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彼方を見る者たちへ  作者: 二立三析
第四章 魔導協会での生活
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第二十七話 嵐の訪れ


「――」

 リアの空間魔術により、近辺まで飛ばされたのち。

 僅かな魔力の拍動を辿って、秋光(あきみつ)はただ一人、その場所へと辿り着いていた。……魔道具を介した(あおい)からの連絡。

 永仙(えいせん)と凶王を交えた致命的な戦力が襲撃に来ているとの情報がなければ、此度の事態に秋光が駆けつけられることはなかった。自らの判断を疑わないまま、

 作戦の成否を託した護衛たちがどれだけの窮地に陥っているかも気付かぬまま、本山にて帰還を待つだけであっただろう。葵の決死の報告がなかったなら――。

「……」

 守ると誓った言葉を信じて外出に応じた青年たちに対して、最悪の結果を(もたら)すだけであったにもかかわらず。窮地を救う念話の発信源となっていた地点。

 葵が凶王と対峙し、矛を交えたその場所を、秋光は寸毫(すんごう)の油断も持たない注意深さでもって見つめ直す。一見した景色はただの路地裏と変わらない。

 通りすがる一般の人間には察することさえできないだろうが、魔術師として秀でた感知の感覚を持つ者ならば、静寂に満ちた場の空気が極めて異様な気配に彩られていることを理解できる。地表や空気中に残されている――。

 色彩と紛うほど濃密な残留魔力。時間経過で霧消する魔術の残り香が色濃く存しているそこは、正に魔術師同士の死闘が行われた現場に他ならないからだ。……いや。

 死闘というには正しくなかったかもしれない。この地にて切り結んだ人間の片方は、技能者界にて限りなく頂点に近い力量を誇る《凶王》。

「……‼」

 凶王派の長を担い、ただ一人で三大組織の警戒図を塗り替えると言われる怪物を前にした場合、ほとんどの技能者による抵抗は、戦いとも呼べない一方的な虐殺に等しくなるからだ。――いた。

「――ッ葵ッ!」

 砂埃に塗れた地面。生ゴミや空き缶の溢れた屑籠の陰から覗いている、見慣れた靴のつま先に秋光は走り寄る。力なく地面に垂れさがる墨色の髪。

「――葵っ」

「……」

 壁に背を預けて倒れた身体は泥濘で薄汚れ、頬には汗と血の混じり合った紅が滲み、着物の随所に裂けめと破れの跡が見えている。罠のないことを一目で見て取って屈みこんだ秋光の触れる感触が伝わったのか、指先が微かに動くと同時に、瞑られていた双眸がほんの僅かに(まぶた)を上げる。……冷たい。

「……あきみつ……さま……?」

「――っああ」

 握った手のひらの筋は固く強張っており、(かたわ)らに転がる愛用の鉄扇は、慮外の力を受けて中ほどから無残に圧し折られている。目の中に揺蕩(たゆた)う光は弱々しく、呟かれる朦朧(もうろう)とした言葉の輪郭は、現実の把握が定かでないことを示している。無事とは言い難い様相……。

「……よく」

「……」

「……よく、生きていてくれた」

 だがそれでも、秋光の見る限りでは、どこにも致命傷に至るような深手はない。思わず強く握りしめそうになる手の力を抑えつつ、万感の思いで語る秋光の瞳から、目頭を熱くする澄んだ液体が流れ出した。――そう。

 最後の力を振り絞ってなされただろう念話を受けたとき、葵の生存について秋光は、絶望的な見立てを持つことを余儀なくされていた。相手は凶王派の頂点である凶王。

 自分たち協会の賢者でさえ単体で五分であるかは怪しく、例え本山の特別補佐といえども、一切の補正を抜きにして相対してしまえば力の差は絶望的になる。葵の相手をしていたはずの賢王が、駆け付けたときにはすでに蔭水(かげみず)黄泉示(よみじ)たちの側に来ていたこともあり――。

「……安心してくれ」

「……」

「すでに脅威は去った。彼らも私たちも、全員が生きている」

「……そぅ……」

 自分がこの場で目にするのが変わり果てた葵の死体であったとしても、決しておかしくはなかったのだ。困憊(こんぱい)から辛うじて意識を揺り戻していたらしい補佐官の意識が、再び暗闇に落ちるのを確かめて。

「――【麒麟(きりん)】」

「――」

「先に喚び出したばかりで済まないが、ゲートまでの移送を頼みたい」

 姿を消させていた霊獣、四つ足の賢将たる麒麟に秋光は意図を告げる。相手が凶王の中でも有数の狡知を持つ賢王である以上、

「怪我人に負担がかからぬよう、可能な限りの速さで」

「――」

 この場で感知できない何かしらの仕込みがなされている可能性は捨てきれない。葵の身体を抱えて立ち上がる秋光の言葉に答えて、頷いた麒麟が器用に自らの前脚を折り畳む。背を低くしてくれた盟友の背中に乗り。

