第2章 ゲス部長の破滅 政界編 5話 踊る道化とマリオネット5
ーーージョン・ドゥ視点ーーー
「いよいよ、リーダーと決別しなければならなくなったわ。」
「あら、やっと貴方を堂々とコンクリート詰めに出来るのね。それに、あなたはニシジマセブンの一員じゃないでしょ。勝手にダーリンの事をリーダー呼ばわりしないでちょうだい。」
「セカンド~。それにジョン・ドゥさんも~。出会う度に言い合わないで下さいよ~。」
ゲス部長からイーア教の教祖および使徒の暗殺を依頼されたジョン・ドゥは、これまでの経緯を説明にニシジマセブンのアジトを訪ねていた。
「もうダーリンと話はついたのでしょう?」
「えぇ、これから作戦決行日に備えて段取りをするわ。」
「ジョン・ドゥさん、作戦考えてたりしなくて良いんですか?」
「必要ないわ。」
「えっ?決行日に備えてお互いに合わせないと危険ですよ?」
「危険で良いのよ。ガチで殺しに行くから。」
「・・・・・えっ?」
「・・・最初に言ったわよね。決別しなければって・・・。」
「良かったじゃないフィフス。これで気兼ねなくライバル候補を始末出来るわ。」
「本当なんですか?」
「結局、ヤツと手を切れない犬は信用出来ないって事よ。」
「そんな・・・。」
「次に会うときは敵同士よ。じゃあ、さようなら。」
「・・・・・・・。」
そういい捨てるとジョン・ドゥはアジトを後にした。
「本当に良いのセカンド?」
「もちろんよ。・・・ダーリンが決めた事なんだから何も言うことは無いわ。」
セカンドも、その場を後にした。
「リーダー・・・。どうして?・・・」
通りかかったシックスに声を掛けられるまで、フィフスは立ち尽くしていた。