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失樹 束の恋

束 「ごめ~ん!お待たせ、ガブちゃん」

ガブ「まだ時間あるし、私も来たばかりだから大丈夫だよ。おはよう、束」

束 「おはよ!じゃー行こ!」

ガブ「うん」

。。。

束 「あれ?」

ガブ「どうかした?」

束 「あれって...」

ガブ(げ.....)

束 「会長~!」

ガブ「ちょ!?」

ハミ「...はぁ、会長ではなく副会長です。...嫌味ですか?」

束 「あれ、そうだっけ?」

ハミ「はい。...おはようございます、ガブリエル」

ガブ「.....はぁ、おはようございます。...()()ちょ()()

.....それと、眼鏡は外してください」

ハミ「あ、ちょ...」

束 「...会長が眼鏡外してる姿、初めて見たかも...」

ガブ「え?そうなの?いつもクラスで外してないの?」

束 「うん」

ガブ「.....会長?」

ハミ「...別に良いではないですか。.....あと、会長って呼ぶのやめてもらえます?」

束 「は~い。じゃあハミエルくんで」

ガブ「...ハミエル......さん」

ハミ「はい。お願いしますよホント」

ラフ「あら?お三方お揃いで...。おはようございますですわ!」

束&ガブ「「あ、ラファエル(ちゃん)(さん)おはよう(ございます)」」

ハミ「...……」

ラフ「ちょっと、そこの!!あからさまに嫌そうな顔しないでくださる!?」

カマ「なんだ?まぁたラファエルがなんかしたのか?」

ハミ「...生徒会長.....昨日私に仕事押しつけてきたんですよこの人。酷いと思いません?」

ラフ「ちょっと!それは一昨日ですわ!昨日は(わたくし)、しっかりやりましたわよ!」

カマ「おいおいラファエル...あんましコイツに借りを作るなよ...後々めんどくさいんだからな?

