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第八話、ハジマリ

第二部の始まりです。

主人公も渚から了悟に変わります。

渚と魔王レイラの戦いから三ヶ月経った。そして新たな平和が訪れた。

柊了悟ひいらぎりょうごは公園にいた。

この公園は三ヶ月前に謎の事件でほとんどの遊具が壊されて、あるのはブランコとベンチぐらい

そのベンチに了悟は座っていた。

「はぁ〜今日も疲れたな」

ちょうど了悟は一息ついていたところ

「そうなのか?」

右手に着いている黒いブレスレット「アイン」が聞く

「お前はまだこっちに来て、浅いからわからないんだよ」

「そうか」

アインもドラゴンだが右手のブレスレットに姿を変えている

「おーい、了悟」

一人の少女が了悟を呼ぶ、了悟は軽く手を振る

「よっ!白河」

ゴツン!

少女・白河かぐやは出会いがしらに了悟の頭を殴る

「痛!」

「名前で呼んでって言ったでしょ」

「あー悪い、つい癖で」

殴られた頭を擦って、謝る

「で、かぐやはなんで来たのさ?」

「べ、別にいいじゃないねぇアイン?」

そう言って了悟の右手のブレスレットを見つめる

「いきなり振られても」

戸惑うアイン

「おいおい、やめろまだアインは日が浅いから」

苦笑する了悟、かぐやは笑っている

「もう了悟はドラゴンナイトになってから三ヶ月経つんだ」

「そう・・・だね」

かぐやの表情は悲しげだ。

了悟がドラゴンナイトになった理由それは力がほしいただそれだけだった。

勉強はできるし、スポーツ万能とも言われているが友達が居ない、だがかぐやだけは他人と違い普通に接してくれた。そんな彼女を守りたい一心でアインと契約した。最初はかぐやも反対したが認めてくれた。

「さぁて帰ろ」

「うん」

二人で公園を出ようとした時、大地が揺れた。

ドスン!

「アイン、これって」

「モンスターだ」

二人は後ろに振り向いた。そこには大地を揺らした主、ゴーレムがいた。

「了悟」

怯えて了悟の背中に隠れるかぐや

「大丈夫、アイン行くよ」

「ああ」

「我が漆黒の刃、黒き龍その名はアイン」

了悟が叫ぶと、右手の黒いブレスレットが輝き、剣へと姿を変える

「うおぉぉぉぉ!」

剣を構え、ゴーレムに向かって駆け抜ける

キーン!

ゴーレムは容易く剣を弾く

「効いてない?」


「駄目だよ、邪魔しちゃ」

大きな書物を抱えた少年、それと対峙するマントを羽織った渚

「どけ!魔王は俺が倒すんだ!」

渚は叫ぶ、だが少年は笑っている

「だから、これは柊了悟の物語。君の物語は終わったの」

「物語?」

「いずれ分かるよ、それまで君はこの世界から追放させてもらうよ」

書物を抱えた少年は指先から黒い光を放つ

「なにっ!」

一瞬で渚は消えた。

「さて、柊了悟がんばって」


「てやぁぁぁぁっ!」

さっきから何度も剣でゴーレムを斬り倒そうとするが傷1つつかない

「アイン、どうなってるんだ?」

「確かゴーレムに弱点があったはず・・・」

ゴーレムの拳を逆袈裟に構え、受け止める

「それ早く言え〜」

「ご、ごめん」

取り合えず弱点を探す為、距離を離す。

そして剣を構え、接近しようとした時

バンッ!

黄色い閃光がゴーレムの目を貫いた。

「・・・任務完了」

アスカが呟いた。アスカはゆっくりと了悟に近づく

了悟が身構える

「・・・大丈夫・・・敵じゃない」

了悟は警戒を解き、かぐやを呼んだ

「君は?」

了悟は剣をブレスレットに戻し、アスカにたずねた。

「・・・アスカ」

「アスカ?」

「・・・そう」

なんか調子が狂う。

「どうしてこんなところに?」

「・・・モンスターが居たから」

「俺が居たのに?」

「・・・頼りない」

今、なんか酷い事言われたような

横ではかぐやが腹を抱えて笑っている

「だってさ、アイン」

「俺に振られても」


「さぁ、もう1つの物語の始まりだよ」

少年は消えた。



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