとんど移したけどね、でもお洋服とか大事なものはあるかなぁ」
「買い物には荷物を持って出かけろ、あそこの鍵を見ろ、引っ張って押したら開きそうだぞ、頼むから私の言うとおりにしてくれ」
「・・・」
「いや何か言えよ」
「おっきな荷物、疲れたの」
「ここに置いて出かけて無くなるよりは良いだろ、受付の親父も見た目がえらく怪しかっただろう、知らない場所なんだから少しは用心しろよ!」
「・・・うん」
「ねぇ、ユッキィ、怒ってる?」
「・・・いや」
「嘘だ怒ってる・・・」
「今日、食料を買いに店に行ってレイアは3回騙されそうになった」
「うん」
「いやダメだろ」
「今までは大丈夫だったんだけどなぁ・・・」
「それが謎なのだ、何故今まで・・・あ、もしかして奴らにこき使われていて騙される暇がなかったのかもな」
「・・・」
私達・・・いや私は明日の分の食料を買って宿に戻りユッキィとお話ししています、もう彼女との会話にも慣れてきて・・・一人だと寂しい気持ちに・・・。
いやいや!、ユッキィは私に勝手に寄生した魔物、・・・私も魔物になっちゃったけど・・・どうにかして私の身体から出て行ってもらわないと、・・・でもユッキィが出て行ったら私の左手・・・どうなるのかな・・・。
「頭の中で色々考えているようだな、・・・いや怒るな!、まだ心は読んでないぞ!、レイアが考え事をしていると私に伝わるのだ、まぁその話は置いておいて、一つレイアに謝らなければいけない事がある」
「え、1個だけ?、100個じゃなくて?」
「・・・」
「まぁいいや、良くないけど・・・聞くのが怖いなぁ・・・何かな?、怒らないから正直に話してみて」
「実はな・・・」
「うん・・・」
「レイアが左手を失った時に首の後ろから触手を突き刺して背骨の中に挿れた、だから私は今までみたいに触手を使ってレイアを操るのではなく身体を完全に共有できるようになったのだ」
「ひぃっ!、それ前に絶対に嫌だって言ったやつだよね!、でも・・・特に身体に変化は無いみたいだけど」
「私はレイアの身体を完全に乗っ取る事ができるようになった、こんな感じで」
「わぁ・・・身体が勝手に・・・私、何で踊ってるの!」
「私がレイアの身体を乗っ取って踊っているからだ、ほら見てみろ、この繊細な指の動き、しなやかな腰捌き、共有前には無理だったのだ」
「嘘・・・」
「こうすれば喋る事が出来ないだろう、代わりに私はレイアの口を使って人と会話が出来る」
「(口が動かない!、声が出ない!、何これ!)」
「こんにちは、レイア、私はユッキィ、今あなたの身体を乗っ取って声を出してるの」
「(・・・)」
「レイアの左手は私の触手で出来ている義手だ、レイアの意思で自由に左手を動かすには私と完全に身体と精神を共有しないと無理だった、だからレイアが気を失ってる間に勝手に身体をいじらせてもらった」
「(・・・)」
「ただ、この肉体と精神の共有には少し問題があってな、まず首の触手はもう外せない、それからレイアが生きている限り私はレイアと融合したまま離れられない、私とレイアの共有が切れる時はレイアが死んだ時だけだ」
「(・・・)」
「あれだけ嫌がっていたから怒るのかと思っていたが・・・、いやぁ良かった良かった、許してくれたのだな、レイアは心が広いなぁ」
「(・・・)」
「レイア、どうした?、何か言え、レイアちゃーん?、あ、そうか、私が乗っ取っているのだったな、ほら返すぞ」
「・・・うりゅ・・・ぐす・・・ひっく・・・えぐ・・・ふぇぇ・・・」
「どうした、何故泣いているのだ?」
「うっく・・・ぐすっ・・・ひっく・・・」
「何故泣いているのか答えないと首を絞めるぞ」
「・・・」
「どうしたのだ?」
「ユッキィ・・・ぐすっ・・・酷いの・・・また勝手に私の身体を・・・」
「だが左手が使えないのは不便だろう」
「それは分かるの、私の為だって・・・でも・・・」
「この身体は嫌か?」
「嫌に決まってるでしょ!、こんなえっちな服・・・皮膚だけど・・・着せられて、しかも私の身体を他人が自由に動かして喋ってる、嫌だよ・・・何それ・・・酷いよ、それならもうユッキィが私を乗っ取って好きに暮らせばいいよ」
「何代か前の宿主もそんなことを言っていたな、だから身体を乗っ取った事もある、だが一人で生きていくのは寂しいのだ、誰かと一緒に生きたい、レイアとなら仲良くやっていけると思ったから完全に身体を共有した、私はこれから始まるレイアとの冒険を楽しみにしていたのだ」
「・・・」
「それとえっちな見た目が嫌なのか・・・、身体を共有したから今までできなかった事も出来るようになったぞ、ほら、表皮の色や質感を人間と同じように変えられる、魔石と首の触手はそのままだがそこは我慢してくれ」
