表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小田と加賀。  作者: 高槻
8/10

第八話

2月14日。


女友達が義理チョコくれたりして、まぁ、なんとなく嬉しい鞄の中。


「あの、加賀君。ちょっといいかな」


今帰ろうと思ってたんだけどー。


でもまー、その子が何を考えてるか分かるから無下にはできなくて、下駄箱に外履きを戻す。


「んー、なにー?」


あえてすっとぼけてみたり。


・・・ひでーやつ。


■ ■ ■


あーいう緊張した空気、好きじゃないな・・・


屋上へ向かう階段の踊り場で告白された。


やんわりと、断った。


なんだかか弱く見えて、ちょっと罪悪感。


「断っちゃって、良かったのかよ」


「!!」


3階の入り口にもたれるように、小田がいた。


「吃驚したー・・・。あー、聞いてた?」


「いいや。通りかかったら泣いてる女子とすれ違ったから、どんなヤローが振ったのかと思ってさ。まさか、お前とはねー」


笑ってらー。


「初めて見るわ、小田の笑ったところ」


カァッ、と薄暗い中でも顔が真っ赤になったのがわかった。


「そんなのはどうでも良いんだよ!」


「あー、小田にはね。俺にはどーでも良くないんだけどー。ま、いっかー」


階段を下りて、小田の前に立つ。


小田もまだ成長中で、やっぱりまだ目線が合わない。


「なんだっけ?振って良かったかって?あー、可哀想とも思うんだけどー、今は欲しくないからー」


「ありえねーだろ」


「今はー、目下小田くん親密度アップ中だからー、ありえるの」


「なッ」


かーわいー。



なんで、可愛いって思っちゃうんだろ?





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