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シーユーアゲイン
……以上でこのお話はおしまい。どうだったかしら? ……えっ、口調が違う? 別にいいのよ。男か女かなんて、案内人には関係ないんだから。
オチでガッカリした人もいるでしょうね。オチが読めたと読み飛ばした人もいると思う。大いに結構。この物語は、あなたが読むことでしか成立しないのだから。
いつか……多くの人がこの物語を読むようになったら、事情は違ってくるかもしれない。この世界が、もっと別の形で現れることになるかもしれない……なんてね。
……さて、後は物語の余韻に浸るなり、誰かと物語について話すなり、好きにして頂戴。でも酷いわよね。この帽子、お気に入りなのに……あなたは変だなんて言わないわよね? ……あっ、今のままじゃ見えなかったわね。残念だわ、とっても。
じゃあ、いつか私の帽子が見られるようになった頃、またお会いしましょう!
シーユーアゲイン!