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Side - 184 - 4 - けんじゃのおじさん よん -

Side - 184 - 4 - けんじゃのおじさん よん -



俺の名前はベネット・ブライアス 39歳独身だ。


飯はうまかった、思わず泣きながら食っちまったぜ、満足だ。


だが問題は何にも解決しちゃいねぇ!、あいつは何者で、俺が今居るここはどこなんだよ畜生!。


今俺と奴は向かい合って座ってる、どこからか椅子を持ってきて俺から一番離れた部屋の隅に座りやがったから俺も椅子を持って奴の正面に移動した。


足を延ばせばつま先が当たるくらいの距離だ、大丈夫だろう、・・・待てよ何で涙目になるんだよ!、俺が部屋の隅に追い詰めてるように見えるだろうが!。


今まで気付かなかったが奴は足も不自由らしい、最初は魔法使いの道具かと思ってたが歩く時に杖を使ってやがる。


それにまたサイズの合わないローブ着てるのな、さっき着てたのとは別のやつだ、そうだよなあれお前の小便でぐしょぐしょに濡れてたもんな。


ローブの前がはだけて隙間からあのエロい・・・いや妙な服が見える、あれも予備があったのかよ!。


お前もしかして普通の服持ってないの?、あの服えっちだって言ったよな、今のお前は裸ローブよりエロいぞ。


それにしても落ち着きのねぇ奴だな何モジモジしてんだよ、・・・っていうか意外といい太ももしてんじゃねぇか!、いや待て俺は何考えてんだ奴はまだガキだぞ!。


奴はずっと俯いて俺と目を合わせない、両手でローブ握りしめて涙目でプルプル震えてるんだが、俺お前に何かしたっけ?、あ、扉蹴破って風呂に押し入ったのはマジで済まないと思ってんだが。


俺は全力の笑顔と優しい声色で奴に言った。


「あぶないところをたすけてくれてありがとう、お嬢ちゃんはおじさんの命の恩人だよ」


「・・・・・」


「美味しいご飯もありがとう、あれお嬢ちゃんが作ったのかな?、おじさん美味しくて泣いちゃったよ」


「・・・・・」


「いやなんか言えよ!」


やばい本音が出ちまった、俺にも我慢の限界ってのがあるんだぞ。


奴は「ひうっ」って小さい声出してまたプルプル震えてやがる。


めっちゃ怖がってるし!、やばいな、ここ風呂じゃなくて床が絨毯だし、頼むからもう漏らすなよ!。


・・・っていうか俺お前と結構な時間一緒に居るのにお前の口から、「ひうっ」しか聞いてないんだが!。


いや可愛いから別に良いんだけどよ。


もう疲れちまった、こいつと話してると精神がガリガリ削られるから普段の言葉で話すことにしたぜ。


「喋らなくていいから聞いてくれ、俺は金級のハンターだ、依頼を受けてランサー大陸の魔の森にあるローゼリア王国の前線基地に調査に来た」


「・・・・・」


「ヤバい魔物がごろごろ居やがってな、逃げてるうちに森で迷った」


「・・・・・」


「死にかけてたところにお前が出てきた、お前が助けてくれたんだろ?」


「・・・・・」


「俺は前線基地に戻らなきゃならないがこの足だ、まともに歩けねぇ」


「・・・・・」


「あの魔物どももヤバすぎる」


「・・・・・」


「ちなみに俺は今居るここがどこかも分かっちゃいねぇ」


「・・・・・」


「だが2日後にあそこに戻らなきゃ大事になる」


「・・・あぅ・・・ぇ・・・」


あ?、何だって?、何か言ってやがるが声小さくて聞こえねぇ!。


「すまんが聞こえなかった、もうちょっと大きな声で喋ってもらえないか?」


「・・・・ぁ・・・なたにぃ・・・・・・ぁっ・・・・・てえ・・・・今日で・・・6日目ぇ・・・・・ひぅ・・ふぇぇ・・・」


おう!、やっと会話らしい会話ができたぜ、言葉喋れないんじゃねぇかって心配したんだぞ手間とらせやがって畜生。


なになに、ちゃんと意味が分かるぞ、やればできるじゃねぇか、あなたに会って今日で6日目か、そうかそうか。


「なんだってぇぇ!!」


やばい!、思わず勢い良く立ち上がっちまった、おまけに今までで一番デカい声が出た!。


「ひぃっ・・・ふぇぇ・・・・・えぐえぐ・・・」


お前また漏らしやがったなぁ!。





俺の名前はベネット・ブライアス 39歳独身だ。


どうやら詰んだようだ・・・。

読んでいただきありがとうございます。


初小説です。


諸事情により恋愛要素全くありません、女性は平たい胸の人しか出てきません、男性は筋肉モリモリマッチョマン多いです、パロディ要素あり、苦手な人は注意してくださいね。


趣味で空いた時間に書いている小説につき不定期投稿です、ストックがあるうちは頻繁に更新しますが、無くなれば週1〜月1投稿になる予定です。

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