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小田と加賀。  作者: 高槻
5/10

第五話

夏休み明け。


一週間後にあるのは文化祭。


あっちー。


普通、秋にやるもんじゃないのかなー?


飲食物、腐っちゃう心配が出てくるよねー・・・。


■ ■ ■


「うちのクラスは昇降口と校門の飾りつけ担当です!とりあえず、大量に花を作るって事で!!」


元気な委員長に誰も反抗することなく、黙々と花紙で花を作っていく。


「青色なんてあったんだー」


「色混ぜようぜ。5色5色!!」


「緑だけって、レタスじゃねー?」


わいわいがやがや、教室中が五月蝿い。


まー、こういう喧騒は嫌いじゃないけど。


「小田は文化祭、何か出ないのー?」


隣の小田に声を掛ける。


あの後また席替えがあったけど、また手回しして隣になった。


どうして、とか聞かれても分からないんだけど。うーん、なんとなくっていうのが一番当たってるような気がする。


小田、なんか可愛いし。


「バンドやってそうなイメージだけどー」


やっぱり無視。


しょうがないから、自分の報告。


「俺はねー出るよー。3組の奴らとねー。ベースなんだー」


「えー、まじ!?加賀くん出るんだー。絶対見に行くから」


クラスの女子が、予想以上の反応。


「おー、待ってるわー」


手、ひらひら振って、花を折るのを続ける。


「小田もさー、見に来てよー」


「・・・うるせーなぁ」


「えへへー」


声聞けたー。


なんか、小田の声を聞くのが毎日の楽しみになってきているかも。


だからウザいくらいに話しかけてしまうのかも。


「うわ、加賀キモい」


前から松本が茶々を入れる。


「ひでー」




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