それに、仕事なら俺に任せとけって。これでも一応生徒会長なんだかんな?俺」

ハミ「というより自分の仕事くらい自分でやりましょうよ...」

ラフ「う~!分かりましたわよ!」

カマ「よしよし、困ったら俺に言えよ~?.....ってか、置いてかれてるけど良いのか?ハミエル」

ハミ「え?あ!...はぁ、ではまた」

。。。

束「……そういえば、ハミエルくんは?」

ガブ「…仲良くラファエルと話していたので……置いてきました」

束「えぇ〜wまぁいいや、バイバイ」

ガブ「えぇ、また」

。。。

ハミ「……置いてく…はぁ、なん、て…はぁ…はぁ…酷く、ないですか…?はぁ」

束「あっはは、ごめんごめん」

ハミ「はぁ…どう、せ……はぁ、はぁ…ガブリエル…でしょう……?全く………」

束「あ、あはは…(お見通し……仲良しだなぁ…)」

。。。

ガブ「束〜ハミエル〜…さん、ご飯食べよ〜」

ハミ「あぁ、はい。今行きます」

束「あー、ごめん!今日別の子達と食べるから!」

ガブ「分かった〜」

束「よし、じゃあ食べよ、咲希ちゃん、あやめさん」

咲希「えぇ」

あや「お腹ペコペコだよ〜」

3人「「「いただきま〜す」」」

あや「そういや屋上って…」

咲希「はい…丁度男女共に2人でしょうか」

あや「だね〜」

束「男女2……?」

。。。

深愛「────なんで──なんで束先輩じゃなくて、巨パイお化けと冴えない男の2人だけなんですか!?」

ガブ「な──誰がお化けですか!?誰が!」

深愛「お化けじゃなかったら何なんですか!?そのチチ!!!」

ガブ「知りませんよ!肩凝って大変なんですからね!」

深愛「はぁ〜??嫌味ですか!?」

ガブ「はぁ?どうしてそうなるんですか!?」

ハミ「ガブリエル、ご飯を食べましょう。虚パイにはあまり関わらない方がいいですよ」

「…おいお前、姉御に向かってなんだそれは?あ?」

ハミ「………はぁ(めんどくさ……)」

「姉御はなぁ!小さくても努力してんだぞ!」

ガブ「例えば?」

深愛「な!!??!?い、言わなくていいからね!!」

「毎日毎日大きくなるよう揉んで!牛乳飲んで!その他胸がでかくなる方法を調べて試しての繰り返ししてんだかんな!こらぁ!」

ハミ&ガブ「「……………」」

深愛「なんですかその眼はぁ!!!だから嫌だった………って、なんで知ってるんですかぁ!!!!」

「姉御の事ならなんであれ!お任せ下さい!」

深愛「はぁ……もうやだこいつ……」

ハミ「………」

ガブ「あ!ハミエル、貴方またパンだけですか」

ハミ「トイレで食べないだけ良いではないです」

ガブ「トイレで食べるのがおかしいんですよ!………はい、これどうぞ」

ハミ「………」

ガブ「?何してるんですか?早く──」

はむっ

ハミ「ふむ…美味しいですね」

ガブ「──そ、そうですか?」

ハミ「はい」

ガブ「…明日から貴方の分のお弁当も作ってきますから。それ食べてくださいね」

ハミ「おや?よろしいので?」

ガブ「そうしないと貴方ずっとパンでしょ。栄養偏りますよまったく…」

ハミ「ありがとうございます」

「うっわぁ〜リア充〜………」

深愛「きっつ…」

「………」

深愛「……なに?」

「姉御!姉御!!俺らも…!」

深愛「キショイ!」

。。。

深愛「先パァーイ!一緒に……」

ガブ「帰りましょう束、ハミエル…さん」

深愛「な……邪魔ですよ……」

ガブ「………」

深愛「無視!?」

束「今行くー!

バイバイ咲希ちゃん!あ、明日放課後遊べる?」

咲希「えぇ、明日なら」

束「じゃ、明日遊びに行こー!バイバ〜イ!」

咲希「また明日」

束「帰ろ〜!あ、4人とも放課後暇?」

ガブ「うん、空いてるよ」

ハミ「今日は生徒会ないので」

深愛「もちろんです!」

「まぁ、姉御が行くなら」

束「よし!じゃあ今日は遊んで帰ろ〜!」

*扉絵に遊んでる絵をお願いします。

束「今日は皆ありがとうね!じゃあまた明日!バイバイ!」

ガブ「じゃ〜ね〜」

深愛「束先輩!さようならー!」

。。。

束「ただいま〜」

従者「お帰りなさいませ、束様」

束「あ……うん…ただいま…」

従者「お風呂の準備は出来ております。いつでも」

束「あ…ありがとう……着替えて…きます」

従者「えぇ…」

束はウロウロして

従者「…部屋、わかります?」

びくっ(ぎくっとして)

