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蛍火

ゆれる

作者: 夏野ほたる

 

 揺れる

   ゆれる

     ユレル


 心が

 身体が


     揺れる  

       ゆれる 

         ユレル 



 流れていく水のように 

 形を変える雲のように 

 ときに

 火の粉を舞い上げる

 昏く紅い焔のように

 

 わたしの中で あなたが 

 あなたの中で わたしが

 わたしの中の わたしが

 あなたの中の あなたが 



 揺れて

   ゆれて

     ユレテ



 大きな大きなあの木のように

 アスファルトから芽生える草のように


 しっかりと根をおろして

 だけど

 風に その青い葉を

 風に その赤い花弁を

 


     揺らせて

       ゆらせて

         ユラセテ



 しなやかに

 たおやかに

 かろやかに



 揺らせるのなら

   ゆらせるのなら

     ユラセルノナラバ



 そう願う

 そう願って

 そう願いながら



 揺れて 

   ゆれて 

     ユレテ


     揺れて

       ゆれて

         ユレテ  


 昨日も

 今日も

 明日も



 揺れて

   ゆれて

     ユレナガラ


 

 今日も 

 明日も

 明後日も


 生きていく

 生きていく

 生きていく





 

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― 新着の感想 ―
[一言]  視覚からくるゆらぎ。  揺蕩う気分。  全部をしっかり受け止めたら折れてしまうから。  揺れて受け流すことも大事ですよね。  不思議な感覚になる詩でした。  ありがとうございます。
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