朝は頭痛と共に
『キメラ!いつまでも寝てるの?!』
頭の中に響く母の声に、突然起こされた。
「日曜日ぐらい良いじゃない…」
『世界平和を目指す高校生が朝から活動休止してどうするの?』
「世界平和の前に我が家の平和が先のような気がするけど…」
『世界平和の前にそんな小事気にする事では…』
「お父さんと仲直り出来てないんだ…」
『マザーコンピューターの私に不可能は…ない…はず…』
「相変わらず…なんだから…」
『だって…』
「そりゃ、誰だって…サラダに機械油かけたら怒るよ…」
『えっ?そうなの…』
「なんか…頭痛がしてきた…」
『えっ?鎮痛剤…それとも接触不良?…待っててハンダ鏝もってそっちに行くから…』
「それより、お母さん!朝から無線LAN使うのやめてくれる!」
「どうしてよ!」
私は声のする方に振り向くとお母さんが立っていた…見た目は美人中身は色々と…天然かつ危険な存在だったりする。
「ベベベ、ベランダから入ってくるな!」
「良いじゃない!」
「良くない!」
「こっちの方が速いんだもの…良いじゃない…」
「階段を使って上がってくれば良いでしょ!」
「斜め前方への移動って案外難しいのよね…」
「お母さん!まさか室内でもホバリングしながらバーニアで移動とかしてないわよね?」
「しちゃダメなの?」
「ダメです!全く常識ってものがあるでしょ!」
「何処に?」
「何処にって…マザーコンピューターとか言ってるなら調べればいいでしょ!!」
「常識…一般的知識…一般…世間…一般…世間…」
「お母さん!一般の意味調べたら、世間になって、世間を調べたら一般になるとかいう…無限ループで一人遊びをしながら、現実逃避しないでください!!」
気がついたら、私の頭痛は治っていた。