「――……」

 一蹴りで地を離れて駆け上がる霊獣の背で、吹き抜ける澄み切った風を頬に受けつつ、秋光は広がる景色の前方を見つめている。……今回の襲撃。

 支部長三人に加えて補佐官と四賢者の同行をつけることで充分だとした自分の判断は、完全に誤りを露呈する形になっていた。ブラフであることはあり得ない。

 凶王派からしても容易には動かし難いはずの最高戦力が複数姿を現したのは、蔭水黄泉示たち四人を殺害する理由が彼らにとって、秋光の想像以上に重いものであったという何よりの証拠に他ならない。未だに不明な動機が気に掛かるのは事実だが……。

 ……。

 ……永仙と凶王派。

 ほんの数か月前までは不倶戴天の間柄にあったはずの二勢力が、想像以上に緊密な連携を取っていることについても、秋光は驚きを禁じ得ないでいた。いかに同盟を結んだとはいえ、

 元魔導協会のトップであった永仙は、王派にしてみれば疑わしい部外者であることには変わりがない。戦略上の利害関係から同盟を受け入れたとしても、凶王自身が出向いてくるような信頼関係を築いているなどとは到底思えず。

 ――ままならないものだな。

 (ひるがえ)って、秩序維持のための協力関係を結んでいるはずの自分たちを省みた、秋光の胸中に苦い情念が零れ出してくる。技能者界の秩序を保つという大義があるとはいえ……。

 魔導協会を含めた組織方が真の意味で協調の路線を取ったことは、数百年にわたる歴史の中で実際には一度もない。聖戦の義も国際特別司法執行機関も、各々が異なる理念と土台の上に組織を成立させている。

 現行の秩序を崩さないという点で思惑が一致するとはいえ、その先に見据える景色まで同じということはあり得ずに。……凶王と永仙が出向いてきたとなれば、二組織も静観することはしないだろう。

 これまで以上に警戒意識を高め、戦力を固めようとしてくるはずだが、それでも今日の永仙たちのような緻密な連携を取ることは決してない。表面上は融和の形を取ることはあっても……。

「……」

 根底から異なる未来を見つめている限り、決して同じ方角を向けることはないのだ。激しさを増す風を簡易な結界で遮りつつ、秋光は今一度腕の中に視線を落とす。意識のない葵の面。

 その額に一文字に刻まれた裂傷を、偏に見つめたまま。空を駆ける麒麟は軽やかに、二人をゲートへと運んでいった。







 ――明かりが照らし出す、瑪瑙(めのう)模様の岩壁に囲まれた空間。

「……」

「――全く」

 王の合議のために(しつら)えられた円卓につき、何かを考え込む様子の永仙を前にして、装いを新たにした女性、賢王が着物の裾を(たわ)めながら自らの席に腰を下ろす。零す溜め息と共に髪を後ろへ流し。

