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Side - 16 - 49 - れいあさん なな -

今回「〜レイアさんはおかしな魔物に寄生されましたぁ!〜(魔法使いなのに魔物で双剣使い?)」で既出のお話を編集して投稿しています。


〜レイアさんはおかしな魔物に寄生されましたぁ!〜(魔法使いなのに魔物で双剣使い?)(R-18)

https://novel18.syosetu.com/n2479il

Side - 16 - 49 - れいあさん なな -


(注意)少しグロい表現があります。


〜カリンさんが魔物に覚醒する約60日前〜


「・・・おはよ」


「まだ怒っているのか?、昨日のレイアは凄く乱れてえっちだったな!」


「・・・」


「悪かったよ・・・」


「今日は新しいローブを買って、食料も少し買わないと、ここを魔導列車で朝出発したらコルサの街に着くまで丸一日食べ物を買えないからね、街に着いたらそこで1泊して国境を越えよう、出発は予定通り明日の朝になるから列車の乗車券も買わないとね、明日は朝早いから今夜は・・・その・・・ユッキィのお食事はやめて欲しいの・・・」


「そうだな、仕方ないか・・・その代わり私の家に着いたら好きなだけ食べさせてもらうからな」


「・・・」






「いらっしゃいませー、あれ、ローブで顔を隠してるけどレイアちゃん?、魔物に食べられたって他のハンターさんが言ってたけど無事だったんだね、良かったぁ」


「うん、リサさん心配させてごめんね、私、パーティメンバーから契約で縛られてて、いい機会だから死んだ事にして逃げようと思ったの、お願い、私が生きてる事は他の人に言わないで」


「契約で縛られて酷い扱いを受けてるって噂、本当だったんだ・・・あいつら・・・」


「うん、それでね、身体とお顔を隠せるローブが欲しいの、今着てるやつみたいな」


「うわぁ、汚いローブだね・・・あ、ごめん、でもそれは酷過ぎるよ」


「私も汚いと思う、荷物もあいつらに持って行かれたから着る服がなくて・・・衛兵さんに誰かの忘れ物をもらったの、あ、その荷物はギルド長さんに取り返してもらったんだけどね、何かお勧めある?」


「そうだねー、レイアちゃんくらいの体格だったら・・・これなんてどう?、防水処理もされてるし寒暖を和らげる魔法陣が裏地に入ってるよ」


「・・・うん、いいかも、お値段も予算の範囲内だからそれにするよ」


「それでレイアちゃんはこれからどうするの?、あいつらまだ街で活動してるんでしょ」


「うん、私の件で留置場に入ってるみたいだけどすぐに出て来ると思う、だから私はオースター帝国に行こうかなって」


「そっか、寂しくなるね、いつも頑張ってるレイアちゃん見て心の潤いを補充してたんだけどなぁ・・・そうだ、お姉さんからの餞別だ、そのローブ半額でいいよ」


「え、いいの?、ありがとう!」


「色々とお金が必要でしょ、私だと思ってそのローブ大切にしてね」


「うん、短い間だったけどお世話になりました!」






「ふぅ、乗車券と食料も買えたしローブも安く手に入ったね、リサさんに感謝しないと」


「あの女性とは知り合いか」


「うん、私がこの街に来た時からの知り合いだよ、衣料品店の娘さんで色々と相談に乗ってもらってたの」


「そうか、この街を離れるのは嫌か」


「住みやすくて居心地のいい街だけど・・・あいつらが居るから仕方ないよ、さて明日まで宿でゆっくりしよう・・・」






ドン!


「気をつけろ!」


「そっちがぶつかって来たんじゃん!・・・え?」


「おい、その声はレイアか?」


「シェムニさん・・・何で・・・」


「こっちに来い!」


あぅ、手を引っ張られて大通り横の路地に・・・嫌だ、怖い。


ドサッ!・・・ドカッ!


