第2章 ゲス部長の破滅 政界編 10話 ワイズマン1
ーーーゲス部長視点ーーー
「ジョン・ドゥの死体は、きちんと処分したか?」
「はい、身元不明の外国人旅行者として処理されるかと。」
「あいつは、俺のそこそこ使える駒を20人以上潰しやがったからな。ふさわしい末路だ。」
多大な犠牲を払いながらも、ジョン・ドゥの殺害に成功したゲス部長。しかし、ゲス部長陣営の損耗も大きく直ちに次の計画を指導させるのは難しい状況となっていた。
「全てはニシジマのせいだ。さっさとヤツを始末しろ。」
秘書の男に指示をするが
「ジョン・ドゥとの戦闘で、部隊の被害は甚大なものとなっています。今の戦力でニシジマセブンを襲撃しても満足な結果は得られないかと。」
「アレは稼働出来るのか?」
「いえ、研究主任の一時離脱により、難航しています。」
「分かった。なら、まずは戦力の拡充だな。ヤツの戦力は、そこそこの練度を誇ると聞く。忠犬3人に連絡して、私と先生との顔つなぎを行え。場合によっては師父の名を出しても構わん。」
「はっ。」
秘書が部屋を後にした。
「覚悟しておけニシジマ。アレが稼働すれば、いよいよお前も終わりだ。」
ゲス部長の新たな計画が始動した。