「王二人を同行させておきながら、結局何の約束も果たせないとは」

「……」

「手際の悪さに眩暈(めまい)がします。――言い分は考えてあるのでしょうね」

 ふんだんに嫌味を込めた口調で不満を告げてくる。追及の手を緩めぬという風に冷ややかな眼差しを送り。

「一度襲撃をしくじったとなれば、協会側は更に防備を固めてくるでしょう」

「……」

「あの四人が本山の外に出ることは最早二度と(・・・)ない。そんな状況で、どう貴方の目的とやらを達成するつもりなのか」

 協会側の動きを読み切った上で、向けられるのは氷の微笑。……賢王の立腹に理がないわけではない。

 元より永仙が自分たちと行動を共にすることについて、賢王は最後まで不賛同の立場を示していた。その気であればいつでも終えられた目的を果たさなかったことに対し――。

「妙案があるのでしたら、是非とも聞かせていただきたいものですね。元大賢者殿」

「……」

「――調査の方は(かんば)しくない」

 相応の憤懣(ふんまん)があってしかるべきだろう。皮肉に対し弁明も反論もせず、ただ何かを考えている永仙の隣で、紅い眼をした少女――魔王が静かに事実を告げる。

「魔王派、冥王派を始めとして情報の収集に当たらせてはいるが、一切の足取りが掴めていない」

「……」

「影も形もない。本当にそんな組織があるのかどうか、疑わしく思えてくるほどに」

「……三組織全てが被害を受けていることは、確認できたのだろう?」

 要求の意図を感じた永仙は口を開く。深紅の瞳から肯定の眼差しを受け。

「ならばそれで充分なはずだ」

「お前の仮説が正しいとしても、いつまでか、は分からない」

 頷いた永仙に、魔王はさらに先を続けてくる。意図は明白。

「私たちとて卓にて無聊を(かこ)っているわけではない。どれほどの猶予があるかも分からないうちに今回のような下手を打つようでは、お前への信頼を落とさざるを得ない」

「端からこの男に信頼などあるものですか」

「――大方の見当はついている」

 事前の目的を反故にした今回の自分の行動に対し、別件を絡めての釈明を求めているのだろう。理解して永仙は内容を切り出す。

「次、組織方の幹部たちが会合を開く頃だろう」

「――」

「その根拠は?」

「ああまで見事に襲撃をやってのけた以上、敵方は間違いなく組織内部の事情に通じている」

 (ただ)すような魔王の眼差しに対し、静かな確信に満ちた台詞で永仙は応える。

「予測の付けられる形で三大組織が同時に幾許かでも手薄になるとするならば、それは代表となる幹部の集まるときをおいて他にない」

「なるほど。理には適っているな」

「もしそうだとすれば、残されている猶予はそう多くありませんね」

 恐らくはただの確認であるだろう魔王の頷きとは別に、賢王が詭弁も甚だしいと言いたげに場を見渡す。

「こちら側が行動を起こした以上、組織方は一刻も早く連携を進めたいと考えているはず」

「……」

「いつ次の会合が行われてもおかしくはありません。千載一遇の機会を逃した以上――」

「――その前に」

 更なる不興を買うことを知りながら、あえて永仙は賢王の言葉を切ることを選んだ。集められる視線に向けて。

「今一度確かめたいことがある。……あの器について」

「確かめたいこと?」

「ああ」

「失態の言い訳に何を持ち出すかと思ってみてみれば。――話になりませんね」

 頷いた永仙に対し、頬杖を突きながら賢王が首を振る。

「そのためなら唯一の機会を逃しても良かったと? 重ねて口にしておきますが」

「――機は、過ぎたわけではない」

 差し込み。

「器の破壊のため、もう一度機会を作る算段はある」

「――」

「どれだけ協会が警戒しようとも、絶対に防ぐことのできない形で」

「何を妄言を――」

「――分かった」

 賢王の差し止めを押し留める、魔王の一声。

「動機については説明し直してもらうが、次にこちらが取るべき行動について、もう一度お前の意見を聞こう」

「――魔王」

「ここでこの男を殺したとして、何が分かるわけでもない」

 あくまで単なる事実を告げるかのように、どこまでも平静な眼をして魔王は語る。

「組織方に対して防げぬやり方があるのなら、聞けばいい」

「……っ」

「処遇を決めるのはそれからでも遅くはあるまい。――話してもらおうか。お前の抱えている、策について」









「……」

 ――ゲートでの移動により、本山に戻ってきた俺たち。

 会話もないまま、全員が黙々とホールへの道を歩いている。一刻も早い治療が必要だという千景(ちかげ)先輩と、意識を失ったままだったフィアは、事前の連絡を受けて待機していた治癒師たちに運ばれて行った。

「……」

 万全の治療を約束してくれるとのことで、立慧(リーフイ)さんたちも異論を挟まなかった以上、その点については任せるしかないのだろう。沈黙の行進。

 五人という人数が集まりながら、誰もが何を言い出すこともしないでいる。言葉を紡ぐ気にならない疲弊があるとはいえ……。

 ――結果だけを見て言うならば、今回の結末は充分に幸運だったと言えるかもしれない。死亡した人間はゼロ。

 敵方の最高戦力である凶王と永仙が出てきておきながら、誰一人欠けることなく戻ってくることができた。目の前で見せつけられた圧倒的な力量を思い起こしたなら、

 今こうして、傷も負わずに息ができているというだけでも、この上ない奇跡であるのかもしれなくて。……だが。

「……っ……」

 そんな理性的な判断では覆せないほどの情念が俺たちの側にあることを、この場にいる全員が、恐らくはっきりと理解していた。――っ力の差(・・・)

 以前に暗殺者の老人と、雷を操る男に殺されかけ。先輩たちや(かく)との模擬戦を経て感じていたものよりも、遥かに重い敗北感が俺の心に刻み付けられている。全力の一撃を事も無げに受け止められた。

 決死の覚悟で突撃した俺たちに対してあの老人は、自分の武器であるはずの魔術さえ使ってはいなかった。……始めから相手になどされていない。

 俺たちに対する凶王の態度は、噛み付くことすらできない卵を見ているようなものだった。望みなど持つことのできない、ぽっかりと口を開けている絶望的な隔たりが、はっきりと目に見えるようでいて。……何かができるかもしれないと思っていた。

