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第2章 ゲス部長の破滅 政界編 8話 踊る道化とマリオネット8

ーーーゲス部長視点ーーー


「結果を報告しろ、ジョン・ドゥ。」

「こちらに。」


イーア教本部から盗み出した、重要資料つまり政治家達の脅迫材料をゲス部長に渡すジョン・ドゥ。


「ニシジマの殺害には成功したのか?」

「いいえ。今回の依頼はイーア教を崩壊させる事ですので、殺害は予定していませんでした。」


バンっ!と、机を叩きつけるゲス部長。


「いい加減にしろ、ジョン・ドゥ!」

「結果に対して何か不足がありましたか?」

「不足だらけだ!」


苛立たしげに、再び机を叩きつけるゲス部長。


「お前は、俺の依頼に対して常に必要最小限の結果しか出していない!」

「それの何が問題でしょうか?」

「俺に対して貢献しようと言う姿勢が全く見られない!」

「???」

「ふざけるな!依頼者に最大限貢献しようとするのは当然だろう!」

「見解の相違ですね。提示された金額に対して適切な結果をだすのがプロではないでしょうか?」

「確かに見解の相違だな!分かった。お前が、そういうつもりなら、こちらにも考えがある。」

「まるで、私が貴方の組織の一員であるかのような物言いですね。」

「そうだ!私の依頼を受けた以上は組織の一員であるという自覚を持つのは当然だ!」

「やはり、見解の相違ですね。私は、あくまで貴方の依頼を受けた部外者です。貴方の組織に参画した覚えはありません。」

「分かった、もういい。」

「では、これで失礼します。」


ゲス部長の部屋を後にしようとするジョン・ドゥ。

「どこへ行くつもりだ?」

「もう部屋にいる必要はありませんが?」


ドンっ!

と、重い銃声が響き渡り、ジョン・ドゥの胸元から、僅かな硝煙が立ち昇っている。


「なんのつもりですか?」

そう答えながら、銃を構えるジョン・ドゥ。


「お前は、もう用済みだ。消えろ。」

部屋の外から、多数の足音が聴こえてくる。


「危害を加えるなら容赦はしませんよ。」

「お前こそ、生きて帰れると思うな。」


ゲス部長のアジトに銃声が立ち込めた。

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