第2章 ゲス部長の破滅 政界編 1話 踊る道化とマリオネット1
セカンドとフィフスはテーブルに置かれた企画書を読んで溜息をついた。
「「はぁ(*´Д`)」」
企画書のタイトルは
「チキチキ!現れた2人の神の使徒。汚職に塗れた政治家どもから1円残らず搾り取れ!。え?お金が無い?借金すればいいじゃないの!」著 ファースト
大まかな流れは
①ゲス部長が政治家どもを使い捨てる、もしくは使い捨てる情報をリークする。
②絶対絶命の政治家に、セカンドとフィフスが「イーア神」の使徒を名乗り接触する。
③政治家どもを「イーア教」に入信させ、適当にピンチを解決して見せる。
④本格的に「イーア教」の力を信じた政治家から、資産を根こそぎ搾り取る。
⑤サヨウナラ
ちなみに、イーア教とは ニシジマ→ニシ・ジマ→イースト・アイランド→イー・ア→イーア教 である。
要するに、政治家のピンチを解決出来る不思議な力を持った新興宗教を立ち上げて、有り金を巻き上げるという事である。
「ファースト~」
フィフスが恨めしそうな声を上げる。
「嫌な予感がしたから、退室しようとしたけど無駄だったわね。ここまで内容を詰めているのであればリーダーも承認済よ。」
「絶対、前回のチョンボの罰変わりだ~!」
セカンドとフィフスは、ジョン・ドゥと取引をする際、ニシジマセブンの拠点を知られてしまうミスをした。
「まぁ、諦めて事前資料を読んで備えましょう。」
事前資料のタイトルは
「ろ~ど・とぅ・ざ・しと イーア教の全て」 である。
ファーストが書き上げた1から10まで全て創作のイーア教4000年の歴史を綴った超大作、全2000ページである。
「私たちをイジるためにここまで書くの~!」
「フィフス、諦めなさい。」
黙々と企画書を読む2人であった。