「わぁ!、これなら生身の人間と同じに見える!、これがいい!、ユッキィ、これからずっとこの姿でお願いね、わーい!、もう恥ずかしい思いをしなくて済むの!」
「ダメだ!」
「何でよ!」
「この状態だと凄まじく疲労する、どんなに頑張ってもレイアが180ほど数を数え終わる頃には私の魔力が限界になって元の見た目に戻る、安心しろ、突然何の前触れもなく戻る事は無い、150数えた辺りで胸の魔石の色が変わって点滅するようにしているぞ」
「わーん!、そんな短時間じゃ意味ないよ!、喜んで損したぁ!」
「少しは機嫌が直ったか?、相変わらずちょろいな・・・いや!、何でもないぞ!」
「・・・」
「身体と精神を共有しているのだから、私達は前よりもっと親密で大切な相棒になった、出来るだけ隠し事はしないでおこう、私はレイアに自分の事を話すから、レイアも私に話してくれ」
「・・・」
「どうした?、私に対して恥ずかしがる事は無いぞ、私はすでにレイアの股の穴を吸ったり舐めたりしたし排泄物も食べた、それから口の中をお互いの体液でぐちゃぐちゃにした、これ以上何を恥ずかしがる?」
「嫌な言い方しないでよ!、・・・まぁ・・・いいかな・・・、私も一人で旅するのは不安だし、ユッキィが居ると心強いかも、分かったよ、まだ恥ずかしいし、この姿もすっごく嫌だけど・・・これからよろしくね」
「あぁ、よろしく頼む、・・・そろそろ寝ようか、明日も早いのだろう」
「うん・・・、あ、そうだ、毎日寝る前にお互いの事を喋るっていうのはどうかな?」
「それはいいな、だが家に戻ったら私は食事でレイアの身体を貪るから気絶して喋れない時があるかもしれないぞ」
「わーん!、それは嫌だぁ!」
「・・・ユッキィってさぁ、前世?はどんな人だったの?」
「前にも言ったと思うが武家に生まれて剣術を嗜んでいた女だ、数えで16歳・・・この世界では15歳だな、その年齢まで生きて、そして死んだ」
「なんで死んだの?、死ぬ時は痛かった?」
「私の家族・・・父上と兄上は無実の罪で陥れられ、罪人として処刑された、その仇の手の者に囲まれて滅多刺しだ、10人は居ただろうか、無念だった・・・あと少しで父上達を陥れた首謀者を全て殺せたのに・・・」
「10人相手じゃいくら強くても無理だね・・・」
「いや、体調が万全なら10人など私の敵では無かった、腹に赤子が居たのだ、剣術しかやっていない逃亡中の小娘一人の知識ではどうしようもなかったのだ、間もなく産まれるという時に奴らに見つかった、だから逃げる事もできず、戦おうとしても思うように身体が動かなかった」
「えぇ・・・ユッキィにそんな事が・・・」
「父上と兄上を助けたくば屋敷に来い・・・そう言われて私は仇の屋敷に出向いた、そこで捕まって無理矢理・・・」
「・・・」
「だからあの草野郎の腹の中に2人の男が落ちてきた時、私は寄生しようとする気すら起きなかった、前に話した一緒に逃げる提案を拒否されたというのは嘘だ、男は嫌いだ、だから男の身体に僅かな間でも寄生して生き残るくらいならあのまま死のうと思っていた、そんな時にレイアが落ちてきたのだ、いやぁ、私は運がいいな!」
「・・・」
「父上と兄上の死を知らされたのは私が孕んでしまった後だった、私は隙を見て屋敷から逃げ出し、復讐の為に少しでも怪しいと思った者は皆殺しにした」
「・・・」
「あの頃の私は復讐だけを考える修羅だった、「人斬りお雪」と呼ばれていたな、関係者を皆殺しにした後、私は自害するつもりだったのだ、だがその願いも叶わず死んでしまった」
「・・・」
スヤァ・・・
「ふふっ・・・寝てしまったか、おやすみ、レイア・・・」
「んぅ・・・おはようユッキィ・・・、うひゃぁぁ!、何で宿のおじさんが縛られて全裸で転がってるの!」
「夜中に襲ってきたから返り討ちにしてやったのだ!、だからこの親父は怪しいと言っただろう、だが安心しろ、殺していないぞ」
毛利雪さん(生前)
毛利雪さん(生前+戦闘装束)
レイア・ルミナスさん(3分間限定-人間擬態Ver)
読んでいただきありがとうございます。
初小説です。
諸事情により恋愛要素はほとんどありません、女性は平たい胸の人しか出てきません、男性は筋肉モリモリマッチョマン多いです、パロディ要素あり、苦手な人は注意してくださいね。
趣味で空いた時間に書いている小説につき不定期投稿です、ストックがあるうちは頻繁に更新しますが、無くなれば週1投稿になる予定です。
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