「あぅ、痛い・・・やだ蹴らないで・・・」


「お前生きてたのかよ!、さてはギルド長に俺たちの事を喋ったな、おかしいと思ったんだ、今まで上手くやれてたのに急に呼び出されて尋問みたいな事されたんだぞ、おかげで他の3人はまだ留置場の中だ!、俺は今朝叔父貴が金払ってくれて釈放されたがハンターランクの降格と罰金だとよ!、畜生!」


「あぅ・・・」


「お前のせいだ、・・・死んだから処分しようと思ってたが、まだ捨ててなくて良かったぜ、お前のサインが入った精霊契約書はまだ有効だぞ、そんな荷物を背負ってどこかに逃げる気だったのか?、喜べ、一生奴隷みたいに使ってやるからよ」


「嫌だ・・・許して・・・」


「それは契約を破棄するって事か?、分かってるだろう、一方的な契約破棄には精霊の罰が下る、お前の場合は左手が吹き飛ぶ」


「いやぁ・・・ぐすっ・・・私をもう自由にして・・・」


「そういえば留置書に居たお陰で溜まってるんだ、キャリーの奴が捕まってるからしばらくやれてない、お前、犯らせてくれよ、俺のでかいのをぶち込むには貧相だがお前で我慢しておいてやる、宿の空き部屋に行くぞ、来い!」


「嫌だ!」


「そんな事を言っていいのか、メンバーの命令には絶対服従、破ると契約違反だ、左手が無きゃハンターも出来ねぇぞ」


「いやぁ・・・許して」


ガン!・・・ガシャーン!


「うぅ・・・痛い・・・ぐすっ」


「私の相棒を思いっきり蹴りやがったな!、おい、レイア、私がこいつを殺っていいか?」


「ダメ!、大通りから連れて行かれる所を沢山の人に見られてるの、今殺したら私が疑われちゃう、この街が好きだから、街に戻って来れなくなるのは嫌なの・・・絶対に手を出さないで!」


「だが、どうするんだ?」


「分かんない・・・でも殺すのはダメ!、やったら許さないから!」


「・・・」


「なに独り言呟いてんだよ気持ち悪いな、ちょっと来い、大通りに出るぞ」


「あぅ・・・痛いの・・・やめて」


髪を掴まれて、今まで居た路地裏を引き摺るように歩かされて・・・人がいっぱい歩いてる大通りに連れ出されました。


そして持っていた鞄から契約書を・・・ずっと私を縛っていた精霊契約書を出して・・・。


「おい役立たず!、これは精霊契約で契約書は俺が持ってる!、お前がサインした契約書だ、契約通り俺の言う事に従うのか、従わねぇのか答えろ、契約破棄なら左手が吹き飛んでも俺のせいじゃねぇ、お前が悪いんだ、さぁどうする」


「・・・」


「大勢人が見てる、精霊契約は絶対だ、破棄した奴がどうなっても罪には問われねぇ、答えろ、従うのか、従わないのか!」


「・・・従い・・・ません・・・あなたは何も知らない私を唆して契約させた、今までずっと私に酷い事をした、だから左手が無くなっても従いません!」


キィン


ぐしゃっ・・・ぶしゅっ・・・


「ぎゃぁぁぁ!、痛い!、痛いの!、私の左手・・・いやぁぁぁ痛ぁい!」


私の左手に激痛が走り、着ていたボロボロのローブに血が飛び散りました・・・様子を見ていた人達から聞こえる悲鳴・・・痛みで地面を転がりのたうち回る私・・・そして。


「熱い!・・・あっちぃ!、契約書が燃えやがった!・・・」


「えぐ・・・うっく・・・痛いの・・・ぐす・・・私の左手無くなっちゃったぁ・・・」


「チッ・・・役立たずが本当に役立たずになっちまったな、これでお前が憧れてたハンターも廃業だ、もうこき使えねぇのは残念だが、せいぜい片手で出来る仕事を探すんだな、ハハハ・・・」