 先輩たちとの修行で力をつけ、郭の試験を乗り越えて、少しは何かを勝ち取れた気がしていた。レイガスによる幻を見せられてなお……。

 分かっていなかった。――あれほどの違い。

 多少の努力や才能などでは埋めようのない、絶対的な断絶が広がっている現実を。横暴としか思えなかったレイガスのやり口に……。

 嫌でも同意を覚えてしまいそうになっている自分がいる。――っ当然だ。

 あんな正真正銘の化け物たちを前にして、俺たちに、何を期待しろという? 何を拠り所に進めばいいのか。

 何を目指して努力を続ければいいのかさえ分からない。少しでも自分たちで状況を変えるために行っていたはずの修練も、全て無意味だ。

 あんな怪物たちに命を狙われて――ッ。

「……」

「……んん?」

 この先、俺たちに、何が。鬱々とした空気で通路を抜ける途中。

「どうしたの?」

「いや……なんか、妙な声が聞こえねえか?」

「声?」

 何かを聞きとったらしい田中さんにつれて、立慧さんが耳をそばだてる。遠くから聞こえてくる慌ただしい喧騒の音。

「っ駄目だ!」

「話がまるで通じない……!」

「ッどうするんだよ。秋光様もリア様も連絡の取れないこんな時に――ッ」

「どうするって――あっ……支部長殿‼」

 頭を抱えて右往左往している何人かの協会員たち。立慧さんと田中さんの姿を認めた途端に、それまでの会話を打ち切って駆け足でこちらに近づいてくる。助かったと言うような。

「た、助けてくださいッ!」

「うおっと⁉ 何やってんだおめえら⁉」

「どうしたの?」

「は、はい。実はですね――」

「――おーっ‼」

 (わら)にも縋りたいと言うような、切羽詰まった素振りで。――っ⁉

「覚えのある気配がすると思えば、やっぱり‼」

「……⁉」

「協会にいるって聞いてたのに、やけに遅えじゃねえか! 待ちくたびれたぞ‼」

「ばっ――なんで入れたんだ⁉」

「っいえ、それが――っ」

「……誰よコイツ」

 協会員たちの制止を振り切って、目の前から歩いてくる一人の強面(こわもて)の無頼漢に立慧さんが目を留める。よれてくたびれた白地のジャケット。

「部外者か? 勝手に入れてんじゃねぇって――」

「……っ小父さん」

 ざっくばらんに剃刀(かみそり)の入れられた髭はかえってやくざ者感を増しており、背中には長細い棒の入れられた布包みを背負っている。俺の零した台詞の中身に、各々の反応を中断する形で、周囲から一斉に視線が集中した。

「――はぁ⁉」

「小父さんって――ええ?」

「よう黄泉示! 久しぶりだなぁ! 病気や怪我なんてしてねえか?」

「いえ……っ。……ッどうしてここに」

「いやーっ。なぁに」

 日本にいるはずの(あずま)小父さんが、俺の目の前で堂々と後ろ髪に手を当てている。協会員たちから向けられる非難の視線をものともせずに、何でもないかのように口の端を上げて。

「事情があるから預るって言われてたものの、定期報告以外に何の音沙汰もねえんだもんよ」

「……!」

「秋光から色々言われちゃいたんだが、お前が面倒ごとに巻き込まれてるときに、日本でのんびりなんてしてられねえってことでな。自分の足で来ちまったぜ」

「……夜月(やげつ)(あずま)……?」

 得意げな態度に声も出せずにいる俺の隣で、衝撃から立ち直ったらしい立慧さんが呟きを零す。睫毛を揺らして何度か瞬きし。

「若い頃は永仙や秋光様たちと世界を駆け回ってたって言う、《救世の英雄》の一人……」

「おう、詳しいじゃないの。嬢ちゃん」

「写真でしか見たことなかったけど。……ホンモノ?」

「いきなり言われても信じられねえってか? なら――」

 小父さんの目が僅かに鋭さを増した瞬間、その場にいる全員の身に、触れれば切れると錯覚させるような鋭利な感触が走る。――ッ剣気(・・)

「ッ‼⁉」

「うおッ⁉」

「おい――っ」

「――な?」

 一流の剣客のみが持ち合わせる気の扱い方。放たれた気配の剣呑さに、リゲルや田中さんまでもが反射的に跳び下がっている。――ッな? じゃない‼

「ッ本物だわ……!」

「――ッ」

「すぐに上に知らせないと。リア様に――!」

「――何の騒ぎだい」

「あ、リア様――!」

「おお! 協会の婆さんじゃねえか!」

「……‼」

 帰還したらしいリアさんまで加わって、場が益々混沌の度合いを増していく。流されるまま渦中に巻き込まれる俺の耳に――。

「まあ、なんつうか……」

「……災難だな」

 諦めたような顔つきで気遣いを送ってくれる、リゲルとジェインの声が届いた。



四章はここまでになります。

書き上がり次第、次章を投稿していく予定です。

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