束「……わから…ないです…」

顔が段々赤くなって

従者「…ふふ、ご案内致しましょう」

束「〜〜〜!!!」

。。。

束「はぁ……恥ずかしい……」

従者「束様?」

束「は、はひ!?……コホン…な、何?」

従者「お着替え、こちらに置いておきますね」

束「ありがとうごじゃいまひゅ!」

従者「…クス……では、上がりましたら左へ曲がり、突き当たりを右へ曲がったらすぐそこの部屋へお入りください」

束「……うん、ありがとう」

従者「それではごゆっくり」

束「………はぁ〜〜……………あがろ………」

着替えをとる時にカサッと音がして…

束「……ん…?何これ…紙……?」

『こちら、分家の構造図です。お受け取りください』

束「〜〜〜!?」

従者「(ふふ…やはり、可愛らしいお方ですね)」

。。。

束「え〜っと……左で……右へ…この部屋だ!」

従者「はい、正解でございます」

束「あ〜……無事着いて良かった…」

従者「それでは食事を持って参りますね」

束「ありがとう〜」

。。。

束「それにしても………広すぎて覚えてないなんて………うぅ〜、恥ずかしい……」

従者「ふふ、仕方ありませんよ。広いことは事実ですし…。束様のお父様も覚えるのに1年はかかったと仰っておりましたしね」

束「あ〜…お父さんはそういうの苦手そうだもんなぁ……」

従者「束様は父親似なのですね」

束「うーん…あんまり嬉しくない………あ、今日お父さんとお母さんは?」

従者「任務で少々。暫く帰れないとのことでした」

束「そっか…2人しか……あ………」

従者「はい、2人きり……ですね」

束「…………ねぇ、月影(つきえ)…さん」

月影「はい、何でしょうか?」

束「わたし………私ね………月影さんのことが………………」

ジリリリリリリリリリリ

ビクゥッ

月影「おや?電話ですか……出てきますね」

束「あ…………うん……」

パタパタ〜

束「…………私……何言おうとしてたんだろ……」

。。。

月影「────左様で、ございますか──────」

。。。

ガブ「〜〜!」

ハミ「〜〜?〜」

ガブ「〜…あ、束!…」

少しギョッとした顔をして

束「おはよ…ハミくん、ガブちゃん」

ガブ「…どうしたの?何かあった?」

束「いや…なんでもないよ…ただ……」

ガ&ハ「「ただ?」」

少し顔を赤らめて

束「………〜〜〜(言えないよぉ…寝れなくて家の構造覚えてたら朝になってたなんて……!)……何でもない!ちょっと寝不足なだけだよ、行こ!」

ガ&ハ「「?」」

。。。

束「おはよ〜…」

そのまま席に着き

束「はぁ………」

咲希「どうかしたのでしょうか…?」

束「んー……いや、ちょっとね………」

咲希「……私で良ければ、お話くらいは…」

束「…じゃあ、放課後に……」

咲希「えぇ…!」

。。。

咲希「……ね、さん…たば……ん…束さん…!」

束「わ!な、何?!」

咲希「…もう放課後ですのよ…?…遊びに行くと昨日言っていたでしょう…?」

束「あ、あー!うん!じゃあ、行こっか」

咲希「………えぇ」

。。。扉絵にカフェに入る絵を描いても良いかもです(カフェ内にて)

咲希「…それで?何があったんでしょうか?」

束「え…?あー、うん…そうだな……咲希ちゃんなら良いかも…」

咲希「はい?」

束「うん…あのね…私……好きな人がいるの…」

咲希「まぁ…!それで?お相手は?誰なのでしょう…!?」

想像以上の食いつきに少しビックリな束

束「…うん……家の……というか、私のお世話をしてくれてる“月影”さんって人なんだけど……」

咲希「……まぁ!…お顔は?写真とかはないんでしょうか…!!?」

束「写真!?……あ、でも確か………あー……ないや」

咲希「う〜ん、残念です…」

束「あ!じゃあ今から家くる?」

咲希「…よろしいんでしょうか?」

束「大丈夫!行こ!」

咲希「…では」

。。。

束「ただいまー」

咲希「…お邪魔します」

月影「お帰りなさいませ……おや」

咲希「あ…初めまして、咲希と申します」

月影「初めまして、月影と申します」

咲希「(この人が…?)」

束「(……そ、そう…)」

月影「束様、どこのお部屋がよろしいですか?」

束「あ、あそこ借りていい?」

月影「かしこまりました。ではご案内……」

束「あ、昨日頑張って覚えたから大丈夫!」

月影「……ということは、睡眠をあまり──」

束「眠れなかったんだよぉ〜!」

月影「──そうでしたか。では、今日はしっかり寝てくださいね」

束「はーい」

咲希「…………」

。。。

束「………」

咲希「月影さん…とても優しいお方ですね」

束「でしょー」

咲希「………あの、具体的には、どこが好きなのでしょうか?」

束「うえ!?…んーと、えーと……やっぱり、優しいところかなぁ…」

咲希「ふむ…」

束「あ、あとね!すっごく強いんだよ!戦闘なんて機会はないだろうけど、お稽古してもらってるんだ!……1度も勝ったことないけどね、てへへ」

咲希「ふふ…」

。。。

お父さんが襖の前で話を聞いている。

咲希「すみません、夕食まで頂いてしまって」

月影「いえいえ、お気になさらず」

咲希「お家まで送ってくよー」

咲希「い、いえ!流石にそれは…!」

??「少女が夜に、1人で歩くなんて危ないだろう?」

咲希「…?」

束「お、お父さん!?いつ帰ってきてたの!?」

父「むぅ?あぁ、今日だが?」

束「えぇ!?」

父「お前が帰ってきたら時にはもういたわぃ」

束「そうだったんだ…」

咲希「…あ、初めまして、こんばんは私は……」

父「あぁ、知っておる。こやつから聞いたわぃ」

月影さんがぺこりと

父「さて、それでは月影、頼んだぞ」

月影「かしこまりました」

。。。

月影「意外と家から近いのですね」

束「いつでも遊びに来ていいよー」

咲希「えぇ、また今度行きますね。月影さん、束さんありがとうございました。おやすみなさい」

月影「えぇ、おやすみなさい」

束「おやすみなさ〜い!また明日ね〜!」

束「……」

月影「……」

束「……ねぇ、月影さん」

月影「はい」

束「………手、繋いでもいい?」

月影「─はい。もちろんです」

束「……えへへ。手冷たくなっちゃって」

月影「ふふ。ひんやりしていますね」

束「えへへ……」

月影「………」

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