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第一章 2 feat.レトリック

2

「よ、ようやく見つけた…!」


 僕は声を潜めながら小さくガッツポーズを取る。

 パンの木は警戒心も強いため、あまり音を立てると臨戦態勢に入ってしまう。そうなると、かつて勇者と言われていた僕でも捕まえることが難しくなる。


「とりあえず、こいつは絶対一撃で気絶させないと…」


 もう今日は他のパンの木に遭遇できそうにない。パンの木は1体捕まえるだけで2日分は持つ。だからこのパンの木を今は何としてでも捕まえたいのだ。


 まず、僕はパンの木を注意深く観察した。

 体長は推定で5〜8m

 平均より一回り小さいが、実りは良さそうだ。見た目は大樹にそのままパンがぶら下がっており、パンは蔓に巻きついている。

 蔓の強度は硬く、並の剣なら折れるほどだ。見た目を例えるなら、中心街でよくやっていると聞く、「パン食い競走」なる競技でぶら下がっているパンみたいなものだろうか。

 そのぶら下がったパンを手を使わずに取るのが主なる目的らしい。機会があったら、いつかやってみたいものだ。

 そんなことを考えながら、再びパンの木に注意を向ける。木と言っても根っこは本来の機能を果たしておらず、地上に全て晒されている。

 その根っこ全てでわさわさと移動する様は、正直言って気持ち悪い。

 ただ移動速度はあまり速くなく、全力で走ったとしても人の小走りにすら劣るだろう。


「まぁ、遅いといっても戦闘力は侮れない…やはりここは安全に、気絶させるのがベストか」


 気絶させると言っても、なにか弱点や柔らかい部分があるわけではない。むしろ無いと言っても過言ではないほどだ。

 だから普通にパンの木を捕まえる場合、多人数でパーティを組み、網などを使って文字通り捕まえるわけだが…


「この武器のおかげで、不意打ちであれば1人でもパンの木を捕まえることができる…よくよく考えてみたら僕って本当の勇者並に強かったのかも…」

 そんな自画自賛に自分で苦笑しながら、自らの腰に携えた2本の得物を引き抜いた。

出会い厨始めました。(冷やし中華風に)

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