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第2章 ゲス部長の破滅 政界編 12話 ワイズマン3
「まずは、ワイズマンの支援により着々と勢力を伸ばしている政治家の傘下3人への対策が必要でしょう。」
ファーストが、そう提言するが
「いえ、3人は所詮噛ませ犬です。ワイズマン本人の手を引かせなければ別の候補が出てくるだけでしょう。」
セブンは、そう否定する。
「しかしセブン、ワイズマンはサポート役では?」
「いえ、現時点では暫定的にサポート役を徹しているだけで、ヤツでは能力的に足りないと判断すれば直ちに主導的な立ち位置になるでしょう。ワイズマンは、ヤツすら噛ませ犬と扱っている可能性もあります。」
「なら、こうしよう。」
ニシジマが会話に割り込み、話しを続ける。
「飼い主が飼い犬に手を噛まれるなんて、良くある話しだろう。」
ファーストとセブンは頷き
「「かしこまりました。」」
と部屋を後にした。
「さぁ、いよいよ反撃開始だ、ゲス部長よ。お前の終焉まで、もうまもなくだ。」
ニシジマは1人、そう呟いた。