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第1章 5話 ジョン・ドゥ3世を追え2

○○製薬 研究所本部にて


「あぁ〜、疲れましたよ〜。もう帰りましょうよ〜。」

「フィフス、いくら何でも諦めるのが早すぎるわ。同意はしたくなるけど。」

セカンドとフィフスはジョン・ドゥと接触するため、新人研究員として○○製薬に潜りこんだ。


「あのハゲオヤジと毎日顔を合わさないといけないなんて無理よ〜。」

「ダーリンのためにもミッションはやり遂げなきゃ。同意はするけど。」

着任そうそう2人は、ハゲオヤジもとい研究所所長に手籠にされるなら役員にしてやると言いよられてしまった。良くあるテンプレな展開である。


「ジョン・ドゥはどうやってやり過ごしてるのかな〜?」

「(´Д`)ハァ…、セカンド、事前の情報は頭に入っているのよね?」

「モチロン!何で?」

「今のジョン・ドゥは男よ、男。言いよられる訳無いでしょ。」

「そうだった。テヘペロ。」

あざとく返事をするフィフス。


「一番の問題は、治療薬をどう開発するかのはずだったのに。ダーリンも人が悪いわ。」

「そうですよね~。時々、リーダーって意地悪になりますよね~。でも、そこが良い!」

「フィフス?あなたは空気の読めるいい子よね?」

「ハイ、モチロンデス。」


ジョン・ドゥを味方に引き込むのに最も重要なファクターであった、母親の治療薬をニシジマとセブンは既に発見していた。そのため、2人の仕事はジョン・ドゥと接触する事だけとなった。


「SCP財団って実在したんですね・・・」

「エリクサーを調達したから問題ないって、赤い錠剤を見せられた時は意味が分からなかったわ。」

ニシジマとセブンが調達した治療薬はSCP-500と呼ばれるオブジェクトに封入されていた赤い錠剤である。

この錠剤を服用すると生きてさえいれば、服用後2時間以内にあらゆる病が完治する。(SCP-500でググると出て来ます。興味があれば検索して下さい)


「こんな貴重なものをよく調達出来たわね。」

「リーダーの話だと、抑え込んでいるサイト13の収容違反解決に協力してほしかったら錠剤を寄こせっていう事みたいですね。」

「深く考えるのは止めましょうか。」

「ソウデスネ。」

2人は、治療薬の詳細を知らなかった事にした。世の中には知らなくて良い事もあるのだ。


-------ジョン・ドゥ視点-------


「はぁ、うまく行かないものね。」

○○製薬に研究員として潜り込んだジョン・ドゥは新薬の開発という体で母親の治療薬を作成するプロジェクトを立ち上げ研究開発に勤しんでいた。


「総当たりでトライすれば確実なのはわかっているけれど、100万通りあるだなんて。組み合わせを見つける時間だけでお母さんどころか私も寿命で死んでしまうわ。何かいい方法は無いかしら。」


そんな折、彼女(彼)のプロジェクトメンバーに新人が2名配属された。セカンドとフィフスである。そして、2人から取引をしようと早速アプローチがあった。ジョン・ドゥの母親と同じ病名に関する治療薬についての話だ。母親がプロジェクトで取り上げているものと同じ病気に掛かっている情報は誰も知らないはずで、その話を持ち掛けてきた2人と取引に関する話に応じて、場合によっては強硬な手段も辞さない覚悟のつもりであった。そして、3人が一同に会した。


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