「ぐっ・・・い・・・痛いの・・・ぐすっ・・・痛いよぉ!」


「おい、お嬢ちゃん、大丈夫かい?、早く医者に行った方がいい、誰か連れて行ってやれるか!」


「すげぇ痛そうだ!、手首から先が無くなってるぞ、衛兵を呼ぶか?」


フルフル・・・


「レイア、ローブの中の姿を他の人間に見られたらまずい、痛いのは分かるが宿まで歩いて帰れ!、おい、聞こえてるか!」


「痛いの・・・うわぁぁぁん・・・」


「ダメか、私が身体を操る・・・ローブを被って・・・おい、レイア、声を出すな、泣きたいのは分かるが大事になる、宿まで我慢しろ」


コク・・・


「分かってくれたか、なるべくゆっくり歩くぞ・・・」


「んっ・・・いやぁ・・・痛いの・・・」




ポタ・・・ポタ・・・


はぁ・・・はぁ・・・


「ぐすっ・・・うぅ・・・」


「いらっしゃい、わぁぁ、レイアちゃんどうしたの血だらけだ!、医者を・・・」


「おじさん・・・うぅ・・・大丈夫なの・・・お部屋の鍵を・・・」


「本当に大丈夫かい?、何か必要ならすぐにおじさんのところに降りておいで」


「・・・うん、床を・・・少し・・・血で汚してごめんなさい・・・なるべくお部屋も・・・綺麗に使うから」


「後で掃除するから気にしないで、本当に大丈夫なのかい」


「うん・・・」






バタン


「まだローブは脱ぐな、触手で口を塞ぐ、舌を噛まないように口の中に私の舌を入れるから口を開け、こいつは丈夫だから思いっきり噛んでもいいぞ」


「んぅ・・・ひはいほ(痛いの)」


「止血のために触手を出して縛る、痛むぞ」


「ぐっ・・・んんっ!、(ぎゃぁぁぁぁ!・・・痛い!、ユッキィ・・・痛いよぉ)」


洗面台の所に左手を置いて水を流せ、出来るか?、すごい汗だ、意識がやばいか・・・仕方ない・・・後の事は私がやるから眠っておけ」


「ん・・・」


スヤァ・・・






「よし、血は止まった、あの精霊契約は魔物にも有効だったか・・・人間だけを対象にしていたならもしかすると無効に出来るかと思っていたが・・・あの野郎、私の大切な相棒を傷付けたな!、許さない・・・殺してくれって懇願する程の地獄を見せてやるから待っていろ・・・」


「無くなった左手を丸ごと治癒させるのは無理か・・・私の触手で代用しよう・・・それには身体の共有が必要だな・・・レイア、事前の相談はしないが許してくれよ」


ビクン!


「ぐっ・・・んっ・・・」


「起こさないようにゆっくりと・・・首の後ろから背骨の中に触手を挿入・・・っと、上手く入ったか、これで21回目だから失敗はしない・・・、よし、完全に共有できたな、身体を借りるぞ」


「うむ・・・右腕左腕、腰、膝、肘、右手首・・・自由に動く・・・人間の肉体の感覚は久しぶりだ・・・痛覚はまだ切っているが、通せば痛いだろうな」


「触手を左手首に固定、傷口は私の治癒でゆっくり治そうな、指を形成・・・難しいな・・・これでいいか、物は掴めるし、こっちはナイフ・・・じゃなくてフォークを持つ手だったかな?、フォークも問題なく持てそうだ、こいつなら硬い果物も楽に握り潰せるぞ・・・フフフ、それから箸の使い方も教えてやろう」


「しばらくオースター帝国に身を隠して・・・あのクソ野郎に左手の代償を支払わせないとな、ついでにパーティメンバー3人も食っちまうか」


「双剣抜刀・・・」


キン・・・


ヒュッ・・・フォン・・・シュッ・・・


「長州双牙流暗殺剣免許皆伝、毛利雪・・・お命頂戴に参る・・・お覚悟を・・・」








ざざぁぁ・・・


じゃぶ・・・じゃぶ・・・


「中の洋服はローブに守られて血はあまり付いてない・・・お気に入りだと自慢していたから良かった・・・ありがとうな、シシリィ・・・お前のローブが役に立ったぞ」


「んぅ・・・」


「起きたか」


「あれ、ユッキィ、私寝てたのに身体が勝手に動いてお洗濯してるよ・・・はっ!、どうしよう!、まさか私って夢遊病?、寝てる時に全裸で出歩いてたら私、恥ずかしくて死ぬの!」


「・・・良かった、いつものレイアだ、まだ左手は動かすなよ・・・って言う前に動かしやがったなこいつ」


「いやぁぁ!、痛いの!、でも何で無くなった筈の左手があるの?、そうかユッキィが治してくれたんだ!、ありがとう!、ひゃっほう!、これでまだハンターのお仕事出来るね!」


「人の話を聞かない性格もいつも通りだな・・・」

読んでいただきありがとうございます。


初小説です。


諸事情により恋愛要素はほとんどありません、女性は平たい胸の人しか出てきません、男性は筋肉モリモリマッチョマン多いです、パロディ要素あり、苦手な人は注意してくださいね。


趣味で空いた時間に書いている小説につき不定期投稿です、ストックがあるうちは頻繁に更新しますが、無くなれば週1投稿になる予定です。


面白いなって思ったら下のお星さまやいいねをポチリと押してもらえると作者が喜びます・・・。

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